DigitalCameraWorldに、ソニーの新しい超望遠単焦点レンズ「FE 300mm F2.8 GM OSS」の初期レビューが掲載されています。
・Sony FE 300mm f/2.8 GM OSS review: lightweight form, heavyweight punch
- FE300mm F2.8 GM OSSは手持ち撮影を念頭に置いて設計された史上最軽量のレンズで、競合他社の300mm F2.8よりも大幅に軽い。このレンズの小ささ軽さには驚かされた。
- レンズの重い部分がマウント側にあるためバランスは極めて良好で、レンズを上下に傾けている状態でも振り回すのは容易だ。
- 三脚座は90度ごとのカチっというクリックが無いのは少々残念だ。
- フォーカスリングは滑らかで心地よい抵抗感があるが、最短と無限遠では止まらない。
- デュアルXDリニアモニターによるAFは非常に速く、疾走するトレーニング中のオリンピック選手をあらゆる状況で追尾し続けることができた。
- ナノARIIコーティングのおかけでゴーストやフレアは非常に良く押さえられている。
- 玉ボケは期待したほど丸くはなく、周辺部や隅で猫の目状になる傾向がある。しかし、その他のボケは夢のようにクリーミーだ。このレンズはポートレートレンズではないが、サンプルから背景を非常に効果的にボカすことができるのが分かるだろう。
- フィールドテストでは、このレンズのシャープさに圧倒された。画面の隅々まで全てがシャープだ。
- FE300mm F2.8 GM OSSは物理的なサイズと光学性能の両方の点で、本当に驚異的なレンズだ。ソニーには300mm F2.8を15年間待たせられたが、FE300mm F2.8 GM OSSが非常に優れているので、それでも納得している。小さくてシャープでキビキビと動くこのレンズは、私がこれまでに使った300mmの中でベストのレンズかもしれない。価格は高いが、それに見合うだけの価値があるレンズだ。
- 良い点:極めて軽量、バランスがとても良好、防塵防滴。
- 悪い点:フォーカスリングが(最短と無限遠で)止まらない、三脚座に90度ごとのクリックストップがない。
FE300mm F2.8 GM OSSは1470gとサンニッパとしては驚くほどの軽さですが、それに加えて光学性能も圧倒されるほどシャープということなので、実にすごいレンズに仕上がっているという印象です。このレンズなら、70-200mm F2.8と同じくらいの重さなので、それほど体力に自信の無い方でも手持ちで問題なく撮影できそうですね。
せらびー
このレンズはポートレートレンズではない、という理由がわかりません。
一昔前サンニッパはポートレートの定番でしたが、このレンズでポートレートに使用するカメラマンがまた増えるのではないでしょうか。
Mスクエア
α9Ⅲと共に発表されカメラの方へ注目が行きがちでしたが、このレンズの軽さ(重さ)表記を見て、キヤノンのDOとかニコンPFと同じかと思いましたがそうではないようですね。
いずれにしてもこの軽さは武器だと思うし、来年のオリンピックではキヤノンだけの白レンズだけではなく、SONYの白レンズも多く並ぶのかなあとも思います。
英國紳士
未だにMinolta時代のHigh-Speed APO 300mm f/2.8使い続けてる身とすればおいそれ簡単に手が出せる代物ではありませんが、私が感じた300mm f/2.8 GMの一番のインパクトはその驚異的な軽さで、それまで4代続いたAマウントサンニッパよりも900g〜1000gもの軽量化をしてきた事でした。
これだけ軽ければストラップを肩からかけてさっと移動してもマウントに負荷が掛かりにくいでしょうからフットワークの軽さにも寄与することでしょう。
そうなれば、スポーツの分野だけでなくポートレートや動画など分野でも役立つようにも思えます。
先日、Canonが100-300mm f/2.8を出し、新時代のサンニッパに一石を投じた所でしたが、なぜSONYが頑なに「プロユースでは従来通りの300mm f/2.8単焦点が求められている」として、このレンズの発売に至ったのか?これがSONYなりの新時代のサンニッパの答えなんだと思います。