カメラ市場回復の牽引役は初心者でも使える入門機

ニュースイッチ(日刊工業新聞)に、最近のカメラ市場の動向に関する記事が掲載されています。

ブイログカメラ競争激化、ソニー・富士フイルム・キヤノンは技術の優位性をどう訴求するか

  • カメラメーカー各社が日常を動画に記録するブイログ市場でしのぎを削る。5月に新型コロナウイルスが「5類」に分類され、外出機会が増える中、カメラ市場も盛り上がりをみせる。この好機を捉えられるかが試される。
  • ヨドバシカメラの霜山浩伸氏は「動画撮影への要望は非常に増えている」と話す。更に「若い世代や海外からの顧客が戻ってきた」と実感。カメラ全般の販売も「21年から伸びている」といい、けん引役は初心者でも使える入門機だという。
  • 実際、カメラ市場は回復してきた。CIPAの調査によると、1-6月のデジタルカメラの出荷額は前年同期比12.6%増の約3137億円。ミラーレスカメラは出荷額のほか数量も順調に伸びている。
  • メーカー各社は、初心者でも扱いやすい機種を相次いで投入。CIPA担当者はブイログ用カメラについて「間口を広げる入門機になりそうだ」と期待する。ただ、こうした潮流が「カメラ各社の戦略の立て方を難しくしているのでは」(CIPA担当者)という見方もある。限られた経営資源を静止画、動画にどう振り分けるかは各社の課題となる。

 

コロナ禍で大きく落ち込んだカメラ市場ですが、昨年からは順調に回復しているようです。スマートフォンが登場してからは、カメラ市場はより高価で高性能なハイエンド機にシフトしてきましたが、最近ではブロイグブームもあって、安価な入門機も見直されるようになってきたようですね。

ブイログ機の流行が一過性のもので終わるのか、デジカメ市場の中心的な存在になっていくのか、今後の動向が気になるところです。