DigitalCameraWorldに、ライカの新しいフルサイズのコンパクトカメラ「Q3」のレビューが掲載されています。
・Leica Q3 review: everyday luxury
- ボディは金属製で握ると非常に高級感がある。Q2のユーザーなら、Q3の品質の高さは驚くようなことではないだろう。
- モニタは撮影した画像を見ると驚くほど美しい。また、チルト式なのでトリッキーなアングルで撮影することができる。チルト機構は非常に頑丈に感じられる。
- EVFは大きくクリアだが、フォーカスロック時に解像度が変わるようだ。それ自体は問題ではないがこれは奇妙な癖だ。
- フォーカスリングはリングの根本にある小さなボタンでロックできるが、このボタンは(指の感覚で)自然に見つけることができず、数秒間、(ボタンの位置を)指で探す必要があった。
- Q3のボディで唯一感じた大きな問題は、標準ではグリップが無く長時間持ち運ぶのが大変だということで、数時間の撮影ではカメラを握る指が痛くなり、小指がカメラの角に当たって窪んだ跡がついてしまった。オプションのグリップを使えば長時間の撮影でより快適になると思う。
- スチルの性能は非常に優れており、画像はポップでありながら美しい色を実現している。ダイナミックレンジは非常に印象的で、明るい太陽の下での撮影でも、ハイライトの飛びとシャドウのつぶれは信じられないほど良く抑えられていた。
- レンズは28mmの固定焦点だが、35mm、50mm、75mm、90mmにクロップできる。90mmでは900万画素と画像が小さくなるが、インスタグラム等での使用なら必要十分な大きさだ。
- AFはゾーンフォーカスやエリアフォーカスモードでは非常に速く正確だ。人の被写体認識も非常に優れており、顔や瞳を容易に検出し、絞りを開いても片目にヒットする割合は高かった。人物+動物検出モードでは、鳥やシマウマ、アルパカ、サルに実際にピントを合わせることができ、猫や犬も認識できたが、Q3はあらゆる場所の被写体を見ており、木や柵、模様のある壁など全てのものに被写体認識ボックスが引寄せられてしまう。実際に動物を画面内に収めると、カメラは動物を無視してランダムな無生物にピントを合わせようとすることがある。
- 動画はスチル同様にダイナミックレンジは際立っており、特に明るい被写体のディテールは素晴らしいものだ。ここでもライカのカラー処理は際立っている。
- 動画のAFは少し遅く、カメラを動かすとピントが合わなくなったり、ピントが合うまでに時間がかかったりすることがある。他のシステムの動画AFのようにキビキビとした動きではない。被写体認識とトラッキングモードでは、AFが敏感すぎてわずかな動きを検出しただけで、フォーカスが移動してしまうため、最終的な映像では顕著に後ピンが発生し気が散ってしまうことがある。
- 内蔵の手ブレ補正は動画でパンをする際の滑らかさを維持するのに効果的だが、歩くなどの動きでは、手持ちでは映像が揺れすぎて多くの用途で使用できないことが多い。
- ライカQ3はコンパクトカメラに対する私の期待を上回るものだった。6000万画素センサーは息を呑むような画像を生成し、デジタルクロップによる楽しさも更に向上している。AFも高性能で特に人物では速く正確にピントが合う、しかし動物検出は誤認識が多く不満が残る。
- 動画機能はプロ用のコーデックで8Kが提供されておりこれは素晴らしいことではあるが、このカメラの対象となる人がこの機能を必要としているのかは疑問だ。手ブレ補正も他のシステムよりも苦戦した。しかし、ライカQ3は日常的に使用する散策カメラとして、最も優れたものの1つだ。
- 良い点:素晴らしい6000万画素の画質、8K動画、被写体認識と追尾、使いやすい。
- 悪い点:動物トラッキングAFが黎明期の性能、グリップなしでは長時間の保持が不快、価格が高い。
ライカQ3は画質に関しては申し分のない極めて評価となっていますが、AFは通常のモードや人物の認識では問題ないものの動物認識は少々問題が見られるようですね。また、動画のAFもあまり優秀とは言えないようなので、AF関係は今後のアップデートに期待したいところです。
とは言え、スチルでじっくり撮影するような用途では、高画素センサーとデジタルクロップが相まって大いに楽しめそうなカメラですね。
羊栖菜
Q3を予約していたので、記事タイトルにゾッとしませんでしたが、私の用途では影響はなさそうで一安心です。また、AF関連はアップデートで劇的に変わるのでライカにはゆっくり煮詰めてもらえればと思います。ただ、予約状況の噂を聞くに私が手にする時には既にアップデートが配信されていて無問題になっていそうですが…笑
マックドボン
Qを使っているのですが、動画は撮りません。 あきらかにアップデートされているので買い替えます。
fjmky
今から予約すると2年待ちも覚悟という事で人気の高さに驚きです。
poppo
〉今から予約すると2年待ち
えーー、そんなに待てない、すでに買えない? どこからの情報なのでしょうか?
孫乃関六ジュニア
ライカジャパンのHPの予約画面を開き、予約スタートの午前10時を電波時計の針を見ながら待ちました。その瞬間は日本中のファンが殺到していたみたいですが、予約ボタンをしつこくクリックしていると、1分も経たないうちに、予約受付画面になり、必要な個人情報を入力すると、やがてライカジャパンから「受付完了」のメールが。
よし!これで発売日の6/3には購入画面のURLが送られてくるだろう、とほくそ笑んでいたのですが・・・
待てど暮らせど、音沙汰なし。
2週間ほどして、その受付メールに、どのような状態になっているか返信して問い合わせました。すると、次のような返信が。
ご予約の「ライカQ3」につきましては、世界的に予想を大きく上回るご注文をいただいておりまして、
お届けまでに長くお待ちいただくことになる見込みです。
そのため、商品のお届け時期につきましてはお答えすることが難しい状況です。
また、ご予約の順序につきましてもお答えいたしかねますのでご了承ください。
具体的なことは何一つ書いてませんが、ま、本当に欲しいなら待つしかない、ですね。
ずっと昔、アミンという女性デュオがヒットさせた歌が頭の中をぐるぐると。