ニコンが「Z 9」の3回目の大型アップデートとなるファームウェアVer.4.00をリリース

ニコンがフラッグシップモデル「Z 9」に「オートキャプチャー」などのいくつかの新機能を追加し、AF性能等を改善する新ファームウェアVer.4.00をリリースしています。

フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 9」のファームウェア Ver.4.00を公開

  • 「Z 9」発売以降3度目の大型アップデートとなるファームウェア Ver.4.00では、「オートキャプチャー」をはじめとした静止画・動画撮影に関する新機能を追加。また、ユーザーの声に応えて操作性や各種表示機能なども向上させ、「Z 9」のさらなる進化を実現。

  • 新機能「オートキャプチャー」は、撮影条件をカメラ側であらかじめ設定することで、被写体が撮影条件を満たしたときにカメラが自動で撮影を行う。
  • 撮影条件は、指定範囲内で被写体が指定の動きをしたら撮影を開始する「モーション」、指定距離範囲内に被写体が入ったら撮影を開始する「距離」、指定範囲内で指定の被写体(人・動物・乗り物)を検出したら撮影を開始する「被写体検出」の3種類から設定可能。
  • さらに、複数の条件を組み合わせ、全てを満たしたときに撮影を開始するようにも設定ができる。決定的瞬間をより確実に捉えるために、「プリキャプチャー」機能と併用することもできる。

  • 「N-Log」時のISO感度設定範囲をLo 2.0まで拡張。より低感度側に設定することで暗部のダイナミックレンジを向上し、ノイズを抑えた階調豊かな暗部の表現が可能。「ハイレゾズーム」はボタンによる操作の速度設定を3段階から11段階に細分化。より幅広く微細な速度調整が可能に。さらに、カメラ内で簡単に、4倍スロー、5倍スロー動画を生成できる「スローモーション動画」機能も搭載。

  • 「3D-トラッキング」において、被写体検出できていない状況での動きの速い小さな被写体の捕捉性能を向上。
  • 「プリキャプチャー」における、動作を中断するまでの制限時間を30秒から300秒に延長し、シャッターボタン半押し状態での待機時間が長引いた場合でも、全押ししたタイミングから遡って記録することが可能に。

  • カスタムボタンに割り当てられる機能、操作ボタンを拡充。
  • フォーカス距離指標に、フォーカスが合う位置までのおおよその距離数値表示を追加。
  • 電子シャッター音が5つの音色から選択可能、最大音量を拡張。
  • 静止画を拡大再生しながらコマ送りする際、フォーカスポイントにあわせて拡大位置を移動する「ピント位置優先」設定を追加。
  • 動画再生時におけるプログレスバーの追従性を向上。

 

新機能のオートキャプチャー機能はカメラが指定した条件で自動的に撮影を行う興味深い機能で、工夫次第で、野生動物やスポーツなどでこれまでに撮れなかったような写真が撮れそうな機能ですね。これまでに何度も新機能が追加されてきたZ9ですが、まだ、これだけ大きな機能を追加する余力があるとは驚きです。また、3D-トラッキングの改善もユーザーに大いに歓迎されそうですね。