DUSTIN ABBOTにタムロンの標準域までカバーする広角ズーム「17-50mm F/4 Di III VXD」のレビューが掲載されています。
・Tamron 17-50mm F4 Di III VXD Review
- このレンズ自体は第1世代だが、鏡筒は28-75mm F2.8 G2や70-180mm F2.8 G2などのG2世代と同じ高級感を増した造りだ。
- 全長は114.4mmと小さくはないが、カメラに取り付けたままどのようなカメラバックにも十分に収まるサイズだ。最大径はわずか74.8mmで、かなり細長い形状だ。重さは460gとまずまず軽いが、鏡筒は非常に良くできていると感じる。
- フォーカスリングは適度な重さがあり、品質はかなり優れている。USB-C端子を使って、フォーカスリングの回転角や回転方向、リニア・ノンリニアの設定が可能だ。また、フォーカスリングを絞りリングとして使うこともできる。
- ズームリングは滑らかに動く。インナーズームなので内部にゴミが入り込む可能性が低い。ジンバル使用時にズームでバランスが変わらないのは、とても価値がある。
- ワイド端では19cm(0.22倍)まで寄れるが、レンズ前面からの距離はわずか5.7cmなので、作業スペースはほとんど無い。ワイド端の接写では像面湾曲が大きくなる。テレ端の最短撮影距離は30cm(0.26倍)で像面もより平坦になる。
- 接写時の性能はかなり良好だが、状況によってはコントラストの低下が感じられる。
- 700ドルのレンズとしては、このレンズの造りは素晴らしく機能も強力で、ソニーブランドなら確実に1000ドル以上で売れるだろう。
- AFは速く静かなリニアモーターで、動いている猫を捉えることができた。AFのテストでは合焦はほぼ瞬時で、ソニーFE20-70mm F4Gとの差は見られない。AFの速度と精度は概ね素晴らしいものだった。
- 多くの動画撮影を行ったが、AFは動画に最適なものだった。プルフォーカスは非常にスムーズで、フォーカスブリージングもほとんど見られない。ズーミングでピントは移動するが、動画中にズーミングしてもAFが十分に速いので追従できる。
- 歪曲は17mmでは非常に大きくかつ複雑な形状で、周辺光量落ちも開放では4stopに近い極めて大きいものだ。歪曲はソニーFE20-70mm F4Gの20mmの方が更に大きいが、周辺光量落ちはソニーが優れている。
- 軸上色収差はテストでは少しボケに色付きが見られるが、実写では大きな問題は見られなかった。
- 倍率色収差の問題は見られない。広角ズームでは倍率色収差が目立つことが多いので、これは良いニュースだ。
- 解像力は17mmで画面全域で非常に優れており、隅もかなり綺麗だ。F5.6かF8に絞ると中央の改善はわずかだが、画面中間部と隅ではコントラストの改善が見られる。
- 20mmでは中央は更に改善するが、隅の解像力はそれほど高くない。ソニーFE20-70mm F4Gとの20mm開放での比較では、中央がソニーが楽々と勝っているが、隅ではタムロンが勝っている。これは絞っても同様の結果だ。
- 24mmでは画面のいくつかの部分で若干ソフトになるが、その他は20mmと同じで、実写では非常に良好な結果だ。28mmも24mmとほぼ同じだ。
- 35mmでは中央は28mmよりも少しソフトになるが、隅はよりシャープになる。それより望遠側では広角端のような一貫性の高い解像力は得られないが、F8まで絞ると画面全域で優れた解像力が得られる。
- ボケは良好ではあるが際立ったものではなく、それほど滑らかではない。50mm F4なので深度はそれほど浅くはならず、背景がうるさくなりがちだ。
- 発色は豊かで非常に優れていると思う。
- 逆光耐性はかなり優れていて、様々な絞り値でテストしたが良好な結果だった。
- このレンズの光学性能は悪い部分よりも良い部分が多く、大部分の状況で良い結果を得るのに十分なレンズだが、ワイド端の歪曲が大きいので、内装工事や建築などの写真では私は第一の選択肢にはならない。
- 広角ズームの汎用性を優先する場合には、17-50mm F/4は興味深いレンズで、特に動画用に最適なレンズだ。このレンズは、699ドルのレンズとしては強力な光学性能と優れたAF、優れた構造の鏡筒を備えた十分な性能のレンズで、非常に美しい画像が得られる。ブイロガーやビデオグラファーにも優れた選択肢になる可能性があるだろう。
- 良い点:インナーズーム、優れたズーム域、優れた機能セット、強力なシーリング、無料アプリによるカスタマイズ、USB-C端子、VXDによる優れたAF、フォーカスブリージングが小さい、17mmの非常に優れた切れ味、ズーム全域で強力な光学系、色収差が良好に補正されている、優れた発色、良好なフレア耐性、安い価格設定。
- 悪い点:17mmでの周辺光量落ちと歪曲が激しい、ズーム中間域がそれほどシャープではない、パーフォーカルではない(ズーミングでピント位置が変わる)。
タムロンの17-50mm F/4は望遠端を50mmまで伸ばしたかなり尖ったスペックの広角ズームにもかかわらず、ズーム全域でしっかりとした性能で、これなら通常のズーム域の広角ズームと比べてもそれほど見劣りしませんね。
動画時のAFの追従性も優秀でブリージングも目立たないので、動画用のレンズとしても重宝しそうです。価格も抑えられているので、人気のレンズになりそうですね。
DE51V
ソンー純正なら1000ドルってのは笑ったけど、きっとそうなるんでしょう。予約価格を見る限り、保護フィルターを買っても10万円以内でおつりが来ますね。
・お気楽持ち出し用のオリンパス9-18mmは望遠側がもう少し欲しい
・20-40は中途半端そう
・20-70も店頭で試してみましたが広角側がもっと欲しい
状態だったので、17mmスタートで50mmまで使えるこのレンズの方が自分の理想に近いので期待しています。
まるさい
現在予約待ち中で発売日には手に入れられそうです。
ソニーの20-70f4と悩みましたが、フルサイズで広角域がもう少し欲しかったのと、APS-Cボディに装着したときのジャスト標準ズーム的な焦点距離で購入を決定しました。
サイズは少々大きそうですがインナーズームが好きなので気になりません
噂通りの映りをするか早く試したいです
lk
これは安いのでしばらく在庫不足でしょう。
>パーフォーカルではない
この点だけ次世代では改善してほしいですね。
私は広角側に広い方が良いのでこちらは買わないですが14-35がこの値段なら迷わず買ってました。12mmくらいまで広いものがあればぜひ欲しいです。