キヤノン「RF100-300mm F2.8 L IS USM」ほぼ完璧な画質だがコントロールリングとAFストップボタンが使いにくい

Fstoppersに、キヤノンの新しい大口径望遠ズーム「RF100-300mm F2.8 L IS USM」のレビューが掲載されています。

We Review the Canon RF 100-300mm f/2.8L IS USM Lens

  • RF100-300mm F2.8 L IS USMは全長323mm、重さ2.65kg(※公式のスペックシートでは2590gとなっています)で、EF300mm F2.8L II IS USM(全長248mm、重さ2.4kg)と比べて数センチ大きくなっているが、重さはほぼ同等に保たれている。
  • 三脚座は取り外しができないが、足の裏側の部分にパッドが付いているので、持ち運ぶ際に持ち手として使用するとしっかりグリップできる。
  • コントロールリングはレンズの前方にあり、フォーカスロックボタンの位置は更に遠い。手持ちで使用する場合、これらの位置がかなりわかりにくく、バランスを崩さずにコントロールリングとフォーカスロックボタン(AFストップボタン)を操作するのはほとんど不可能だ。
  • このレンズは大きく重いが、手持ちでも問題なく使用できる。2.0倍のエクステンダー使用時でも手持ちで問題はない。
  • ズームリングは幅広く握りやすい。また、ズームリングに手を添えた状態で、親指でフォーカスリングの操作が可能だ。ズームリングの回転角が少し大きすぎるように感じたが、これは慣れの問題かもしれない。

  • AFは驚くほど速く、フォーカスリミッターの必要性を感じない。作動音は静かだ。AFが問題になるような状況は一度もなかった。
  • 画質は目立った色収差や周辺光量落ちは無く、ほぼ完璧だ。強い逆光では若干のフレアが発生するが心配はない。
  • ボケは開放では美しく、玉ボケは年輪ボケのない素晴らしいものだ。
  • エクステンダー(テレコン)使用時は、1.4倍では目立った画質の低下は見られない。2倍では全体的なシャープさにある程度の影響があり、色収差も若干見られるようになるが、それでもなお非常に良好な結果だ。
  • このレンズは内蔵テレコンとドロップインフィルターが省略されており、これは一部の人にとっては欠点かもしれないが、レンズの小型軽量化に貢献している。フィルターを使用する場合は112mmの非常に大きくてレアなフィルターを購入する必要があるので、フィルターを使用したい人には、このレンズは理想的なレンズではないかもしれない。

  • このレンズは大きく重いので使用するのに少し不安があったが、手持ちでも非常に扱いやすく、適切なストラップを使えば散策でも容易に持ち運べる。1.4倍と2倍のエクステンダーと組み合わせれば、数本の大きな超望遠レンズの完璧な代替品となり、価格も(複数の単焦点レンズを揃えるよりは)安価になる。欠点があるとすれば、コントロールリングのフォーカスロックボタンが位置が理想的ではなく、使用する際に手を伸ばさなければないらないということだ。
  • 好きな点:ズーム機能、全域にF2.8、許容範囲内の妥当な重さ、エクステンダー使用時も高画質、手持ちで完璧に使用できる、AF速度。
  • 嫌いな点:ズーミングでかなりノイズが出る、コントロールリングとフォーカスロックボタンの位置、三脚座がアルカスイス対応ではない、ドロップインフィルターが使えない、価格が高い。

 

最新のハイエンドレンズなので、画質やAFは全く申し分のない出来のようですね。コントロールリングとフォーカスロックボタンは手を伸ばさないと届かない位置にあるので、確かに使いやすくはなさそうですが、レンズの段差があるので、先端しか配置するしかなかったのかもしれませんね。

また、内蔵テレコンとドロップインフィルターの省略は、小型軽量化とのトレードオフなので、これは仕方のないところかもしれませんが、フィルターが必須の場合は、112mmのフィルターを揃えなければならないのでかなり大変ですね。