シグマの目つぶりや半目を避け最適なシャッタータイミングで撮影する技術の特許出願

シグマが目つぶりや半目の写真にならないように、瞬きを検出し最適なタイミングで撮影をする技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:株式会社シグマ
    公開番号:P2023050235
    出願番号:P 2021160249
    公開日:2023-04-11
    発明の名称: 撮影方法

  • 【課題】被写体が瞬きすることにより目が閉じる方向または目が開く方向の変化を検出し、好適なシャッタータイミングで被写体を撮影できる撮影方法を提供する。
  • 【解決手段】画像データ取得ステップと、目の全開サイズ算出ステップと、基準目領域算出ステップと、読み出し条件設定ステップと、撮影条件記憶ステップと、撮影タイミング算出ステップと、撮影タイミング判定ステップと、撮影指示ステップとを有する撮像装置の撮影方法を提供する。
  • 従来、スルー画像データから被写体の顔領域を検出し、その顔領域から被写体の目の画像を検出し、得られた目の画像から被写体の視線がカメラの方向を向いているかを判断し、被写体がカメラ目線であると判断された場合には即座に撮影が行われる撮影方法及び撮像装置が開示されている。
  • 特許文献1では、被写体の目線の推移を示す視線推移情報に基づいて撮影タイミングを決定する撮像装置が開示されている。
  • 特許文献1に開示された発明によれば、幼児などカメラ目線を合わせにくいような被写体でもカメラ目線の画像を自動的に撮影でき、シャッターチャンスを逃さなくなる、としている。
  • しかしながら、特許文献1では、撮影された被写体の画像がカメラ目線であったとしても、被写体がカメラ目線のタイミングで瞬きをしてしまうことにより、目を閉じているもしくは目を十分に開いていない(目の開閉状態が撮影者の希望通りでない)画像データの記録が行われてしまうおそれがあった。
  • 一般に人間の瞬き動作(目を閉じてから開く動作)にかかる時間はおよそ100msecから200msecといわれている。撮像装置においてスルー画像データから被写体の瞬きによって目が閉じる方向または目が開く方向の変化を検出するためには、瞬きにかかる時間よりも短い時間でスルー画像データを読み出す必要がある。
  • 本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、被写体が瞬きすることによる目が閉じる方向または目が開く方向の変化を検出し、好適なシャッタータイミングで被写体を撮影できる撮影方法を提供することを目的とする。
  • 本発明により、瞬きにより目を閉じているもしくは目を十分に開いていない画像データの記録が行われてしまうことを防止し、より好適なシャッタータイミングで被写体を撮影できる撮影方法を提供することができる。

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人物の写真で後で確認したら目をつぶっていたり半目だったというケースはしばしばあることなので、タイミングを一瞬ずらして目が開いている撮影してくれるようなモードがあれば確かに便利ですね。

特許出願ではこの目つぶり防止の技術と、カメラ目線になったときに自動的にシャッターを切る技術と組み合わせで、自動で最適なタイミングでシャッターを押してくれる機能を考えているようで、この機能は小さな子供の撮影などで威力を発揮するかもしれませんね。