ソニーの2023年の新製品の評価は?

PetaPixelに、今年ソニーから登場した新製品のまとめと評価が掲載されています。

Sony in 2023: The E-Mount Cameras and Lenses That Landed This Year

  • 今年はソニーのカメラやレンズの新製品が多かった年で、これほど新製品の多かった企業は他にほとんどない。今年、ソニーは5機種のカメラをリリースし、6機種目の来春発売のα9 IIIも発表した。
  • 3月末にはブイログカメラのZV-E1、その2ヶ月後にはより手頃な価格のZV-1 II を発売した。更に数カ月後、ソニーはAPS-Cのα6700を投入した。
  • 8月下旬には2台のフルサイズカメラ、α7C IIとα7C Rが登場した。これで2023年に発売されたカメラは終わりだが、今年最も重要な発表は、2024年の発売に先立って行われたα9 IIIの発表だろう。

  • レンズは5本が登場しており、Eマウントレンズの総数は70本以上になった。
  • FE20-70mm F4Gはズーム域のワイド端で新境地を開拓したズームで、優れた性能を備えたスチルと動画用のオールラウンドなレンズだ。その翌月にはFE50mm F1.4 GMが登場し、その後、軽量コンパクトでマクロ機能を備えたFE70-200mm F4 G OSS IIが発表された。夏の終わりにはFE16-35mm F2.8 GM IIが登場した。そして、最も要望の多かったレンズの1つ、FE300mm F2.8 GM OSSが今年の最後を飾った。

  • 今年のソニーの新製品の評価:カメラの新機種の面では、ソニーは他のメーカー同様にVlogや動画コンテンツ作成に重点を置きすぎていて、これは現在の市場のトレンドだが、写真家の私がそれにワクワクするのは難しい。しかし、ZV-E1とZV-1IIの後で優れたAPS-C機のα6700が登場し面白くなった。しかし、理想を言えば、α6700がニコンとキヤノンがD500や7D Mark II でやってきたような、もっとエンスー向けのカメラならよかった。
  • α7C IIとα7C Rは素晴らしい製品だった。カードスロットがシングルなので、写真家にとって良い選択肢とは言えないが、ハイエンドの機能と性能を比較的手頃な価格で提供している。
  • もし、α9 IIIを2023年のカメラとして扱えば、ソニーの評価は大きく上がるだろう。それでも、ソニーの2023年のカメラの評価はα6700とα7C Rに支えられ、堅実なBマイナスだ。

  • レンズ関して言えば、今年は強烈な年だった。ソニーが2023年に発表したレンズは上から下までどれも魅力的で素晴らしいものだ。悪いレンズは1つもない。どれも異なるタイプのレンズなので今年の最高のソニーレンズを選ぶのは難しいが、汎用性の高いFE70-200mm F4 G OSS IIと光学的な偉業を達成したFE300mm F2.8 GMの2本は傑出している。
  • 2023年のソニーのレンズに関しては、評価はAだ。Eマウントレンズは非常に焦点距離の長いレンズのラインナップ、特に軽量で手頃な価格のものが少し不足しており、これがEマウントシステムが完璧になるために足りない数少ないものの1つだ。
  • 全体としてソニーの2023年の評価はAマイナスだ。今年のソニーは多くの優れた製品をリリースした。これ以上を目指すのは高いハードルだが、ソニーユーザーにとって2024年は更に良い年になるだろうか?

 

ソニーの今年のカメラの評価はBマイナスということですが、今年登場したカメラは既存のカメラをベースにしたZVシリーズのVlog機と、正常進化モデルのα6700、α7C II / α7C Rということで、PetaPixelとしては少し地味な印象だったのかもしれませんね。グローバルシャッターを採用したα9 IIIが今年発売なら、もうワンランク評価が上がったかもしれません。

レンズに関しては申し分のないAの評価ですが、今年登場したソニーのレンズは小型軽量と性能を両立した魅力的なレンズばかりだったので、これは納得の評価ですね。