キヤノンがフルサイズミラーレス用の「9-18mm F4」「10-18mm F4」の実施例を含む、小型軽量でズーム全域で高い光学性能を実現する技術に関する特許を出願しています。
- 出願人:キヤノン株式会社
公開番号:P2023099389
出願番号:P 2022000016
公開日:2023-07-13
発明の名称: ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - 【課題】広画角であり、全ズーム範囲において高い光学性能を有する小型軽量のズームレンズを提供する。
- 近年、撮像装置に用いられるズームレンズは、撮像装置の高機能化に伴い、広画角であって高い光学性能を有することが求められている。また、広角端の画角が広いズームレンズとして、負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型のズームレンズが知られている。
- 広角化を図りつつ、全ズーム範囲で高い光学性能有する小型軽量なズームレンズを得るためには、第1レンズ群の屈折力とレンズ構成、そして、第1レンズ群に後続するレンズ群の屈折力や配置位置を適切に設定することが重要となる。
- 本発明は、広画角であり、全ズーム範囲において高い光学性能を有する小型軽量のズームレンズおよびそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
- 実施例1(9-18mm F4)
ズーム比 1.88
焦点距離 9.27 13.03 17.46
F値 4.12 4.12 4.12
半画角 63.98 56.92 51.10
像高 19.00 20.00 21.64
全長 108.47 102.77 100.80
バックフォーカス 15.71 19.67 23.00
- 実施例4(10-18mm F4)
ズーム比 1.74
広角 中間 望遠
焦点距離 10.01 13.27 17.46
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 62.23 56.44 51.10
像高 19.00 20.00 21.64
レンズ全長 110.09 104.20 100.83
BF 15.91 15.91 15.91
キヤノンは10mm前後のスタートの超広角ズームの特許を何度か出願しているので、開発でいろいろな光学系を試しているのかもしれませんね。実施例のレンズは広角側では像高がフルサイズには少し足りていないので、歪曲補正で周辺部を切り取って使うのが前提のレンズのようです。
また、フォーカシングはインナーフォーカスですね。レンズの全長は光学全長からRFマウントのフランジバック分を除くと約8cmで、この種のズームとしてはかなりコンパクトな設計で使い勝手がよさそうです。
Oort
EF11-24mmを使っていました。ここぞという時に欲しいレンズなので、魚眼レンズも含めて広角側を楽しみしています。
なみき
使うときは絞って使うので、11mmとか12mmはじまりでf5.6〜のレンズを手を出しやすい価格で出してくれないかなぁ。
星野には不向きになるけど。
ぷりん
14-35より軽ければ(重量的、価格的)、APS-Cでの運用に便利と思いました。