DigitalCameraWorldでソニー「FE 300mm F2.8 GM OSS」の発表会でのソニーヨーロッパマーケティング責任者のコメントが紹介されています。
・No "off piste" pro lenses, says Sony! Pro photographers are "quite conservative"
- ソニーはプロの写真家は非常に保守的で、王道を外れたレンズは望んでいないと考えている。1週間前にキヤノンから革新的なRF24-105mm F2.8 L IS USM Zが発表された。昨日、ソニーはFE 300mm F2.8 GM OSSを発表した。どちらも素晴らしいレンズだが、キヤノンは型にはまることのないレンズに取り組み、ソニーは長年のラインナップのミッシングリンクを埋めることを目指した。
トルコで行われた発表でのソニーに対する質問に、(FE 300mm F2.8 GM で)なぜもっと冒険をしなかったのかというものがあった。ソニーは昔ながらの300mm F2.8を提供するだけでなく、何かもっと違うことができなかったのだろうか?
ソニーヨーロッパのマーケティング責任者は「一般的にプロの写真家はかなり保守的だと思うので、レンズラインナップには常に革新と伝統的なアプローチのバランスが必要だ」と述べている。「FE 20-70mm F4 Gで我々はこれまでとは異なるアプローチを行っている。しかし、300mm F2.8で優先されるのはプロの写真家にAFと解像力の面で最高の品質のレンズを提供することだ。したがって、これレンズでは王道を外れることはない」
私はキヤノンのRF28-70mm F2LやRF24-105mm F2.8Lなどの従来の常識を覆すプロレンズが好きだが、それらが実際に売れているかどうかは分からない。もしかしたらこのようなレンズを求めている人は少なく、開発費が正当化できないのかもしれない。
結局のところプロの写真家はクールなものを求めているのではなく、必要なものを求めているのだ。しかし、ソニーがこのようなことを明確に説明するのは興味深いことだ。
FE 300mm F2.8 GMは焦点距離やF値だけ見ると保守的なレンズに見えるかもしれませんが、並外れた軽量化を実現しており、そのような意味では非常に尖ったレンズと言ってもいいような気がします。キヤノンとのアプローチの違いが指摘されていますが、ソニーのFE 300mm F2.8 GMも十分に「従来の常識を覆すプロレンズ」ですよね。
to
ソニーが言うように革新と伝統は両立するべきであって、そのバランスがメーカーによって違うだけだと思います。
個人的にもキヤノンのユニークなスペックのレンズ群も、ソニーの小型軽量にこだわったレンズ群もどちらも面白いです。
rocky
Canonの新しいRF100-300mmF2.8がプロに人気だという記事を読みましたし、RF28-70mm F2Lもポートレート撮影によく使われているようです。どちらも一般人には高いレンズなので数はたくさん出ないとは思いますが、プロの王道を拡張することも必要かもしれませんね。
non
王道でありながら他との違いを作るのが一番難しいので
この方向でのアプローチは続けて欲しいなと思いますね
サードパーティもあることですし
モニカ
ソニーにはタムロンというユニークな面も含めて穴を埋めてくれるパートナーがいるため、今の路線で良いと私も感じます。
王道ながら徹底した小型軽量路線は大歓迎です。
myc
ソニーも十分尖ったレンズを出していると思いますが、Eマウントの場合そのカテゴリーはタムロンがある程度担っているというのも大きいと思います。
タムロンの35-150mmなんかはランキングによく入ってますし、十分売れているのではないでしょうか。これのソニーGM版は見てみたい気がしますけどね。
キャノンの100-300mmもとても魅力的なレンズで、他社も開発して欲しいです。
rad
Canonは近年、他社とスペックが被る競合レンズをかなり意図的に避けてるように思います。
先日の200-800mmや24-105mmF2.8はまさにその典型例ですが、
非Lレンズにしても、軽量を優先して明らかに暗くなっています。
マーケティングを考えてのことだとは思いますが、かなり挑戦的ですよね。
SONYはその点、王道レンズをいかに軽量にするかに注力していて、全く方向性が異なるのが面白いところ。
破格どっと来ぬ
ソニーの場合、α9Ⅲとの兼ね合いで明るい単焦点が必要という事情もありそうですね。
グローバルシャッターセンサーの高感度耐性を上げる開発にもしばらく時間がかかるでしょうし。
弁証法
キヤノンは定番のものを出した上に、更に開拓するようなものを出していますからね。
24-105mm F4
24-70mm F2.8
28-70mm F2
24-105mm F2.8
こんなキャラクターが被りそうなものを並べられるのはキヤノンだけだと思います。
ソニーが焦点距離とF値で保守的であるかのように言われるのは、それだけ求められるものが上がって土俵に上がってきたのでしょう。
Big Foot
あの軽量化された300mm F2.8(三脚座無し1470g)は、キヤノンの100-300mm F2.8(2590g)と比べても、重量面に関して大きなアドバンテージを持っていると思います。そういった意味では、本文にある通り、尖ったレンズ出したな~!という印象です。
Oort
ソニーとキヤノンが違った方向性のレンズを開発しているのでユーザーとしては使い分けが出来て楽しいです。
今回のサンニッパの軽量化には驚きました。これまでの感覚では、ギリギリ2キロ切れるくらいが限界かなと思っていました。
Eglet Helon
保守的という言葉に反発を覚えるのは自分だけかなぁ。
保守的というイメージは、デジタル補正なしでも小型軽量しつつ高解像度になるレンズというイメージでしたので。
今はデジタル補正前提での高解像度・小型軽量レンズが主流なので、大昔に比べたら充分革新してきてると思いますね。
冒険や実験的要素はGや非Gレンズに、GMではしないという意味で保守的というなら、それはわかります。
lk
確かに現行のままが良いという人も多いと思います。
値段的なこともありますし、私は現行大三元を残しつつ新大三元を高価格帯で拡張しても良いと思います。
例えば10-20 20-105 105-300この辺りでより撮れるものを多くしてくれたほうが嬉しいですね。作品を撮るときに機材の制限で「出来ない」であってはいけないとおもいます。
kkcc
ちょっと考えてみれば、写真を生業にしている方々にとっては感覚など使い勝手が変わるのは致命的ですから、私のように道楽で写真を撮っている人間と比べて、メーカー含め保守的になるのは当然ですね。
時間が経つにつれて、ソニーネイティブ世代が増えてくればソニーを使うプロの割合も増えてくるのでしょうね。
話題に上がっている面白レンズ、一昔前はシグマがFoveonの高感度の弱さを補うために作ったと思われるF1.8・F2通しレンズ群で鳴らしていた記憶がありますが、最近大人しく、逆にタムロンが頑張っていますね。山木社長がそれらは最も売れないレンズとツイート(当時)されていましたが、FullFrameFoveonの登場に合わせたミラーレス版の登場に期待しています。
勿論、ソニーの軽量化技術力をもって作られた70-200F2.0なんてのも見てみたいものですが(ただし、ニーニー単相当の前玉は不可避。。。
いと
飲食店の取材など条件の整わない撮影では特に
キヤノンのRF28-70mm F2Lは(重たいですが、、)
単玉へのチェンジロスを無くし現場の限界値を上げてくれました
100-300然り
機材への要望は当然ながら保守的であり、
且つ、スペックを担保出来るならその方がありがたいです
FE 300mmがそのユーザーにとって現場推しのレンズであればブラッシュアップされていくのは本当に嬉しいことだと思います
マウントサイズが上がりニコンさんキヤノンさん共にまだまだやりたかった事がたくさんあるように感じます、変わるべき時ですものね
24-105 2.8があの動画仕様ならドロップイン付いてて欲しかった!
セラビー
プロ向けの製品で冒険をしないのは正解だと思います。
その中で軽量化は何本ものレンズを抱えて毎日移動するプロカメラマンにとって大きなメリットになるのではないでしょうか。
ソニーはよくリサーチして、その中で自社の強みを生かした製品づくりをしていると思います。
Oort
ソニーとキヤノンが違った方向性のレンズを開発しているのでユーザーとしては使い分けが出来て楽しいです。
今回のサンニッパの軽量化には驚きました。これまでの感覚では、ギリギリ2キロ切れるくらいが限界かなと思っていました。
屋敷荒らし
今はプロほど尖った性能のレンズが必要なのでしょうね。同じような構成のレンズでは、カメラの性能が上がっている現在ではプロと素人の垣根も低くなってきています。そこに差をつけるとしたら、プロの技術+レンズの性能なのでしょう。キヤノンはプロの要望をよく理解しているのでしょう。
グラハム
ここで言われてるプロがどういうプロなのかにもよりますね
使い慣れた焦点距離と絞りで用途が決まっていて90点以上が仕事のプロにとって自分よ想像の範囲外のレンズは選択肢にないと思います
逆に今までからよりよく変えていく、新しい表現に取り組む、などをしていくタイプのプロは自分の想像外にある物でも取り込んでブラッシュアップしていくかと思います
前者は報道系やスポーツカメラマン
後者はアーティストや芸術家系
になっていくかと思います
ソニーの昨今のプロへのアプローチはどちらかというと前者に向けアプローチが中心になってるようですのでそういういみでは王道以外のレンズは重視しないでしょうね
対してCanonは普及機に対してはあなたたちが総合的に必要なのはこれですよね、高級路線に対しては今までにない道具は用意したあとはユーザーの皆さんがどう使うかお任せしますってレンズ開発をしてるところがあります
ただ、どちらもマーケティングからユーザーが要求する性能+αをどう組み込むかを考えて開発してますし
写真そのものへのアプローチか、使い勝手へのアプローチかの違いにすぎないので、ここを取り上げて保守的というのは違うかなと思います