キヤノンのチルト式EVFの特許出願

キヤノンが、一眼レフスタイルのミラーレスカメラでファインダーの大型化を抑えながらチルト式ファインダーを実現するための技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:キヤノン株式会社
    公開番号:P2023104712
    出願番号:P 2022005873
    公開日:2023-07-28
    発明の名称: ファインダユニット、撮像装置

  • 【課題】ファインダ部の回動角度を大きく確保しつつ、電子機器の大型化を抑制する。
  • 電子ビューファインダなどのファインダユニットを備えた電子機器では、電子機器本体の背面側の上部にファインダユニットが配置されている。ファインダユニットにおけるファインダ部を、電子機器本体に対してスライドして引き出し可能で且つ、ファインダ部を引き出した状態から上方向にチルト回動可能とすることで、撮影姿勢の自由度を拡大した装置も知られている。
  • しかしながら、特許文献1では、ベースプレートに対する一対の板バネ部の当接位置とホルダの回転軸との距離が長いため、上記当接位置は回動時に大きな円弧軌跡を描くように移動する。仮に、ファインダ部が過大に回動すると板バネ部が固定板から外れてしまうため、ファインダ部の回動角度には制約がある。一方、回動角度が大きくなるように設計しようとすると、固定板を拡大する必要があり、撮像装置本体の大型化に繋がる。
  • 本発明によれば、ファインダ部の回動角度を大きく確保しつつ、電子機器の大型化を抑制することができる。

canon_patent_2023104712_001.jpgcanon_patent_2023104712_002.jpg

チルト式のEVFを搭載しているカメラには、パナソニックのGX7 Mark IIIやGX8などがありますが、今回の特許出願のような、一眼レフスタイルのセンターEVFでチルト式EVFを搭載したカメラはまだありませんね。実施例のEVFは。格納時には比較的でっぱりが小さくなるので、通常の固定式EVFと比べてもそれほど違和感なく使えそうです。