富士フイルムが「GF30mmF5.6 T/S」「GF100mmF5.6 T/S」を正式発表

富士フイルムがGFX用の2本のティルト・シフトレンズ「GF30mmF5.6 T/S」「GF100mmF5.6 T/S」を正式に発表しました。

「フジノンレンズGF30mmF5.6 T/S」「フジノンレンズGF110mmF5.6 T/S Macro」新発売

  • 富士フイルム株式会社「GFレンズ」のラインアップとして、ティルトシフトレンズ「フジノンレンズGF30mmF5.6 T/S」と「フジノンレンズGF110mmF5.6 T/S Macro」を2023年12月に発売する。
  • 価格はGF30mmF5.6 T/Sが69万9600円、GF110mmF5.6 T/S Macroが61万2700円(いずれも税込)。

  • GF30mmF5.6 T/S:非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚、スーパーEDレンズ1枚を含む11群16枚のレンズ構成を採用。前玉に位置する大口径非球面レンズや3枚のEDレンズによる贅沢な構成で、歪曲収差および倍率色収差の電子補正を不要とする高度な光学設計を実現。さらに球面収差、コマ収差、像面湾曲を極限まで抑制することで、シフト撮影時も画面の隅々まで高い解像性能を発揮。
  • 独自開発のナノGIコーティング技術により、レンズ表面の屈折率を緩やかにコントロールすることで不要な光の反射を抑制し、広角レンズ特有のゴースト・フレアを低減。
  • ±8.5°のティルト調整と最大±15mmのシフト調整により、アオリ撮影を行うことができます。また、±90°の範囲でティルトとシフトの移動方向を変えるレボルビング操作と、ティルトとシフトの移動方向を直交から平行まで0°〜90°の範囲で設定できるT/Sレボルビング操作が可能。
  • シフトとレボルビングの移動量を検出するセンサーを内蔵。スルー画で撮影中に確認できる上、画像データにも記録されるため、RAW現像の補正などにも役立つ。
  • レンズの配置を最適化することで、一般的には大型化しやすい広角ティルトシフトレンズを長さ約138.5mm、質量約1,340gまで小型化。さらに、汎用性の高い105mmのフィルターに対応。

fuji_GF30mmF56TS_of_001.jpg

  • GF110mmF5.6 T/S Macro:非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚を含む9群11枚のレンズ構成を採用。非球面レンズによりコマ収差や像面湾曲を、EDレンズにより軸上色収差をそれぞれ極限まで抑制。
  • 絞りを中心に対称に配置されたレンズ構成は、歪曲収差と倍率色収差を抑え、画面の隅々まで電子補正を使わずに高い解像性能を発揮する高度な光学設計を実現。
  • 最大撮影倍率0.5倍まで被写体に寄れるマクロ撮影が可能。
  • ±10°のティルト調整と最大±15mmのシフト調整により、アオリ撮影を行うことができます。また、±90°の範囲でティルトとシフトの移動方向を変えるレボルビング操作と、ティルトとシフトの移動方向を直交から平行まで0°〜90°の範囲で設定できるT/Sレボルビング操作が可能。
  • シフトとレボルビングの移動量を検出するセンサーを内蔵。スルー画で撮影中に確認できるうえ、画像データにも記録されるのでRAW現像の補正などにも役立つ。
  • 長さ約149mm、質量約1,255g、フィルター径72mmのサイズを実現。フォーカス方式を前群繰り出しとしたことで、収納時のレンズ全長を小型化。

fuji_GF110mmF56TS_of_002.jpgGFXにもティルト・シフトレンズがついにきました。これでティルト・シフトレンズが必要なカメラマンもGFXシステムを使うことができるようになりますね。中判用のアオリレンズとしてはサイズも比較的抑えられていて、使い勝手はなかなかよさそうです。価格はかなり高価ですが、特殊なレンズなのでこれは仕方のないところですね。