富士フイルムはXマウントのハイエンドレンズをもっと小型軽量化するべき

DigitalCameraWorldに、富士フイルムXシリーズのレンズに関する意見記事が掲載されています。

This is why I'm worried about Fujifilm's lens line-up

  • 私は長年富士フイルムのファンで、富士フイルムのカメラは間違いがないと思うが、その大きくかさばるレンズに関してはあまり自信を持てない。

    富士フイルムがより大きく重く、高価なフルサイズシステムに匹敵するプロフェッショナルなAPS-Cカメラシステムを構築しようとしていることには感銘を受けるが、問題があるとすればレンズだ。レンズの性能ではなく、プロ用「大三元」レンズの大きさが気になる。

    ほとんどのプロはF2.8の標準ズーム、広角ズーム、望遠ズームを求めている。そして富士フイルムは「XF16-55mmF2.8 R LM WR」「XF8-16mmF2.8 R LM WR」「XF50-140mmF2.8 WR OIS」の3本の優れたレンズでこれを上手くカバーしている。

    心配なことは、富士フイルムの高性能レンズのうちのいくつかは、実質的にフルサイズのライバルレンズと同じ大きさ重さだということだ。同等のソニーFEレンズを選んで重さを比較してみた。

    XF 16-55mm F2.8 R LM WR - 655g
    FE 24-70mm F2.8 GM - 695g

    XF 50-140mm F2.8 WR OIS - 995g
    FE 70-200mm F2.8 GM OSS II - 1045g XF 8-16mm F2.8 R LM WR - 805g
    FE 12-24mm F2.8 GM - 847g

    この重さはあまり芳しくない。小型のAPS-Cシステムに買い替える理由の1つは小型化と軽量化だが、ここでは(フルサイズと比べて)小さくも軽くもなっていないように見える。確かに、価格は安く、富士フイルムのプロ用レンズはソニーの同等レンズの半額以下だ。

    富士フイルムのハイエンドの単焦点レンズはズームより多少小型軽量だが、APS-C用レンズとしてはまだかなり大きく、とにかく長い。しかし、富士フイルムの単焦点がいくらか軽量で大幅に安いのは事実だ。ただ、もう少し小さければと思う。

    コンシューマー向けのレンズは、富士フイルムはレンズのサイズをカメラに合わせており、よい仕事をしている。しかし、富士フイルムがプロ / ハイエンド市場をターゲットにするにつれて、APS-Cシステムの小型軽量化という重要なメリットの1つを失いつつあることが心配だ。画質ではフルサイズに勝てないのだから、大きさ重さの点ではフルサイズに勝たなければなならい。

 

プロやハイアマ向けのハイエンドレンズはAPS-C用でも大きく重いレンズが多いですが、確かにフルサイズの同じF値・換算焦点距離のレンズと同程度の大きさ重さだと、小型軽量化を目的にフルサイズからAPS-Cシステム乗り換えようという人を取り込めませんね。

特にF2.8通しズームのようなハイエンドレンズは性能面では妥協できないので、大きさ重さと性能のバランスの取り方は難しいところかもしれません。