キヤノンが「Dual Pixel CMOS AF」を活用して1枚の画像から3D画像を生成する技術を展示

キヤノンがCanon EXPO2023で、いくつかの最新技術の展示をしています。

キヤノンの最先端技術が集結した「Canon EXPO 2023」で「3Dの未来」を見た!(価格.comマガジン)

  • キヤノンは2023年10月19日~20日、同社の新製品や最新技術を紹介する展示会「Canon EXPO 2023」を開催した。

  • 「Dual Pixel CMOS AF」を活用した3D画像生成技術:

    興味深い展示として紹介しておきたいのが、「EOS Rシリーズ」のミラーレスカメラが持つ「Dual Pixel CMOS AF」を使った3D画像生成技術だ。今回紹介されていた3D画像生成技術は、「Dual Pixel CMOS AF」の構造(2つのフォトダイオード)を有効活用して、ステレオカメラと同じ原理で処理するのがポイント。レンズとイメージセンサーの設計値と撮影時のパラメーターを用いて距離情報を生成し、2D画像を3D画像に変換するという。

    この技術は、「EOS Rシリーズ」のミラーレスカメラがあれば、特別な機材を用いることなく、1回の撮影で高画質な3D画像を生成できるのが便利。一般的な形式の3Dデータとして記録されるため、既存のビューワーでも手間なく表示できるという。ECサイトでの商品カタログとしての掲載はもちろん、飲食店のデジタルメニューへの導入なども考えられる。

    (3D画像を撮影・生成するデモ。「Dual Pixel CMOS AF」を搭載する「EOS Rシリーズ」のカメラで撮影した2D画像を3Dに変換する様子を展示)

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元記事には、上記の他にもボリュメトリックビデオ技術やEOS VR SYSTEM等のキヤノンの興味深い技術がいくつか紹介されているので、参照してみてください。

Dual Pixel CMOS AFに関しては、AF測距以外の用途をキヤノンは以前から模索していましたが、今回の1枚の画像から3D画像を生成する技術は特別な機材も必要なく、生成された3D画像は様々な活用方法がありそうなので、EOSにこの機能が追加されたら訴求力のある付加機能になりそうですね。