PetaPixelに、ニコンZ8が互換バッテリーで動作しないケースがあるという問題に関する記事が掲載されています。
・The Nikon Z8 Won't Work With Some Third-Party Batteries
- 非公式のサードパーティ製バッテリーを使用した際にエラーが発生するのは、珍しいことではないが、Z8では、純正バッテリーにデジタル著作権管理(DRM)が使用されている可能性があるという報告があり、これは詳しく調べてみる価値があるだろう。
- Nikon Rumorsの指摘によると、ニコンは顧客がZ8で使うバッテリーを純正に限定している可能性があるようだ。Nikon Rumors自身はサードパーティー製バッテリーで問題は発生していないが、何かが起こっているようだ。
- 人気YouTuberのLouis Rossmanは動画中で、写真家のsean themightyの「最も人気のあるサードパーティー製バッテリの1つであるBM Premium EN-EL15Cは(Z8では問題が発生したが)Z6IIでは問題が発生したことはなかった」という投稿について言及している。
- 興味深いのは(Z8で)「データの提供ができない」というエラーメッセージが表示されることで、もし、サードパーティー製のバッテリーがZ8に安定した電力を供給できないのが問題の原因なら、別のメッセージが表示されるのが妥当だろう。
- ニコンは2013年にファームウェアアップデートで、いくつかの他社製バッテリーを使えないようにした。この当時は、このファームウェアアップデートが意図的なものかどうか明らかではなかったが、このアップデートにはカメラがバッテリー残量を判断する方法の変更が含まれていた。
- ニコンがDRMを使って顧客からより多くのお金を搾取しようとしていると結論付けるのは簡単だが、それはあまりにも大きな論理の飛躍だ。まず、DRMの利用は確認されておらず、それが確定するまではZ8が何か特別なことをしているわけではなく、Z8で多くのサードパーティー製バッテリーの使用が禁止されているわけでもないと考えて欲しい。一部のユーザーはZ8でのサードパーティー製バッテリーの使用に問題を抱えているが、今のところ話はここまでだ。
- DRMのためにサードパーティ製バッテリーが使用できなくなった場合、純正バッテリーの価格を高く設定するのは必然であり、ユーザーはそれに対してほとんど手段を講じることができないかもしれない。
- しかし、ニコンがZ8でDRMを使用していないという説にさらに信憑性を持たせるために付け加えると、Z8は、2015年に発売され現在は製造中止となっているEN-EL15Aを含む、非常に古いバッテリーとも互換性を保っている。
Z8で互換バッテリーを使用できないという報告が一部のユーザーから挙がっているようですが、問題が発生していないユーザーもいるので、ニコンが一律に互換バッテリーを規制したわけではないようですね。
ニコンがDRMで純正バッテリーを識別しているという憶測もあるようですが、現時点では確たる証拠があるわけではないようです。今後この問題が広がっていくのかどうか、気になるところですね。
光軸
何らかの対策をしている可能性はあると想像しています。
ただ、EN-EL15cは結構リーズナブルな価格で出ていましたので、対策を取ることと値上げの間には必ずしも必然的な連関はないと思います。
もちろん昨今の円安原料高による値上がりはあるでしょうけれども。
アマチュア市民
粗悪な互換バッテリーの発火騒ぎとかあることを考えると対策するのも仕方がないかなとも思えなくもない。
sontho
勿論下記はありえないと思います。
>DRMを使って顧客からより多くのお金を搾取しよう・・
プリンタの互換インクとは全く異なり、予備バッテリーを多くストックする層はマイノリティだと思われます。
ですので仮に互換バッテリーが完全不可になったところでニコンが得る利益はそこまで多くないはずです。
恐らくですが、もしもDRMを利用していたとしてもそれはただ単にニコンがコントロールできない互換バッテリーの性能不足による発生する諸問題を手っ取り早く抑制しただけではないかと考えます。
わさびみそ
これはちょっと…そういうリスクも含めて全てが自己責任なのが互換バッテリーでしょ。
他社はともかくニコンはバッテリー安めですし、素直に純正買えばよいだけでは。
みちる
ニコンからしたら、どんな仕様か分からないサードは排除したいのかなと思います。
何か不具合や誤作動起きたら電池ではなくカメラが悪いのだと思われやすいですし。
ミソサザイ
D500発売時に旧モデルの純正EN-EL15では給電能力不足が発生して放電特性を改善した新モデルに無償交換とかやってましたからやはり連写機はバッテリー性能への要求がシビアなんでしょうね
それ以降ニコンは純正バッテリーが仕様変更されると型番に小文字のabcで識別が入るようになったので分かりやすくなりましたが、互換バッテリーが表示している純正の型番まで本当に対応しているかは怪しいと思います。
この記事で問題になっている互換バッテリーですが、Z8では使用不可とされたEN-EL15無印(Z6IIまでは使用可)だと認識されている可能性が高いですね。
カメラのきむら拓哉
私は、内蔵チップによる純正以外の使用制限には賛成派です。
外形は同じでも純正品は価格相応に作り込みや容量の点でしっかりしていることを確認しています。
安価な互換品は、たとえ定評のあるROWA製品などでもそれなりのものであると考えます。
カメラ以外では例えばMakitaの電動工具でもそうですが、バッテリーは本来かなり高価なものです。
またカメラは精密機器ですから、微妙な電圧によって基盤や液晶に微妙な影響がないとは言いきれないと思います。私は過去にオリンパス製品+互換バッテリーで経験しています。
50万円を超えるカメラを購入しながら、予備バッテリーのわずか数千円をケチってリスクを負うということにも疑問を感じます。
bQQd
信頼ある原料、工程で作られた純正のバッテリー。
そして動作確認もされている。
普通、他社製品の性能、動作確認なんてしないでしょうね。
他社製品を使用して不具合が起きても修理の現場では純正品を使用しての動作確認しかしない。
不具合の原因が追及できないし保証期間内でも無償となるかわからない。
ニコンが損益のため他社製品を使わせないようにしているのか、
カメラに不具合が起きないよう使用を制限しているのか、
それは個人の捉え方でしょうね。
カタスマー
バッテリー関連ははカメラ以外の様々な分野で文字通り爆発してますからね(スマホ、車等々)。
利益を守るだけではなく純粋に顧客を守ることを考えたとしても、制限をかけること自体は妥当ではないでしょうか。
自分も昔は互換バッテリーを使っていましたが物理的に膨らんで来た(その間に純正は変化なし)のを見て怖くなって純正のみにしました。
さんだーそん
キヤノンでも互換バッテリーはかなり気にしてるし、事故になる可能性もあるので仕方ないと思います。
(以前キヤノン純正バッテリーでカメラ側でなぜかエラー出てSCに持ち込んだ時も偽物疑われてバッテリーが工場送り案件になったことがあります)
どのメーカーもミラーレス主体になり、燃費が悪くなっているのでもう少し価格を抑える努力をしてほしいところです。
さんぱち
ニコンがDRMを使って顧客からより多くのお金を搾取しようとしている は
ニコンがDRMを使って顧客が被る不利益を無くそうとしている とは言えませんか。
今のカメラは過去の精密機器ではなく完全に電子機器、特にバッテリーは製品の性能を担保する上でとても重要なパーツです。
許可なく真似て作り、顧客からお金を搾取し、果てに不具合を発生させブランドイメージを棄損させ、顧客にも被害を与える事はあってはならないと考えますが。
さいたまじん
「ニコンがDRMを使って顧客からより多くのお金を搾取しようとしている・・・それは論理の飛躍・・・DRMの使用は確認されていない」と言ってるわけで、このライターは搾取説を否定する立場ですよ。
ニコ(ん)ちゃん大王
記事の本筋とは関係ないコメントで恐縮ですが。
互換バッテリーの制限を仮にやるとしても発火などのリスクを
考えると反対はしませんが、その場合純正バッテリの販売・在庫保持期間を
十分に長く持って欲しいです。
何が言いたいかというとD40をまだ使いたいのにEN-EL9が
入手できずやむを得ず互換品を購入しました。
こういうことにならないようにしれくれれば文句ありません。
ゼイオン
8k撮影など電力を大幅に使用する機能があるZ8では、
足切りする目的で性能の低いバッテリーでは安定動作が保証できないのかなと思います。
その結果、主として社外性バッテリーが被害を被っただけなのかな?
F
私は純正バッテリが手に入らず、万一破損や発火しても諦めがつく古いカメラにしか使いませんね。EN-EL15cが特段ぼったくりとも思わないので、無用なリスクを高める姿勢はあまり理解できないところです。
コツメチャン
Z 6では使えた互換バッテリーが、Z 6IIではシステム的に弾かれ使えない、という現象もありましたので、今に始まったことではないです。
個人的には、純正品が比較的安価で供給量が確保されている限りは、互換バッテリーを使用したことによって不具合が生じた場合のトラブルを防ぐために互換バッテリー不可にすることはやむを得ないと思います。
wako
>ニコ(ん)ちゃん大王 さん
対応機種が修理可能期間をとっくに過ぎたものしかないバッテリーを売り続けろというのは無理筋では
ZAE
USB給電もあるので以前ほど予備バッテリーを用意する必要もないので素直に純正を買うようにしてます
バッテリー容量のアップとUSB充電、給電が本当にありがたいです
はむたろす
Z9とZ8はカメラ部のHWはほぼ同じで同じ事ができるわけですが、
対してバッテリの電圧は、Z9のEN-EL18が10.8Vに対して、Z8のEN-EL15は7.0Vなので、
Z8は7.0VでZ9と同じ動作ができるよう色々工夫がされているのだと思います。
その一環で装着されてるバッテリのチェックもZ7/Z6までとはシビアになっていて、
互換バッテリの品質ばらつきなどで弾かれるケースがあるだけで、メーカーとか製品で一律弾いているのではない気がします。
純正についていえば、世代のa~dは電池容量の差なので、持ち時間が異なるだけでEN-EL15aでもdでも同じ扱いと思います。
ほっとみるく
互換品って粗悪なものばかりだし純正以外は弾いても別に良いと思いますけどね
昔は互換バッテリー買ってたことあるけど、持ちが悪いしすぐに駄目になったりで純正と比べると質が悪いから今は純正しか買ってないです
あとバッテリー類は発火が怖いですし
元デジカメ設計者
最近はPD対応や給電しながら動作など電池にとっては複雑な動きが多くなってますからね。Z8は縦グリもあるので尚更複雑です。ユーザーに安全に使ってもらうということを考えるとやむを得ないでしょう。
また仮に発火問題が起こった際に電池がサードパーティ製であったとしても、本体を売っているニコンが何一つ対応不要かというとそういうわけでもなく、やはり何かしらの対応は必要です。そういったトラブル回避も含め、こういう手を打つことは是とされるべきかな、と思ってます。
ミック兄さん
互換バッテリーには発火や発熱の懸念が付きまとうからなぁ~。
バカみたいに値段が高く無ければ純正しか買わないわ。
あまり値段上げないでね。
てらこった
バッテリーってカメラの駆動に最も重要な要素なのに、ここをケチるのは極めて危険かと。
最近Yahooのニュースにて電動自転車で互換バッテリーを使って火災が発生したニュースがありました。
ちなみに私は今までD5000、D7100、D4s、Z9と使ってきましたが互換バッテリーは使ったことはありません。全て純正です。
まる
>何が言いたいかというとD40をまだ使いたいのにEN-EL9が
>入手できずやむを得ず互換品を購入しました。
ずいぶん前の話で忘れていましたが、D40(それ以降のD3/D300/D700も含めて)の電池は、製品が出たあとの電気用品安全法の法令改定で製造中止(禁止)になり、生産できないはずです。在庫は売れますが限りがあるでしょう。
末永く使う人を考えていない、そのうち買い替えるだろうと考えているのは、この場合は経産省の役人(と、それに待ったをかけなかった国会議員)なので、ニコンに言ってもどうにもならないと思います。
セラビー
いろいろ細工を施すのは感心しません。ソニーの場合は純正バッテリーでもたまに互換のエラーが出ます。
バッテリーを入れなおして解決していますが、万が一突然撮影できなくなると、とんでもないことになります。
まあニコンの場合はきちんとした制御をしていると思いますが。
Split
EN-EL15Cは元々安いから互換品使う気にはならないですね。
記事にあるBM Premiumも純正の半額ぐらい? なので、お得感はあまり無いですし、50万のカメラで3千円をケチる意味って何なのとも思う。リスクと見合わない。
とはいえ、某社みたいに1万2千円のバッテリーとかはさすがに辛いものがあるので、バッテリーはサービス価格でお願いしたい…。
それと、バッテリーコロコロ変えて古い機種の純正品が手に入らない、互換品すらもう無い、みたいなケースが生じるメーカーありますね。古いデジカメ使いたい時詰むので、バッテリーの継続性は重視して欲しいです。せめて新しい型のバッテリでも古いカメラで使えるようにして欲しい。古いバッテリーが新しいカメラで使えないのは諦めつきますが逆は動かす手段が無くなるので困る。
M-KEY
純正バッテリーでも長期の使用で劣化し膨らむ事があります。
D800と同時に購入したEN-EL15(無印)は数年前に膨らんで出し入れ時に引っかかるようになったので、使用をやめて業者に回収してもらいました。
適当なリバースエンジニアリングで作った互換バッテリーなんて怖くて使えません。
カメラが壊れるくらいならいいのですが、最悪の場合は命の危険すらあります。
純正品のフリをした偽物のバッテリーが、もっと怖いですけど。
非純正バッテリーの排除はD200の頃から行われています。
D200用のEN-EL3eは、それまでのEN-EL3と同形状で充電器は共用でき、D100にも使用できましたが、無印EN-EL3はD200以降のカメラでは使用不可でした。
でも、当時困ったのは、D200ベースのフジのS5 Proとバッテリーが共用できない事でした。
そのS5 proも含め、純正バッテリーが入手できない機種の場合に仕方なく互換バッテリーを使うというのも、個人的には気が進みません。
けにー
純正しかありえないと思ってるので、特段困らないですね。
そんなに劇的に高いわけではないですし、安全性は言うまでもなく、こう言うリスクも含めて、現行品で純正が普通に手に入るなら、互換バッテリーを選択する意味はない気がしますね。
OP
そもそもカメラは精密機器でコンピューター。設計もパワーソースから始まるので、前提条件が崩れてしまう互換バッテリーはリスクの方が高くメリットがないです。
カメラ仲間がソニー機で互換バッテリーを買いましたが、純正より持ちが悪く、寸法もキツめでカメラから抜けなくなり叩いて出してました。
ニコンのバッテリーは電圧変動が少なく性能が良いですし他社より安価で値段も良心的なのに互換バッテリー欲しいですか?
クリーム茶
自分が互換バッテリーを使うか否かとメーカーが互換バッテリーを排除するのは全く別の問題。そこを履き違えている人が多いような。
タロウカジャ
これだけ高度な製品になってくると一時的な過電流によってカメラ内部が破壊されることを防ぐための当然の処置と思います。
minato
タロウカジャさん
非正規のバッテリーを使用する場合、機器側で規定されてる範囲を超える電圧をかけてしまう(過電圧)、機器側が要求する電流を供給できない(電流不足)、といったところは注意を払う必要あるかと思いますが
通常使用おいて「一時的な過電流」のような事象が発生するカメラがもしも存在するのだとしたら、バッテリーどうこう以前にそのカメラ機器側の設計自体に問題があると考えられます。
いがぐり
> minato さん
回路の過渡応答は、回路全体、つまり機器とバッテリーが繋がった状態での電気的特性によって変わります。
ですから、純正バッテリーと機器の組み合わせでは発生しない不適切な過渡応答が、互換バッテリーと機器の組み合わせで発生するというのは、当然に起こり得る現象です。
(そういうことがあるからこそ、バッテリー単体や機器単体だけではなく、純正バッテリーと機器の組み合わせで徹底的に検証を行います)
swing
いがぐりさま
そういう話ではなくて、「一時的な過電流」とやらは発生しませんよ、もし発生するならカメラ側の安全設計に問題ありますよ、って話だと思いますよ。
バッテリー側が原因でカメラが故障するような大電流が流れるケースってのは、大別して2つ考えられます。
1つが過剰電圧、もう1つが負荷側(カメラ側)がバッテリーの内部抵抗をあてにしている場合ですね。
過剰電圧は見ての通り。ただしバッテリの仕組み上まず起きませんし、少しぐらいの過電圧で壊れるもんでもないです。普通は安定化回路入ってますし。(ロジックは5Vですが電池は7.2Vとかなので。)
バッテリーの内部抵抗をあてにしているとは、乾電池(アルカリとかマンガンとか)は内部抵抗が高いので、その抵抗を利用して電流制限している回路設計のことです。
希に充電電池禁止で乾電池専用という機器がありますが、これはニッケル水素電池などの充電電池の内部抵抗が低くて、単純な負荷に繋いだ時に大電流が流れて危険だから。
でも、そんな設計をカメラでするとは思えませんし、内部抵抗に依存するような単純な回路でもありません。そもそもがリチウムイオン電池だから元々内部抵抗低いですね。
てわけで、私としては、過剰電流でカメラが破損するケースは考えつきません。
互換バッテリのリスクは膨張や発火を示せば十分なので、過電流を心配する必要は無いと思いますね。