富士フイルム「INSTAX Pal」はすぐに忘れさられる運命にあると感じる

DigitalCameraWorldに、富士フイルムが最近発表したINSTAXシリーズの小型デジタルカメラ「INSTAX Pal」のレビューが掲載されています。

Fujifilm Instax Pal review - probably not your new BFF

  • Instax Pal は、手のひらに収まるように設計された非常にコンパクトなデジタルカメラだ。このカメラは Bluetoothでプリンターに接続してプリントを作成する。まだチェキプリンターを持っていない場合は、別途購入する必要がある。
  • Instax Pal 自体は非常にシンプルなカメラで、4.9MPセンサーを、重さわずか 41g、42 x 44 x 43mm の小さなボディに搭載している。
  • 注目すべきはInstax Pal 専用のコンパニオン アプリで、このアプリは Pal のすべての機能を管理し、設定やリモート撮影、撮影した画像のスマートフォンへのダウンロードなどが可能だ。
  • ボディの作りもしっかりとした安心感のあるもので、これにキーチェーンを付けて、どこにでも持ち運べる。ただ、レンズバリアがないのが少々気になる。

  • カメラの使用方法は信じられないほどシンプルで、誰に渡しても数秒で理解できるだろう。ただし、良い写真が撮れるかどうかは別問題で、自分が意図したものと同じフレーミングで撮影するのは実に難しい。取り付け可能なビューファインダーアクセサリも、実際にはそれほど役に立たない。ビューファインダーアクセサリーを使用して撮影した画像のほとんどは、まったく意図していたものではなかった。何度も試行錯誤したが、カメラをどのように構えるのが最適なのかが分からなかった。ビューファインダーをまったく使用しないだけで、より多くの成功画像が得られた。
  • センサーは4.5MP なので、カメラが生成する画像の画質はあまりよくないが、Instaxフィルムに印刷するには十分以上だ。ただし印刷する予定がない場合(モニタで写真を鑑賞する場合)はPalを購入しない方がいい。
  • Instax Palは実際に使ってみるととても楽しい。あまり深く考えずにカメラを使って写真を撮るのを楽しむのが、Palの使い方だと理解している。ポケットから取り出すのは簡単で、スマートフォンで写真を撮るよりも押し付けがましくないように感じられた。
  • Instax Palの最大の欠陥は、カメラ自体にあるのではなく、その目的にある。写真をチェキフィルムに直接印刷できるスマートフォンを誰もがすでにポケットに入れているのに、なぜこのカメラが存在するのか、私にはまったく理解できない。スマートフォンのカメラで撮影した写真をインスタックス スクエア フィルムに直接プリントすると、ほとんどの場合、Palの写真と同等かそれよりも優れたプリントが得られた。なぜスマートフォンの代わりに Pal を選択するのかが分からない。

  • 私は Instax Pal を数日間使用しててとても楽しかったが、常用カメラにはならないだろう。Instax Palの目的もよくわからない。パーティー向けには最適のカメラだろう。Instax mini Evoは単体で遥かに楽しい(プリントを含めた)オールインワンInstax体験を提供する素晴らしいデバイスだ。Instax Pal は贈り物には適しているが、すぐに忘れられる運命にあると感じる。
  • 良い点:多くの人と最も簡単にシェアできるカメラ、驚くほど使い方が簡単、愛らしいデザイン。
  • 悪い点:画質が良くない、ファインダーで撮った写真が揃わない、(Palにできて)スマートフォンにできないことが何もない。

 

INSTAX Palはとても可愛らしいデザインでパーティーアイテムとしては人気を博しそうですが、実用的には、確かにレビュアーに言う通り、スマートフォンのカメラがあればINSTAX Palの出番は少ないように感じます。また、正確なフレーミングが難しいようなので、どのように撮れているか分からないという面白さはありますが、大事な記念写真等で使うには少々使いにくいかもしれませんね。