シグマ「17mm F4 DG DN Contemporary」はコンパクトなレンズとしては非常に優れた解像力

SonyAlphaBlogに、シグマの新しい超広角単焦点レンズ「17mm F4 DG DN」のレビューが掲載されています。

Sigma 17mm F4 DG DN

  • 鏡筒は総金属製で、最初の印象はその造りの良さだ。鏡筒はArtシリーズやGMシリーズよりも高品質で、ツァイスのレガシーレンズやAPO LANTHARシリーズのようだ。
  • AFは動画でもスチルでも速く正確で静かだ。瞳AFと動体追尾AFは完璧に機能する。
  • 解像力テストは6100万画素機のα7R IVで行った。中央の解像力は開放から既にとても良好で、F5.6で素晴らしい値になる。隅の解像力は開放から良好で、絞るととても良好な値になる。解像力は、このような小さいレンズとしては非常に優れている。

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  • 遠景では中央は開放から極めてシャープだが、隅は1段絞った方がよい。
  • 歪曲はかなり大きい。
  • 周辺光量落ちはF4では目立つが、F8ではかなり少なくなる。
  • 色収差は少ないが目に見える。
  • フレア耐性は良好だ。光芒はあまり明確ではない。
  • 玉ボケはとても良好で、後ボケはこのような超広角としてはかなりソフトで素敵だ。
  • 色再現は非常に良く色乗りも良い。
  • 動画ではAFはとても良好に動作し、フォーカスブリージングも非常に少ない。

  • 他のレンズとの解像力の比較では、シグマ17mm F4はツァイスBatis 18mm F2.8に次ぐ解像力で、サムヤン18mm F2.8やタムロン17-28mm F2.8よりも大幅に優れている。

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  • ボケの比較では、シグマの後ボケが最も柔らかくここではベストだ。
  • 色再現はどのレンズもとても優秀だ。
  • 歪曲はどのレンズも苦戦しているが、ここではNiSi 15mm F4が最も良好だ。
  • 逆光耐性と光芒はNiSiがベストだ。
  • どのレンズもそれぞれ長所がある。シグマは極めてコンパクトでAFは非常に高性能だが、光芒が芳しくない。NiSiは画面全域で非常にシャープでコストパフォーマンスが最高だ。ツァイスBatisは素晴らしい性能だが価格が万人向けではない。サムヤンは最も安価だが解像力は他のレンズに劣る。

  • 結論:シグマ17mm F4 DG DNは、AFの超広角レンズとしては非常に優れたレンズだ。鏡筒の造りはトップクラスで、エルゴノミクスは非常に優れており、極めて小型軽量だ。解像力は非常に良い~素晴らしいレベルで、後ボケは柔らかく、玉ボケは実に素敵だ。色再現も良くAFも完璧に機能する。唯一の欠点は光芒が上手く描写されないことだ。歪曲と周辺光量落ちも目立つが、後処理で補正できる。大いに推奨する。

 

コンパクトな超広角レンズでは絞らないと周辺部が解像しないレンズも多いですが、シグマの17mm F4は非常にコンパクトなレンズにもかかわらず開放から周辺部まで十分な解像力で、なかなか優秀なレンズという印象です。画面に太陽が入りやすい超広角なので、逆光耐性が優れているのもポイントが高いですね。