シグマ「10-18mm F2.8 DC DN Contemporary」は非常に軽量コンパクトだが画質ではライバルに及ばない

CAMERA LABSに、シグマの新しいAPS-C用の広角ズーム「10-18mm F2.8 DC DN Contemporary」のレビューが掲載されています。

Sigma 10-18mm f2.8 DC DN review

  • このレンズはタムロン11-20mm F/2.8よりも22mm短く重さは約3分の2で、タムロンも大きいわけではないが、シグマは大幅に軽量コンパクトだ。
  • フォーカスリングはギザギザの高い部分が鏡筒と同じ高さなので、それほど快適な使用感ではない。ズームリングは滑らかで、鏡筒は18mmで最も短くなり、10mmで最も長くなる(1cm伸びる)。

  • 10mmの画質は開放では中央はかなり良好に感じるが、1~2段絞るともう少しシャープになる。隅はディテールが甘くなるのが分かるが、ピクセル等倍で見るのでなければそれほど悪くはない。絞ると細部が鮮明になるので、画面全域で最高のパフォーマンスを得るには、F5.6~8あたりを使用するといいだろう。
  • 14mmでは、中央は開放では10mm同様で、ディテールは開放から十分だが、1~2段絞ると少し鮮明になる。四隅はここでも甘さが見られるが、10mm同様に絞るにしたがって改善し、F8では隅々までとても綺麗になる。
  • 18mmでは中央は開放から良好な性能でディテールも鮮明で、絞りによる改善はほとんど見られない。隅はいくらか甘くなるが、10mm、14mmよりは良好で、甘いのは一番隅の部分だけだ。F4まで絞ると隅はかなり改善し、F5.6~8では更に鮮明になる。

  • このレンズは小型軽量で価格も手頃で、明るいので寄ってボケを活かしたドラマチックな効果が得られる。欠点は解放時の隅の画質で、隅に近付くと少し甘くなる。これは絞ると改善するが、解放から隅々までのシャープな画質が必要な場合は、より大きく重く高価なレンズが必要だ。
  • Vlogには適しているが、手ブレ補正が搭載されていないので、IBISか電子手ブレ補正を搭載したボディが必要だ。
  • 最も近いライバルはタムロン11-20mm F/2.8で、シグマは価格や大きさ重さの点でタムロンに勝っているが、初期の画質テストでは切れ味はタムロンには及ばなかった。しかし、選択肢が多いのは素晴らしいことだ。

 

シグマの10-18mm F2.8 DC DNは小型軽量化に主眼を置いたレンズのようで、画質ではタムロン11-20mm F/2.8に及ばないようですが、これだけ小型軽量な大口径超広角ズームでここまで写れば十分という印象です。

広角ズームは持っていくのが億劫になるような大きく重いレンズも多いですが、シグマの10-18mm F2.8ならカメラバッグに常に入れておいても苦にならなそうですね。