ニコン「Z f」を正式発表

ニコンが「FM2」にインスパイアされたデザインを採用したフルサイズミラーレスカメラ「Z f」を正式に発表しました。

フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z f」を発売

  • 株式会社ニコンイメージングジャパンは「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ「ニコン Z f」を発売する。発売時期は2023年10月予定。
  • マグネシウム合金のボディーには、光沢があり高級感が感じられる塗装を施し、ダイヤル、シャッターボタン、電源レバーには操作時の上質な感触を実現する真鍮を採用。また、1970年代から1980年代に使用していたNikonロゴをあしらい、ボディー天面の表示には、彫刻した文字を使用。細部にまでこだわり抜いたデザインを施している。
  • ボディーの人工皮革部分を有償で張替えることができる「プレミアムエクステリア」を全5色展開し、自分らしい色にカスタマイズすることできる。
  • ピクチャーコントロールには、従来の「モノクローム」に加え、異なる階調特性を持つ「フラットモノクローム」と「ディープトーンモノクローム」を新しく搭載。さらに、ワンアクションで瞬時にモノクロームモードに切り替わる専用レバー「静止画B&Wモード」も搭載。
  • ニコンで初搭載する、複数枚のRAW(NEF)ファイルを合成することで高い解像感の写真が得られる「ピクセルシフト撮影」機能を搭載。
  • 「H.265 10bit」の内部記録に対応し、外部レコーダーを使用せずに最小限の機材で本格的な動画撮影ができる。6Kのオーバーサンプリングによる高画質な4K UHD画像生成にも対応し、高画質な動画を得ることができます。また、最長約125分の4K UHD/60p動画を記録でき、長時間記録が求められるシーンにも対応する。
  • 「Z 9」と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用。被写体検出時の高い追尾性能を実現し、動く被写体にピントを合わせ続け、シャープに捉えること可能です。静止画・動画ともに、「ニコン Z 8」(2023年5月発売)同様の9種類の被写体検出に対応。
  • 低輝度側のAF検出範囲が-10 EVまで拡張。
  • 「ニコン Z シリーズ」で最も優れた8.0段の高い手ブレ補正効果を発揮する5軸のボディー内手ブレ補正の実現に加え、動画撮影時に有効な電子手ブレ補正の効果も向上。
  • 世界初の「フォーカスポイントVR」を搭載し、被写体が画像の端にあるような構図でも、画面周辺でのブレをよりしっかりと抑制。
  • AFエリアモードに「3D-トラッキング(静止画モード)」と「ターゲット追尾(動画モード)」を搭載。
  • フルサイズの「Z シリーズ」初、バリアングル方式画像モニターを採用。
  • 「Z シリーズ」初の、ファインダーを覗いた状態で画像モニターのパネルをタッチすることでカメラの設定が変更可能な「タッチFn」を搭載。
  • 画像処理エンジン「EXPEED 7」の高い処理能力により最大30コマ/秒の高速連写が可能な「ハイスピードフレームキャプチャー+」(C30)を搭載。
  • シャッターボタンの全押しから最大1秒間遡って記録ができる「プリキャプチャー」機能を搭載。
  • SDカードとmicroSDカードのダブルスロットを搭載。
  • 厳しい環境下でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能。

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噂が流れるばかりでなかなか登場しなかったZfですが、本日、ついに正式発表されました。スペックは概ね噂されていた通りで、EXPEED7が採用されていますが、センサーに関しては新型という記述は見当たらないようです。

Zfは既存のカメラの外装を変えたレトロバージョンではなく、EXPEED7や8段分の効果のIBIS、ピクセルシフト機能、進化したAF、125分の4K60p録画など、次世代のZ6IIIを先取りしたようなスペックのモデルとなっているという印象です。また、Zfはボディが大きくなった分、ZfcよりもZレンズとのバランスもよくなっていますね。

価格は米国のB&Hでは1996.95ドルと噂通りです。国内では税込30万円(予想価格)となっています。