ソニーはなぜファームウェアアップデートでカメラを進化させないのか

DigitalCameraWorldに、ソニーのファームウェアアップデートに関する意見記事が掲載されています。

Canon and Nikon have delivered eye-detect and 8K over firmware. Sony? Almost nothing...

  • キヤノンとニコンはファームウェアアップデートで瞳認識と8K動画を提供した。ソニーは?ほとんど何もない。私は、このソニーのファームウェアアップデートにうんざりし始めている。

    新ファームウェアでバグの修正しか提供されない場合にはワクワクしない。キヤノンとニコンが瞳認識や8K動画など、既存のカメラにエキサイティングな新機能を追加するアップデートをリリースし始めて以来、ファームウェアに対する考え方に完全に革命が起きている。そこでソニーに聞きたいのだが、なぜキヤノンとニコンに追いつくための努力をしないのだろうか?

    時々、ソニーα7 IIIを買ったことを後悔することがある。α7 IIIが素晴らしいカメラではないからではなく、ソニーのサポートに失望したからだ。

    キヤノンの最新のファームウェアでは、R3にパンアシスト、カスタム高速連写、240fpsフルHD動画、RAWファイルのクラウド処理などの注目すべきアップデートがなされた。一方、2023年5月にリリースされたソニーの最新のファームウェアアップデート(バージョン1.32)は、「モードダイヤルを動画に設定したときにカメラが起動しないことがある問題を修正」し、「カメラの動作の安定性を改善」している。この発表にはワクワクしない。

    キヤノンやニコンとソニーのファームウェアアップデートの主な違いは、キヤノンやニコンがカメラの能力を向上させ、時には一変させてしまうような新しい機能を実際に追加しているのに対し、ソニーはまだ既存の問題を修正するためにファームウェアアップデートをしているということだ。かつて、ファームウェアアップデートに期待されていたのは問題の修正だけだったが、それ以上のことができることが分かってきた。では、なぜソニーはこれをしないのだろうか?

    ソニーに多額の投資をしている顧客、特にα1で撮影しているプロは、以前に同社の時代遅れのファームウェア戦略に不満を漏らしていた。何千ドルも投資するなら、完璧なサポートを期待するものだ。しかし、ソニーは、この要求に対して積極的ではなかった。

    もしソニーがこの問題を無視し続け進化を拒み続けるなら、プロは自分のお金がより有効に使われていると感じる他のシステムに移行し始めるだろう。

    もしソニーが、人々が最新のカメラを購入することを期待して、ファームウェアのアップデートによるカメラの長寿命化を選択しないのであれば、ソニーは私が使い続けたいブランドではないと思う。 私がカメラをアップグレードするのはしばらく先になりそうだが、このことを念頭に置いて、私はブランドを飛び越え、再び始めることを考えている。

 

確かにソニーは、ファームウェアによる大きな新機能の追加はあまり行わない印象がありますね。α1やα7S III などに関してはα7R Vなどの新機種に追加された機能を導入して欲しいという要望をよく聞きますが、今のところそのような動きはなく、ハードウェアの関係で難しいのか、それともマーケティングの都合なのか気になるところです。とは言え、海外でα1のメジャーアップデートの噂が流れているので、これまでの流れが変わるのかどうか注目したいですね。