ニコン「Z f」は切り口によってはZ勢でトップに位置すると言えるカメラ

マイナビニュース+Digitalに、ニコンZfのレビューが掲載されています。

落合憲弘カメラマンがZ fに感じた「コレじゃない」と「ギャップ萌え」の妙

  • あれ? 意外に大きくて重いな・・・。これが、ニコン「Z f」に初めて対面したときの率直な印象だ。スカッと軽いエントリー機みたいな持ち心地より、手にしっかり存在感を伝えるボディの方が「カメラを操る快感」みたいなものを得やすいと考える向きも存在することだろう。
  • Z fのこのサイズ感なら、FM2ではなく「F3」をモチーフにしたモデルもアリなんじゃないかと思った。
  • Z fcでどうしても心許なかった「片手持ち」の安定感が、Z fでは劇的に改善されているところも注目ポイントだ。ものすごく控えめなグリップが存在するだけで、これほど片手ホールディング性が改善するとは、まさに目からウロコ。

  • このナリでZ9、Z8に準ずる3D-トラッキングAFを搭載。あえて言うまでもなく、そのギャップもZ fならではの快感ポイントだ。
  • AF-Sのフォーカスロック的な使い方をトラッキングAFで行う場合のZ fの扱いやすさは、既存のZ 6、Z 7シリーズの比ではなく、Z 9、Z 8レベルの仕上がりだといっていい。こうなると、新しいイメージセンサーを搭載してくるのであろう次期Z 6&Z 7のAFに対する期待も、これまでよりさらに数段階、盛り上がるというもの。そっちも楽しみだ。
  • 今回の試用で気になったのは、ただ写真を撮っているだけなのに、いとも簡単に温度警告表示が出たところ。それも、1回や2回ではなく、しょっちゅうお目にかかるような状態だった。猛暑日の連続記録を更新し続けているような環境下での撮影だったとはいえ、これは想定外の挙動。警告表示が出たからといって動作が止まることはなかったのだが、動画撮影時にどうなるのかは未確認だ。

  • Z fが紡ぐ写真の仕上がりに文句は皆無。いついかなるときにも、レンズの性能をキッチリ引き出す解像描写を見せてくれる。そして、最強の手ブレ補正やZ 6II比で1/3段程度の向上が見込まれる超高感度画質など、ミラーレス機としての"実力"についても、切り口によっては現行Z勢のトップに位置するとの判断も十分に可能だ。
  • かつて、Z fcのことを「どん底の化学反応が生んだ奇跡のコスプレイヤー」と称したことがある。しかし、Z fに対しては、そこまでストレートな感情は引き出されなかった。Z fが想像以上に「そのまんま」だったことに対するコレじゃない感が感情をバグらせているようにも思うのだが、Z fの受け止め方は千差万別、十人十色でよいと思う。

 

レビュアーの落合氏は、ZfにはZfcほどのインパクトは感じなかったようですが、Zfの全体的な評価は申し分のないものになっているという印象です。Zfのデザインに関しては「F3のようにして欲しかった」という声はかなり多くありましたが、レビュアーの落合氏も同じ考えのようですね。

また、ZfはAFに関してはかなり好感触のようで、Z6/Z7からかなり進化しているようです。Z6III / Z7IIIでは更なる進化が期待できそうなので、今後の機種が楽しみですね。また、Zfのグリップは小さいにもかかわらず効果絶大のようで、Zfcと比べるとより安心してホールディングできそうで、これはポイントが高いですね。

温度警告表示に関しては動画なら分かりますが、スチルで頻繁に出てしまうとしたら少々問題かもしれませんね。ただ、他であまり聞かない話なので、今回のテスト機でのみ起きている現象の可能性もあるかもしれません。