キヤノンが最大撮影倍率0.25~0.5倍の寄れる「12mm F2.8」「15mm F2」「15mm F2.8」の実施例を含む、小型軽量で高い撮影倍率が可能で優れた光学性能を持つ広角レンズの技術に関する特許を出願しています。
- 出願人:キヤノン株式会社
公開番号:P2023104029
出願番号:P 2022004774
公開日:2023-07-28
発明の名称: 光学系およびそれを有する撮像装置 - 【課題】広角レンズにおいて、小型軽量で、最至近距離撮影時において高い撮影倍率を得ることが可能でありながら、フォーカシングによる収差変動を抑えた高い光学性能を有する光学系を提供する。
- 近年、撮像装置に用いられる広角レンズにおいて、レンズ全体が小型でありながら、最至近距離撮影時において高い撮影倍率を得ることが可能なレンズが求められている。また、無限遠から最至近へのフォーカシングに際し、高い光学性能を有するレンズが求められている。
- 広角レンズにおいて、最至近距離撮影時において高い撮影倍率を得るためには、フォーカスレンズ群の移動量を大きくする必要があり、レンズ全体の小型化が困難になる。フォーカスレンズ群の移動量を小さくするためには、フォーカスレンズ群の屈折力を強くする必要があるが、無限遠から最至近へのフォーカシングに際し、高い光学性能を有することが困難となる。
- 本発明によれば、広角レンズにおいて、小型軽量で、最至近距離撮影時において高い撮影倍率を得ることが可能でありながら、フォーカシングによる収差変動を抑えた高い光学性能を有する光学系を提供することができる。
- 実施例1(15mm F2.8)
焦点距離 14.83
F値 2.91
半画角 52.03
像高 19.00
全長 105.19
バックフォーカス 10.83
倍率 ∞ -0.5
- 実施例2(15mm F2)
焦点距離 14.70
F値 2.06
半画角 52.27
像高 19.00
全長 110.00
バックフォーカス 12.16
倍率 ∞ -0.25
- 実施例3(12mm F2.8)
焦点距離 12.47
F値 2.83
半画角 56.72
像高 19.00
全長 90.60
バックフォーカス 10.19
倍率 ∞-0.25
寄れる超広角レンズ群は製品化されれば面白い製品になりそうですね。特に実施例1の15mm F2.8はハーフマクロなので、被写体をクローズアップしつつ背景も活かす作画を楽しめそうです。像高はフルサイズに少し足りないので、歪曲の自動補正で周辺部を切り取って使う設計のようです。
rad
単焦点マクロシリーズで15mmも出してくるんでしょうか。
この広角で寄るとかなりのパース効果が出て面白そうではありますが、
撮影距離が0.5倍で10cmを切ってくると思うので、鏡筒を短くできないと宝の持ち腐れですね…
像高はRF16mmがもっと狭い18.2mmのようなので、あの感じに近そうです。
虎
待ちかねて中華製の11mm,シグマのEfマウント14mm/f1.8などでしのいでます。期待して良いのかな。痺れを切らしているところです。
ガワネイティブ
実施例1と3の前群の貼り合わせレンズはBRレンズですかね?
なかなかいいお値段になりそう