2023年のm4/3の新製品は品質は優れているが製品数が少なすぎる

PetaPixelに、2023年に登場したOMDS(OM SYSTEM)とパナソニックのマイクロフォーサーズ製品のまとめと評価が掲載されています。

Micro Four Thirds in 2023: Quality Over Quantity

  • 2023年はm4/3にとって非常に静かな年で、登場したカメラは(Yongnuoのストリーミングカメラを除くと)パナソニックのLUMIX G9 II だけだった。良いニュースはこのカメラが素晴らしかったということで、G9II はPetaPixelのお気に入りのカメラとなった。このカメラはスチル向けにもかかわらず、多くの動画用途で選択されている。
  • レンズはOM SYSTEMが発表した90mm F3.5 Macro IS PROの1本だけで、パナソニックは(マイナーチェンジモデルを除いて)事実上沈黙している。
  • 90mm F3.5 Macroは2倍の倍率で撮影が可能で、テレコンを併用することで4倍の倍率が可能になる。これは素晴らしいマクロレンズで、クローズアップ写真家にとってm4/3が更に優れた選択肢になるだろう。
  • パナソニックは35-100mm F2.8と100-400mm F4-6.3に新しいコーティングを採用してリフレッシュし、100-400mmはテレコンにも対応した。

  • 2023年のマイクロフォーサーズの評価:大手カメラメーカーからリリースされたm4/3カメラはG9IIの1機種だけだった。このカメラは優れたカメラだが、他に何も登場しなかったのは少々残念でカメラの評価はCプラスだ。
  • レンズに関してもカメラと同様で、OM SYSTEMの90mm F3.5 Macroは素晴らしいレンズだが、大手m4/3メーカーの新レンズが1つだけなのは素晴らしいことではない。シグマのCEOである山木氏が、新しいm4/3レンズは顕著な需要の縮小のため造らないと発言したこともプラスにはならない。OM SYSTEMの新レンズだけで評価すると、品質は優れているが、製品の数は残念で評価はCマイナスだ。ただ、AstrHoriやSiruiのシネレンズ、TTArtisanの面白いティルトシフトレンズ、Pergearの非常に安価なマクロレンズなど、サードパーティーからはいくつかの興味深いレンズがリリースされた。
  • 私はまだm4/3システムを信じているし、OM SYSTEMとパナソニックも同じだと思う。今年はm4/3にとって静かな年で、Cマイナスという平凡な評価だが、まだ警鐘を鳴らす必要はないだろう。2024年がm4/3にとってに賑やかな年になることを祈っている。

 

パナソニックとOM SYSTEMのm4/3製品はボディが1機種にレンズが1本(マイナーチェンジのレンズを含めても3本)と製品数としては少々寂しい結果でしたが、G9IIも90mm F3.5マクロもなかなか尖った製品で、新製品は少ないながらも結構印象深いものがありましたね。2024年はOM SYSTEMのハイエンド機の登場も噂されているので、m4/3の盛り上がりを期待したいところです。