キヤノン「EOS R1」に期待する機能

PetaPixelに、登場が期待されているキヤノンのフラッグシップ機「EOS R1」のウィッシュリストが掲載されています。

The Canon EOS R1: What We Need to See From The Upcoming Flagship

  • EOS R1が登場したときに見てみたい機能や技術に関するウィッシュリストを作成してみた。

  • EOS R1に期待するもの1:時代を超えたセンサー
    R1がどのような機能をもたらすにせよ、新しい積層型センサーの搭載が必要だ。少なくとも5000~6000万画素の画素数と、更に重要なこととして、優れた動画機能と高速連写に対応するために、極めて速い読み出し速度が欲しいところだ。読み出し速度はAF速度や電子シャッター、フラッシュ撮影に影響するため今日では非常に重要だ。PetaPixelの情報筋によれば、このセンサー開発がR1開発でこれまでに難航していたポイントだということだ。

  • EOS R1に期待するもの2:素晴らしいボディ
    R3の優れたエルゴノミクスがR1でほとんど変わらないことを願っている。唯一、デュアルCFexpress Type BスロットとフルサイズHDMIポートだけは採用して欲しい。R3のEVFは気に入っているので、そのままでも構わないと思っている。しかし、背面のモニタをニコンZ9のようなタイプのチルトに変更するのは良いことだと思う。キヤノンがフラッグシップにふさわしい高速読み出しの積層センサーを開発できれば、メカシャッターは廃止されるだろう。

  • EOS R1に期待するもの3:コンピュテーショナル技術の更なる追求
    コンピュテーショナルフォトの技術をもっと追求して欲しい。キヤノンには高画素のマルチショットスタッキング機能が無いので、まずはこの機能を追加する必要がある。複数画像のシームレスな重ね合わせを可能にすることで、低照度性能と天体撮影機能を強化して欲しい。

  • EOS R1に期待するもの4:動画の撮影体験の向上
    まず第一に、EOS R1はしっかりとした8K動画機能を搭載するべきだ。新型センサーは14bit動画に対応するだけの高速スキャンが可能であるべきだ。圧縮された10bit動画撮影時にもC-Log2記録ができると便利だ。録画時のヒストグラムやレベルインジケーターが必要だ。また、視線入力AFが動画で動作すれば嬉しい。オーバーヒート防止のためにオプションでファンを取り付けられれば、多くのビデオグラファーが満足するだろう。

  • 我々がR1で改善を望んでいる機能のほぼ全ては、新開発の積層型センサーの性能によるところとなる。キヤノンが他に何もしない(目新しい機能を採用しない)なら、少なくとも、ソニーやニコンに対抗可能な高速読み出しのセンサーを提供しなければならないだろう。

 

クリス・ニコルズ氏のR1へのウィッシュリストは、高速読み出しの高画素センサーの採用や、デュアルCFexpressスロット、フルサイズHDMIポート、コンピューテーショナルフォトの進化、より本格的な動画機能など、いたって現実的な要望という印象です。あと期待されるのは、堅牢性・耐久性とAF性能でしょうかね。

また、R1のセンサー開発が難航しているという情報がありますが、キヤノンが6000万画素クラス(?)の高画素センサーでメカシャッターレスが可能な高速読み出しを実現してくるのか注目したいところですね。