ニコン「Z f」で客層の変化を肌で感じた

Phile Webに、ニコンイメージングジャパンのマーケティング本部長のインタビューが掲載されています。

DGPイメージングアワード2023 受賞インタビュー

  • Z 8の販売はこれまでのところ好調です。商品の性能・価格・マーケティングがうまく噛み合って、想定以上の予約や購入をいただき、大きな手ごたえを感じています。
  • 当初は(Z 8は)「Z 9の下にあるグリップを切っただけじゃないか」といった声もありましたが、ダウンサイジングしたボディに、Z 9と同等の性能を実現させることは物凄く大変でした。
  • ニコンプラザで発売に先駆けて開催した(Z fの)タッチ&トライには、20代・30代の若年層のお客様や初めてニコンプラザに足を運ばれたというお客様が数多くいらして、「これはいつものわれわれのお客様の層が少し違っているぞ」と変化を肌で感じていました。Z fは、ニコン好きのこれまでのお客様から新しいお客様まで、幅広く世代を超えて受け入れられました。
  • (若年層向けのアピールで)力を入れたのはやはりSNSです。これまでにリーチできなかったところにきちんとメッセージを届けられたことが、Z fがここまで人気を集めることができた大きな理由のひとつだと感じています。
  • スマートフォンの台頭により、コンパクトカメラや入門機の市場縮小は避けられない事実です。しかし、より高い映像クオリティを求める方も増えてきて、そこにレンズ交換式カメラを求める動きも徐々に拡大しています。幅広い層の方に受け入れていただいた「Z f」や「Z fc」の反響から感じとれる"変化"もありますし、我々の業界はまだまだ成長できる余地が十分にあると考えています。

 

ニコンのレトロ調カメラは昔フィルムカメラを使っていた世代だけではなく、若い世代の注目も集めているようで、ニコンの新しい顧客層の開拓に大いに貢献してくれそうですね。「Z f」「Z fc」のようなレトロ調カメラの人気が一過性のもので終わるのか、今後もずっと人気を維持してZの主力機種的な位置付けになっていくのか興味深いところです。