PetaPixelがYouTubeで、OM SYSTEM OM-1とパナソニックG9IIの比較レビュー動画を公開しています。
・Panasonic G9 II vs OM System OM-1: Which is the GREATEST Micro 4/3 camera?!
- ハンドリング:どちらのカメラの実に使いやすい。パナソニックG9IIは上部のWBボタン、ISOボタン、露出補正ボタンが好みだが、最大の問題は後ダイヤルが意図せず回ってしまいシャッター速度が変わってしまうことだ。また、G9IIのモードダイヤルにはロックスイッチを付けて欲しい。
OM-1は実に良く考えられたデザインで、グリップは若干小さいが手によくフィットする。ダイヤルはパナソニックより奥まった位置にあり不意に回ってしまうことがない。モードダイヤルにロックスイッチがあるのは素晴らしい。信頼性はどちらのカメラも優れているが、防塵防滴性能はOM-1の方が上だと感じる。ここではOM-1の勝利だ。 - モニタとEVF:モニタはパナソニックが若干高解像度だが違いはごくわずかだ。大きな違いがあるのはEVFで、G9IIは適切な解像度だが、OM-1は更に高解像度でよりティティールに富んでいる。ここではOM-1の勝利だ。
- 連写:連写速度はメカシャッターでは同等だ。電子シャッターでもAF連動時はG9IIが60コマ/秒、OM-1が50コマ/秒でそれほど変わらないが、AF固定時はOM-1が速い。バッファはG9IIがRAWで約200枚、OM-1が約140枚でパナソニックが優れている。ここではパナソニックが若干優っていると思う。
- バッテリーライフ:CIPA規格の数字ではG9IIが390枚、OM-1が520枚だ。実際の動画撮影の仕事ではOM-1は1本のバッテリーで一日中撮影できるが、G9IIは撮影の過程の3/4でバッテリー交換が必要だった。スチルの撮影でもOM-1の方がバッテリーが無くなるまでにより多くの枚数が撮影できた。
また、OM-1は電源OFFからの起動が速いが、G9IIは起動が遅いので、すぐに撮影を初めるためにスリープ状態にしておく必要があり、これはバッテリーライフに悪影響があるだろう。ここではOM-1の勝利だ。 - 交換レンズ:両社とも多くのレンズをラインナップしており、両社のカメラでレンズを共有できるので選択肢は多い。唯一の問題はパナソニックとOM SYSTEMで協調手ブレ補正の互換性がないことだが、レンズ内手ブレ補正もIBISも(単独では)機能するのでこれはそれほど大きな問題ではないだろう。ここではどちらが優勢ということはない。
- 画質:解像力に関してはG9IIの方が高く、ハイレゾショットの解像度もG9IIの方が高い。ダイナミックレンジは、かなり酷い結果だったGH6よりはG9IIは少し改善されているが、G9IIはISO800以下のダイナミックレンジが狭く、OM-1の方がノイズが少なくディテールに優れ、ダイナミックレンジが広い。ここではOM-1の勝利だ。
- 動画:OM-1は8bitモードではソフトな画質でノイズが多く、10bitモードはシャープでディテールに富むがこのモードはLogかHLG使用時にしか使えず、動画ではフラストレーションがたまるカメラだ。G9IIはGH6のほぼ全ての機能を搭載しており、更に非常に優れた位相差AFとより高性能化された手ブレ補正も搭載している。G9IIはLogを使わない場合でも極めてディテールに富んだシャープで美しい動画が得られる。ここではG9IIが明確な勝者だ。
- AF:OM-1はC-AFのトラッキング性能はE-M1IIIやE-M1Xから進化しておらず、G9IIは通常の動体追尾(被写体認識以外の追尾)においてはOM-1よりも優れていると感じる。被写体認識モードではOM-1は素晴らしい仕事をしているが、G9IIも高性能だ。ジグザグに走って来る人の顔の追尾では、OM-1はよく追尾しているもののいくつかピントを外しているが、G9IIはOM-1よりも少し合焦率が優れている。AFは接戦だがG9IIの方が優れていると感じる。
- 結論:OM-1とG9IIはどちらも優れたカメラで、どちらも素晴らしい仕事をすると思う。しかし、スチルと動画のハイブリッドカメラとしては、断然パナソニックG9IIが優っている。動画がメインではない人の場合はOM-1が多くのカテゴリで優っている。
OM-1は読み出し性能の高い積層型センサーで、G9IIは非積層型センサーなので、AFで動体を追尾しながらの連写ではOM-1が有利かと思っていましたが、G9IIの勝利という結果になっているのは興味深いところです。
画質に関しては、GH6のウィークポイントだった低感度のダイナミックレンジが狭いという問題がG9IIでも解決していないようで、比較画像ではOM-1がはっきりと優れていると感じます。
また、動画性能はかなりG9IIが優勢のようで、やはりこの分野では長年ビデオカメラを作ってきたパナソニックに一日の長があるようですね。
OM-1ユーザ
『OM-1はC-AFのトラッキング性能はE-M1IIIやE-M1Xから進化しておらず』この点、ファームウェアのアップデートでどうにかならないものかなぁ、、、
タスク
積層センサーはAFが良く画質はイマイチという論調がありますが、ここでの結果は逆なので積層だから〜とか物事を単純化し過ぎない方が良さそうですね
白髪爺
OM-1ユーザさん >『OM-1はC-AFのトラッキング性能はE-M1IIIやE-M1Xから進化しておらず』この点、ファームウェアのアップデートでどうにかならないものかなぁ、、、
・・・おっしゃる通りですね。OM-1の潜在能力はかなり高いと思いますが、現時点では粗削りの域を出ず。OMDSの置かれた環境を踏まえると、何とか早くOM-1を出さねばと、かなり焦ったように思えてならず。ので、ファームウエアの革新的改訂版が出るのを首を長くして待っています。こいつが出たら、その辺のデジタル一眼は蹴散らしてしまう。そんな奴が出るのを待ちに待っているのですが、なかなか出て来ず。多分、かなり手こずっているのでしょうね。ならば、焦って中途半端な奴を出さず、これぞ完璧!と、デジタル一眼界を揺るがす奴を出して欲しいものです。が、何とか年内に間に合わないかなあと思わないでもなく。OMDSさん、過労死にならない範囲で頑張ってね!
自分もOM-1ユーザーです
『OM-1はC-AFのトラッキング性能はE-M1IIIやE-M1Xから進化しておらず』
自分はE-M1 mk2からの更新ですが、ここの部分は同じ思いがしました
(それとEVF自動切替機能がOM-1では残念な仕様なってて使いにくく感じます)
どちらもFWUPで改善される事を切に願います
wow
動画性能はパナの経験値が活きていますね。OM-1のほうは積層型を活かし切るだけの経験値が足りてなさそうですが、少しづつでもアップデートを続けてほしいですね。
カタスマー
オリンパス(OMDS)ってフィールド用途のイメージが強くてAFも結構いけてるイメージでしたが、だいぶ停滞してしまいましたねえ
あり
連写は、その性能もそうですが、最高性能を出せるレンズがどれだけあるのかも評価に加えてほしいですね。
OMー1の秒50枚は、たった5本のレンズでしか対応してませんが、G9M2はどうなんでしょうかね?
まいく
AF性能に関してはOM-1とG9IIを比較する動画がけっこう上がっていまして、概ねG9IIの方がより良好という結果になっていますね。また、私がいまひとつOM SYSTEMへ触手が伸びない理由にLUMIXの動画画質の良さがありますね。
Shiba
たしかにOM-1は、AI被写体認識が対応する被写体に対しては良いのですが、それ以外の被写体だと、トラッキングAFや顔瞳認識など、E-M1IIIから殆ど改良されていないと感じます。
特に「人物」がAI被写体認識に対応していないのが厳しいかと・・・。
パナソニックは元々、人体認識がありますし、そのあたりは強いですね。
やはり動体撮影といえば人物が基本だと思うので、犬猫のように、人物も胴体、顔、瞳としっかり認識されるようファームアップで対応してほしいところです。
えかき
もうちょっと新型G9は進歩してるかと思ったのですが、画質が悪いのは残念ですね。位相差歴が長いOM-1がAF有利かと思ったらそれも逆とは面白い。僕はE-M1mk2で止まってますがG9はファインダーさえ直してもらえればありがたかった。S5と同じ筐体もメリットがあるのは承知ですが手抜き感があって好みではありません。OMは力不足で、パナもマイクロフォーサーズのほうは手抜きしてるようで寂しく思います。もっと手抜き感のあったOM-5後継に期待するとしましょう。G99やGX7の後継機は出ないだろうなあ。
にっしぃ
協調手ブレ補正って
GH5の時にオリンパスも一応対応してたように記憶してるけれど違ったのかな?
最高性能は出ないけれどって感じだったと思うけれど
ふるとねとんぼ
動体追尾はG9IIの方が優れているという評価ですが、G9IIのAF-CはAF-Sより最初のピント合わせが遅くなる問題が、近距離の被写体や、低コントラストの被写体ではかなりの頻度で発生します。
特に一部のオリンパスレンズでは相当遅くなって、最初にそこそこピントが合っていないと捕捉しそこなうので、昆虫など近距離の動体撮影は歩留まりが低下します。
捕捉さえしてしまえば、以降の追従は初代のG9より進化している感じですが、まだ像面位相差AFに問題が有るのかも知れません。
NEMUI
①OM-1と②G9Ⅱの違い
画質は確かにOM-1の方が良さそうに思います。でも微々たる違いです。
高感度はOM-1が優れています。コントラストは①が良いと思う。
ハイレゾは②が優れています。でも①は解放まで10秒以内、②は20秒近く。
ファインダーの違いは②の方が鮮やかに見える。大きさは①が大きいのだろうけど
さほどの違いは感じません。どちらも見やすい。
電子シャッターは②が優れています。20年前のフォーサーズレンズ
50-200mm F2.8-3.5でさえ秒間75駒の設定が出来ます。
写せるかどうかは未確認ですが写せそうです。
関係者に聞いたところレンズは選ばないそうです。どのレンズでも高速連写出来る。
電子シャッターでの歪みもほぼ同じ程度です。①が若干良いかなと言う程度。
USB扇風機を写してもS5だと崩れますが、①も②にさほど崩れません。
十分電子シャッターで動体を撮る事が出来ると思う。
S5だと電子シャッターで動体を撮る気にはならなかった。
電子シャッターでストロボ同調は①は出来ますが②は出来ません。
電子シャッターでの電子音も①は音は出ませんが、②は3種類の音が選べます。
あまり好みの音ではありませんが、音が出せるのは優れている。
これが普通だと思うけど、逆に言うと①は普通じゃ無いと言える。
バッテリーは確かに弱そう。S5も同様ですね。でも純正バッテリーは②の方が安い。
充電器は付属していませんでしたが、S5の充電器があるので私は問題なし。
純正充電器も遙かに②ほ方が安い。①はツインでプロ仕様しかない。高くて買えないよ。
電源オンでの起動は遅いです、でも最初だけ。特別スリープにする必要は
ありません。時間が立ちすぎると起動が遅くなるだけ。
普通に写す分には全く気になりません。
動画は比べるべくもないと思う。
AFは確かに②が優れていると思う。まだそこまで検証出来ていません。
AFモードの切り替えは②の方がやりやすい。
暗所ではLUMIXの仕様なのか暗すぎると大枠しか出なくなりどこにピントが
合っているのか分からない。①は暗くても普通のピント表示。
これは昔からパナソニックの不満点でもある。S5よりは遙かに良いけど。
AFの合焦枠は①は細かすぎて見づらいような気がする。②の大きさで十分。
大きさは②がグリップが深い分大きく感じる。
高感度ノイズの調整は①は出来ますが、②は出来ないような気がする。
tdk
言及されていませんが、SSWFの搭載の有無は大きいと思いますね
人によってはこれが決定的な選択理由になる事もあるでしょう
hakaz
ここのコメントを見る限りOMに対する要望ばかりでG9IIそのものへの注目度が相変わらず少ないのが気がかりですね。
AO
低感度時のダイナミックレンジをG9IIでは拡大しているという触れ込みだったので意外な結果です。
sin
G9II、ネガティブなレビューが散見されますが、かなり自分の印象と異なっています。
低感度の画質はかなり改善されているし、認識AFも位相差AFも予想以上の出来です。GH6よりオールマイティに、静止画でも動画でも早速活躍してくれていますよ。
ゅぃ
自分は G9M2 を発売日に購入してから、まだ静物でしかテスト出来ていないのですが、低感度でダイナミックレンジが狭い というのは結構意外です。
今迄も購入したのは LUMIX だけで、初代も発売日に購入してから今も併用していますが、初代は白とびを我慢する代わりに全体的にアンダー傾向な感じでしたが(それまでの LUMIXシリーズ に比べて)、G9M2 は白とびも我慢してくれるけれど、アンダー傾向な感じは受けませんし、暗部もかなり粘って頑張って潰れない様な印象を持っています。
正直、OM-1 のことはあまり知らないのですが、G9M2 よりも低感度でダイナミックレンジが広いならそうとうなのかな…くらい思ってしまいます。
AF に関しては G9M2 の方が上と言うなら、結構期待していいのかな!?
これからするテストが楽しみです。
あと、S5M2 と クリソツ ということで、コストダウンとか手抜きとか未だに言われていますが、初代がそもそも S5 に近い大きさだったから、今回(G9M2)はあえて S5M2 と同じ外観にして周辺機材を共有出来る様にしただけで、細部は S5M2 とは違うということをもっと知ってほしいと思いました(マウント解除ボタンの位置も違うし、冷却ファンのダクトも無いので金型は違うものです)。
PenPen
G9Ⅱはファインダー性能の向上を期待しましたが、ほとんど据え置きだったので購入は保留しました。100‐400Ⅱだけ購入しました。
OM-1ですが、あれだけ早くて高性能な鳥認識なのに、その鳥にまったくピントが合わないのは逆に感心してしまいます。どうやったらあれだけピントを外せますかね?
鳥認識だけしてもピンが来なければ何の価値もないのですが。
モデルチェンジ前の古いDCーG9の方がはるかに歩留まりが良いです。
ただ、ツボにはまった時の画質と、ファインダーだけは圧倒的に優れています。
G9Ⅱは静止画機のフラッグシップのはずなのに、今回進化したところのほとんどが動画性能なのが不思議です。また当分モデルチェンジは無いと思うので、OM‐1のファーム更新があるまでは古いG9とOM‐1の二台持ちで行くしかなさそうです。
しかし、協調手振れ補正はPanaとOMDSで互換にしてくれないかなぁ・・・
そうすればG9+m.zuiko300/4とOM‐1+Pana100400の組み合わせで使えるのになぁ。
白髪爺
PenPenさん>あれだけ早くて高性能な鳥認識なのに、その鳥にまったくピントが合わないのは逆に感心してしまいます。
・・・私も同じように思っていましたが、よく見ると、メーカーでは「鳥認識」と称し、「鳥AF」とは言っておりません。ので、鳥を認識して四角い枠で囲っている以上、メーカーがうそをついているとまでは言えません。
が、一刻も早く瞬速AF、一発でドンピシャの改良版ファームウエアを出して欲しいものですね。OM-1の素性は素晴らしいのですから、頑張れOMDS、もう一歩だOMDS! と応援するしかありません。多分、そのうちすごいファームウエア・アップデートがあると思いますよ。その日まで寝て待ちましょう!
KT
サブ機としてOM-1を持つユーザーですがPanasonicもOMDSもMFT規格は本当に元気がありませんね。こちらの話題にしてもMFT同士のどんぐりの背比べで、他マウントユーザーの方が興味を持つようなものだとは思えません。
皆様書かれているようにOM-1のAFに関しては大きな不満があります。主に野鳥撮影に使用していますが鳥認識はもうずっとOFFにしたままです。開発スピードや肝心の新製品を見ても体力がないのは明確なので、AFファームアップをPENTAXのグラッドNDのような有料配布にしてもいいのではないでしょうか。もちろん無料に越したことはありませんが、このまま存在感を無くして事業が成り立たなくなるのが一番の心配です。私は応援のために買いますよ。
PenPen
今日は良く晴れたのでPana100‐400Ⅱと古いDC-G9で試し撮りに出てみましたが、鳥AFに関しては正直この古いG9でもOM-1よりずっと歩留まりが良いんじゃないですか?(一点鳥AFまでファームアップしてます)
ファインダーの解像度では引けを取りますが、AFポイントスコープ併用で、シャッターを切った時拡大されるのでピンボケは割と気づけますし。認識した鳥にピントを合わせようとする点では、力不足なりに頑張ってる感じが伝わってきます。その点OM-1は認識した鳥にピントを合わせるつもりが最初からないですからね。ピンを合わせるエリア情報だけ貰って一番位相差情報の大きいところにピントを合わせてるだけなんじゃないかと思います。いっそ位相差をやめた方がピンが合うんじゃないかな?
G9をメインにしていた時でもレンズはm.zuiko300/4だったので手振れ補正の分解像に不満がありましたが、DualO.I.S2では結構な解像をします。まだOM-1に一日の長があるように思いますが、歩留まりを考えるといい勝負なのかも。
しかし、Panaの100-400、軽いです!これがOM-1で協調手振れ補正してくれてら軽さでほかの弱点に目をつぶれるレベルなんだけどなぁ・・・