「iPhone 15 Pro Max」に120mm相当のテトラプリズムレンズが採用

iPhone15が発表され、ProMaxに新技術が採用された新しい望遠レンズが搭載されています。

「iPhone 15 Pro」発表(ITmedia NEWS)

  • 米Appleは9月12日、新型スマートフォン「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」を発表した。USB-Cを採用したほか、新型チップ「A17 Pro」、Proシリーズ初のチタニウムボディを採用した。価格はProが15万9800円から、Pro Maxが18万9800円から。9月15日に予約注文を開始し、9月22日に発売予定。
  • カメラ機能は、13mm相当の超広角カメラ(1200万画素)、24mm相当の広角カメラ(4800万画素)は共通で、Proは77mm相当の3倍ズーム(1200万画素)、Pro Maxは新たに120mm相当の5倍ズーム(1200万画素)を内蔵。5倍ズームは「テトラプリズムレンズ」を採用し、光線を4回連続して反射させることで光学系をコンパクトにできたという。どちらもレンズはF2.8の明るさを確保している。

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  • デフォルトのメインカメラを24mm、28mm、35mmから選択可能。iPhoneに搭載された「Photonic Engine」はフルの4800万画素で画像処理を行うため、いずれの焦点距離でも高解像度で撮影可能という。
  • Pro RAWだけでなくHEIFでの撮影に対応。ポートレートモードも強化され、フォーカスと深度のコントロールが可能。低照度での性能が2倍に向上したという。Photonic Engineにより、ナイトモードでの色再現性も向上している。
  • 高速化したUSB-Cポートにより、プロ向けレタッチソフト「Capture One」をインストールしたMacとiPhoneを接続することで、iPhoneで撮影した4800万画素のPro RAWデータを瞬時にMacに転送。テザー撮影を可能にしている。
  • 新たに4K60Pでの撮影に対応したProResビデオは、USB-Cに接続した外部ストレージに直接録画できるようになった。
  • 動画はLogビデオ撮影(ProRes)への対応、アカデミーカラーエンコーディングシステム(ACES)のサポートなど、ProResの外部記録含めプロユースに対応するアップデートが加わった。
  • Apple Vision Proとの連携も実現。超広角カメラと広角カメラを使い、2つのカメラをステレオカメラに見立てた「空間ビデオ」撮影に対応する。

 

iPhone15 Pro MAXには噂されていたペリスコープ型の望遠レンズではなく、内部で4回反射させて望遠レンズのバックフォーカスを稼ぐテトラプリズムという興味深い技術が採用されているようです。望遠レンズは光学で120mm相当ということで、ここまで焦点距離が長くなれば、画質が低下する電子ズームに頼らなくてもほとんどの撮影がこなせそうですね。