ePHOTOzineに、富士フイルムのコンパクトな超広角単焦点レンズ「XF8mmF3.5 R WR」のレビューが掲載されています。
・Fujifilm XF 8mm F/3.5 Lens Review
- 大きさは全長53mm、最大径68mmとコンパクトで、重さもわずか215gと非常に軽い。レンズの仕上げは、他の富士フイルムのレンズ同様に優れている。
- フードが付属しており、バヨネット機構でしっかりと固定できる。
- 最短撮影距離は0.18mとかなり寄れる。8mmのレンズでこれ以上寄る必要はほとんどないだろう。
- 絞りリングはクリックを解除することはできないが、非常に滑らかだ。
- フォーカスブリージングが抑えられているのは、動画撮影者には歓迎されるだろう。
- 中央の解像力はF3.5とF4では際立った値(outstanding)で、F5.6からF16では素晴らしい値(excellent)、F22ではとても良好な値(very good)だ。隅はF3.5で良好な値(good)、F4からF11でとても良好な値(very good)、F22ではそこそこの値(fair)だ。
- 倍率色収差はこのような広角レンズとしては非常に良く補正されており、通常の使用では色ズレの兆候は全く見られない。
- 歪曲は-0.62%のタル型で、8mmのレンズとしては素晴らしいものだ。これ以上の補正は必要ないだろう。
- ボケは周辺部でやや汚く見えることがあるが、十分に許容範囲内だ。
- 画面内に非常に明るい光源がある場合でもフレアは良く抑えられており、このような広角レンズとしては、逆光耐性は非常に信頼できる。
- 周辺光量落ちは見られる(開放で-1.5EV)が、この焦点距離のレンズとしてはそれほど大きくはない。
- XF8mmF3.5は価格は安価で非常に使い勝手のいいレンズだ。XF8-16mmF2.8は汎用性は高いが、大きく価格も高い。他にも(サードパーティーの)選択肢はあるが、XF8mmF3.5は利便性と品質で優っており、価格は正当化できるだろう。超広角を上手く視覚化できる写真家には間違いなく大いに推薦できるレンズだ。
- 良い点:中央の素晴らしい~際立った解像力、防塵防滴、色収差が少ない、フレアがほとんど見られない、歪曲が非常に小さい、素晴らしい、優れた製造基準、周辺光量落ちが穏やか。
- 悪い点:隅の解像力が中央より低下する、手ブレ補正非搭載でIBISに依存する。
XF8mmF3.5は、換算12mmの超広角としては非常に小型軽量でフィルターも使用可能と、非常に使い勝手のいいレンズに仕上がっているという印象です。解像力は、グラフでは隅が若干低く見えますが、開放からgoodを超えているので、換算12mmの超広角としては十分な解像力と言ってよさそうです。中央の解像力の高さはすごいですね。
歪曲に関しては-0.62%は素の値としては小さすぎるような気がするので、自動補正がかかっているのでしょうかね。
カタスマー
実写だと隅ももう少し解像力かありそうな印象ですが、超広角レンズは解像力チャートとの相性が悪いのでそのせいかもしれませんね。
そもそも隅にピントを合わせているサンプルがあまり見つかりませんでしたが。
歪曲は自分も自動補正されてるだろうなと思います。逆にこのレベルの歪曲補正を光学的にこなしながらあのサイズに納めているとしたら素晴らしいを通り越して感服です(暗めのレンズなので無くは無いのかな??)。