2023年8月のデジタルカメラの出荷台数は前年同月の92.5%で中国以外の地域は全て前年割れ

CIPAが、2023年8月のデジタルカメラと交換レンズの生産出荷実績表とグラフを公開しています。

デジタルカメラ統計

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交換レンズ統計

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2023年8月のデジカメの総出荷台数は前年同月比で92.5%(金額ベースで103.9%)と、台数ベースでは前年を下回っていますが、金額ベースでは前年を少し超えています。今年は春は好調でしたが、6月、7月と前年並みになり、8月は失速していますね。

カメラの出荷台数のうち、レンズ一体型は前年同月比で68.7%(金額ベースで96.4%)と台数ベースでは前年を大幅に下回っていますが、金額ベースで見るとそれほど大きな落ち込みではありません。レンズ交換式は前年同月比で102.4%(金額ベースで104.8%)と台数、金額ともに前年をわずかに上回っているので、8月の落ち込みの主要因はレンズ一体型カメラのようです。

レンズ交換式のうち、一眼レフの出荷台数は10万213台、ミラーレスは43万4298台で、一眼レフは前年同月の55.1%、ミラーレスは127.8%となっています。7月は一眼レフが前年同月の99.3%と健闘していましたが、8月は一眼レフが失速し、その分ミラーレスが好調ですね。

地域別の出荷台数は台数ベースで日本が前年同月比で84.8%、中国が133.8%、日本中国以外のアジアが97.0%、欧州が75.2%、米州が94.2%、その他地域が78.2%と、7月に続いて中国が強いですが少し中国の勢いも落ちてきているようです。また7月は強かった米州も前年割れとなってしまいましたね。