iPhone 15 Pro Maxはメインカメラと望遠カメラの中間域の画質が問題

DigitalCameraWorldに、iPhone 15 Pro Maxのレビューが掲載されています。

iPhone 15 Pro Max hands-on review

  • iPhone 15 Pro Maxには5倍ズームのテトラプリズムカメラが導入され、これは理論上は、 iPhone 15 Pro の3倍ズームよりも遥かに強力だ。

    5倍ズームは、フルサイズの焦点距離に換算すると約120mm に相当し、これは非常に長いレンズだが、常に最も便利な焦点距離であるとは限らない。iPhone 15 Pro Maxは、わずか 3 台のカメラを搭載しているだけなので、1~5倍の範囲(24~150mm)の焦点距離に大きな空白ができている。

    Pro Max の強力なメインカメラのセンサー(4800万画素、1/1.29インチ)のおかげで、1~2.5倍の範囲、換算で約60mmでは依然として見栄えのする画質のはずだが、経験上、60~120mmでは画質が崩れ始めることが予想される。Appleはズーム範囲を拡大することに重点を置きすぎたのではないだろうか?

  • 実写テスト:明るい環境では120mm相当で優れた結果が得られる。これは素晴らしいことだ。15 Pro Maxの望遠カメラは最短撮影距離が1メートルなので、他社の望遠カメラのようにテレマクロにはならない。望遠レンズのセンサーは小さいため、5倍(120mm)以上にズームするとノイズが多くなるが、ディテールはしっかりとしている。

    iPhone 15 Pro Maxの望遠カメラは120mmのみで、24mmから120mmの間ではメインカメラの48MPセンサーが使用される。作例から分かる通り、15 Pro Maxは4.9倍では全ての競合機の中では最も画質が悪い。

    Appleがスマートフォンのカメラ戦争で勝利したいのであれば、2024年に発売されるiPhone 16 Pro Maxには50~60mm相当の第4のカメラを搭載することになるだろう。

    この制限(中間域の画質が悪いこと)は置いておくとして、最新iPhoneに素晴らしいカメラシステムが搭載されていることに疑いの余地はないと思う。

  • 結論:1倍~5倍ズーム(換算24~120mm)までの範囲の画質が制限されているので、あなたが換算50~100mmの範囲を多様しているなら、(Maxではない)15 Proか場合によっては14 Pro Maxを使用した方がいいだろう。15 Pro Maxは可能な限り長い望遠が欲しい人にそれを提供するものだ。

 

iPhone 15 Pro Maxのテトラプリズムレンズを採用した換算120mmの望遠カメラは意欲的な仕様ですが、実際によく使う24mm~120mmの間の広い範囲の焦点距離がメインカメラに頼ることになるので、標準~中望遠域をよく使う人には確かに画質が劣化する問題がありそうです

これらの焦点域を多用する人の場合は、レビュアーの言うようにMaxではない15 Proや14 Pro Maxの方が良い選択肢かもしれませんね。レビュアーは24mmと120mmのカメラの間に4つ目のカメラを搭載するように提案していますが、将来のiPhoneではどうなることでしょうか。