リコーが「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」と「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」を正式発表 [内容更新]

リコーがKマウント用の2本の標準単焦点レンズ「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」と「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」を正式に発表しました。

Ricoh announces pair of 50mm F1.4 K-mount lenses(DPR)

  • リコーがKマウント一眼レフ用の2つの新しい50mm F1.4レンズを発表した。リコーは「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」と「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」は似てはいるが異なっていると述べている。

    どちらのレンズも1991年に登場したsmc PENTAX-FA 50mm F1.4をベースにしており、最短撮影距離はいずれも同じ0.45m、絞り羽根も同じ8枚の円形絞りで、どちらも前玉には撥水・防汚コーティングが施されている。

    両者の違いは「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」は90年代のフィルムカメラ用レンズの再現を目的としており、開放時に虹色のフレアが発生することだ。リコーはこのレンズを開発した動機の1つは、古いフィルムカメラ用レンズの「欠陥」(または「個性」)の人気が高まっていることだと述べている。

    「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」はF4以上に絞ることで、虹色のフレアはもちろん、通常のフレアやゴーストのないシャープで鮮明な画像が得られる。

    「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」はHDコーティングを採用することでフレアを最小限に抑えており、リコーによるとコントラストと隅々までの解像力が向上しているとのことだ。

    どちらのレンズも旧型のKマウントデジタル一眼レフや、フィルムカメラのAF一眼レフと完全な互換性がある。「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」には光量を1/16に抑えるNDフィルターが付属する。

    「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」の推奨価格は349.95ドル、「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」の推奨価格は379.95ドルで、6月中旬に発売される。

pentax_HDPENTAX-FA50mmF14_smc PENTAX-FA50mmF14Classic_of_001.jpg

画像や価格の情報がリークして話題になっていたリコーの2本の標準単焦点レンズが正式に発表されました。HDの方は、最新のHDコーティングを採用しフレアやゴーストを抑えた正常進化モデルとなっています。一方で、smcの方は90年代のレンズの再現を狙ったレンズで、開放付近で敢えて虹色のフレアが出るように設計されている興味深いレンズですね。

[追記] 国内でも正式発表されました(ニュースリリース)。発売日は6月9日で、希望小売価格はHD PENTAX-FA 50mmF1.4が5万6000円、smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classicが6万1000円(いずれも税別)となっています。