10~20代の若い世代にフィルムカメラが人気

TBSRADIO.jpに、若者のフィルムカメラブームに関する記事が掲載されています。

若者に「フィルムカメラ」人気再熱。でも肝心のフイルムが高い!

  • 中古品販売店「コメ兵」のカメラ楽器担当、花房 佳輝さんに伺った:

    「『フィルムカメラ』の人気自体がすごく再燃してまして、1年位前と比べても、売り上げは1.5倍以上にはなっております。人気のものですと、コンタックス、リコー、富士フィルム、ミノルタなどの国産のコンパクトフィルムカメラ。他にもライカ、ニコン、オリンパスなどのレンズ交換式のフィルムカメラ。人気のモデルは掲載してすぐに売れてしまうこともありますね」

  • でも、誰が買っているのかというと、10~20代の若い世代だとか。年季の入ったフィルムカメラ愛好家やコレクターなどもいる中で、ここ数年、若い世代に注目されているそうだ。撮影が終わったらもちろん現像するが、スキャンしてスマホに取り込み、SNSで披露するという方が、何人もいた。フィルムカメラは確かに流行っているけれど、焼き増し文化だけは、昔と違うようだ。

  • 実はこのフィルムカメラのブームの裏で、ちょっと深刻な問題も起きているようだ。

    「今すごくフイルムの価格が高騰していまして、5、6年前に、1本500円位で売ってたフイルムが、今1本1500~2000円位するんですよ。だから3~4倍ですね。デジカメ時代になり、スマホ時代になって、ずっと需要が少なくなって苦しんできました。そこに「フィルムカメラブーム」っていう、全くの想像もしなかったことが起きてるわけですね。そうすると今まで少ない量で行き渡ってたフィルムが、今度、奪い合いになるわけですよ」(「ぷりんと工房 小仲台店」中川 雅也さん)

    メーカーはフイルムの生産を減らしてきたので、世界的にフイルムが足りていない。製造メーカーの「富士フィルム」に聞いたところ、「今年の春先以降、原材料の調達ができず、一部の製品の注文自体を、一時的にストップしていたが、今は、注文は再開している」ということだ。ただ、それでもまだ充分に行き渡っていない現状については、「引き続き、供給の安定化に努めていきたい」という回答を得た。今後、このブームが定着するのかどうか。カメラ店は期待しつつも、複雑な心境の様だ。

 

フィルムカメラが若い世代に良く売れているようですが、やはりネックとなるのはフィルムの価格ですよね。フィルムが昔のように安価ならフィルムカメラブームも続きそうですが、今の価格だと、ランニングコストが高すぎてフィルムカメラ趣味を続けていくのはかなり大変そうです。

フィルムが奪い合いになるほど売れているのなら、素人考えではもう少し増産してもいいような気がしますが、さすがにデジタルカメラの時代にこの分野に今から投資はできないのかもしれませんね。