中国製レンズは日本製レンズを凌駕し始めた

DigitalCameraWorldに、中国製レンズに関する意見記事が掲載されています。

Chinese lens manufacturers have "started to outdo the Japanese ones"

  • 中国のレンズメーカーが日本製を凌駕し始めている。中国ブランドのレンズは今や日本製の光学製品に明確な優位性が認められないほど優れている。

    カメラと言えば日本製かドイツ製というイメージを持っている人が多いと思う。これらの国の精密工学の伝統は、これらの国で製造されたレンズが他の地域で製造されたレンズよりも優れていることを意味しているのだろうか?

    対極にあるのは中国製レンズで、大量生産され品質よりもコストが優先され、結果的に安価になるが、作りや性能は劣る可能性がある。これは全てステレオタイプな憶測であり、少なくとも現在ではそうではない。

    Vlitroxの16mm F1.8のレビューで、レビュアーのBastianはこのレンズに感銘を受けた。それは価格がソニーやシグマの1/3程度だからというわけではなく、優れた画質と良好な造り、そして電子接点やAFなどの機能をフルに備えているためだ。中国製レンズは画質は優れていたが、電子接点が無くライバルに及ばななかった。しかし、最新のViltroxのレンズにはそのような妥協はない。

    これらのことから、このレビューアーは「中国のレンズメーカーが日本のレンズメーカーを凌駕し始めるのは時間の問題であり、このレンズはその始まりとなるかもしれない」という物議を醸しそうな発言をしている。

    Viltroxのこの他の4本のレンズをテストして、少なくとも星4.5の評価が得られている。実際に日本製レンズを凌駕しているか数値化するのは難しいが、Viltroxと日本製レンズに大きな価格差があるなら、コストパフォーマンスの点では明らかに中国製レンズが優れているだろう。

    しかし、これは驚くべきことではない。中国は世界の製造業の中心であり、最新のiPhoneが問題なく製造できるのなら、カメラやレンズを日本と同じ基準で製造できないはずはないだろう。

    もし、中国製のレンズに対して否定的な考えなら、その先入観は捨てて欲しい。中国製のレンズは日本や他の国と同じくらい優れている。

 

確かに記事で引き合いに出されているViltrox AF 16mm F1.8 FEは非常に評価の高いレンズで、純正レンズを超えていると述べられているレビューもあったので、性能面では中国製レンズは日本製に追いつくか、あるいは部分的にしのぐものもあるのは間違いではありませんね。ただ、中国製レンズはそれなりの性能のものも結構あり、品質面も含めて玉石混交という感じもします。