シグマ「23mm F1.4 DC DN」はトップクラスの素晴らしい解像力

SonyAlphaBlogに、シグマの新しいAPS-C用の広角単焦点レンズ「23mm F1.4 DC DN Contemporary」のレビューが掲載されています。

Sigma 23mm F1.4 DC DN

  • 鏡筒の品質は良好で、鏡筒にボタンや絞りリングはなくデザインは非常にシンプルだ。フォーカスリングは大きく十分な重さがある、マニュアルフォーカスも容易だ。
  • AFは動画でもスチルでもとても速く正確で、作動音は静かだ。

  • 解像力テストは2400万画素のα6000で行った。中央の解像力は開放から非常に良好で、F2で素晴らしい値に、F2.8では際立った値になる。隅も中央と同様だ。このレンズは素晴らしい性能で、これまでテストしたAPS-Cレンズでは最高のものの一つだ。

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  • 人物の撮影では肌のトーンと描写はとても良く、コントラストも肌の再現に十分で、高すぎることはない。
  • 遠景は開放からとても良好で、F2に絞ると画面全域で最高のパフォーマンスが得られる。
  • 周辺光量落ちは開放ではかなり目立つが、F2.8で解消する。
  • 色収差は「中程度」から「高い」のレベルだ。
  • 歪曲は強いタル型だ。
  • 逆光耐性は優れている。F16まで絞ると素敵な光芒が得られる。
  • 玉ボケはF2までは円形が維持されているが、それより絞ると絞り羽根の形が見え始める。
  • 後ボケは素敵だが、木の葉やビルのような背景だと若干うるさくなることがある。
  • 色再現は非常に良好だ。
  • 動画のAFはとても上手く動作する。フォーカスブリージングは目立つ。

  • ライバルとの解像力の比較では、シグマは他のレンズを楽々としのいでいる。直接のライバルであるViltrox 23mm F1.4は中央は優れているが、隅は開放ではかなり悪い。

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  • Viltrox 23mm F1.4とのボケや収差の比較では、シグマは玉ボケと色再現、逆光耐性で優れ、色収差も少し少ない。歪曲や後ボケの滑らかさは他のレンズと同程度だ。
  • シグマはViltroxよりも50%価格が高いが、ほとんどの部分で優れており、色収差を除けば完璧なレンズで、支払った代金の分の見返りは得られる。

  • 結論:シグマ23mm F1.4 DC DNは優れたレンズで、ストリート写真や一部のポートレートなどに最適だ。解像力や色再現、玉ボケは素晴らしく、AF性能も非常に優れている。後ボケは通常はとても滑らかだが、背景が雑然としているとうるさくなることもある。逆光耐性はかなり高い。欠点は色収差が目立つことと、価格の割りに機能がシンプルなことだ。

 

シグマ23mm F1.4 DC DNは解像力はこのクラスでトップで、ボケも広角レンズとしてはなかなか綺麗で非常に上手くまとまったレンズという印象です。ウィークポイントとしては色収差が目立つことが挙げられていて、逆光の木の枝にかなり色が付く(サンプル画像)のは確かに少々気になるところです。