タムロンの不要な回折光と反射光を抑えた回折光学素子の製造に関する特許出願

タムロンが、不要な回折光と反射光を抑えた回折光学素子を製造するための技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社タムロン
    公開番号:P2023039111
    出願番号:P 2021146108
    公開日:2023-03-20
    発明の名称: 回折光学素子、その製造方法および型の製造方法

  • 【課題】不要な回折光および反射光の発生を抑制可能な回折光学素子を提供する。
  • 本発明の一態様は、不要な回折光および反射光の発生が抑制される回折光学素子を提供することを目的とする。
  • 解決手段】光透過性を有する複数の回折輪帯(21)と、光透過性を有するとともに隣り合う回折輪帯(21)を連結する段差部(22)と、特定の波長の光の反射を防止するための凹凸形状で構成される構造体部とを有する。構造体部は、回折輪帯(21)の表面および段差部(22)の表面のいずれにも形成されている。
  • 本発明の一態様によれば、不要な回折光および反射光の発生が抑制される回折光学素子を提供することができる。

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タムロンの今回の特許出願は回折光学素子の製造方法にも言及されている具体的なものなので、ことによると、タムロンもキヤノンのDOレンズや、ニコンのPFレンズのようなレンズの開発を考えているのかもしれませんね。回折光学素子を採用したサードパーティー製の比較的安価でコンパクトな望遠レンズの登場に期待したいところです。