ニコンZ8は市場で最高のミラーレスカメラ

DigitalCameraWorldに、ニコンZ8のハンズオンレビューが掲載されています。

Hands-on Nikon Z8 review

  • Z8のバッテリーはZ7と同じEN-EL15Cで、CIPA規格のバッテリーライフはZ9の700枚から275枚となっている。しかし、実際に使ってみると公式の値をかなり超える十分なバッテリーライフがあることがわかった。CIPAのバッテリーライフの評価方法は時代遅れだと思う。
  • Z8の録画時間はZ9よりも短いが、それでも4K60pで120分、8K30pで90分と素晴らしいものだ。Z9ほどの長時間の記録はできないが、ほとんどの人にとって8Kで90分録画できれば問題はないだろう。
  • Z8にはZ9のボイスメモ機能が無く、シンクロソケットやイーサーネット端子も搭載されていない。また、CFexpressカードスロットが1つになり、もう1つはSDカードスロットになっているが、これはプロシューマー機としてはより便利だと思う。
  • Z8がZ9よりも優れているのは、新しい航空機専用のモードを含む被写体検出AFの性能改善や、HEIFファイル対応、HDRのディテールの向上などだ。しかし、これらの機能がZ9にファームウェアアップデートで追加されない理由はないだろう。

  • Z8はZ6/Z7と較べて少しずっしりとしていて、設定に直接アクセスできるボタンが追加されているので、より充実した直感的な撮影体験ができる。全体的にZ8のハンドリングは素晴らしい。
  • AFは更に進化したディープラーニング技術により、Z9と同等どころか、それ以上のレスポンスで被写体を追尾できる。
  • 連写速度はフル解像度のRAWで20コマ/秒で、これはあらゆる用途で十分すぎるほど速い。
  • 高感度は際立った強さではないが、これだけの画素数のセンサーとしてはとても素晴らしいものだ。

  • Z8はZ9と同等のスペックでD850からハンドリングの良さを受け継ぎ、更なるバッテリーライフや、大きな縦位置グリップが必要でない限り、本当に市場で最高のミラーレスカメラだ(これらが必要だったとしても、Z8とバッテリーグリップを購入すればZ9より1000ドル安価になり、予備のバッテリーを大量に購入してもお釣りがくる)。
  • Z8はZ6/Z7よりもダイレクトにアクセスできるボタンが多く、使うのが楽しいカメラだ。CFexpressはまだ驚くほど高価なので、安価なメディが使えるSDカードスロットの採用は実際には大きなメリットがある。そして、そのスペックに負けず劣らず素晴らしいのは4000ドルを下回る価格だ。

  • 良い点:Z9とほぼ同等の驚きのスペック、多くのダイレクトアクセスが可能な操作系を備えた素晴らしいフォームファクター、Z9よりも1300ドルも安価。
  • 悪い点:バッテリーライフがトップクラスではない、Z9の高度な機能の一部が非搭載、(Z9よりも安価だが)それでも4000ドルというかなり高い価格。

 

Z8は基本的なスペックはZ9と同じですが、よりコンパクトになり取り回しが良くなったことと、価格が安くなったことが高く評価されているようで、使うのが楽しい最高のミラーレスカメラと述べられています。

カードスロットの1つがSDに変更されたこともここでは肯定的に評価されているようで、確かに現場でクライアントに画像を渡す必要がある場合にはSDカードが利用できると便利という声も多いようです。

バッテリーがZ9よりも小さくなった影響もそれほど大きくはないようで、普通の使い方なら、予備のバッテリーをいくつか持っていけば問題はなさそうですね。