DPReview が今年の新製品から選出した「DPReview Awards 2023 」を発表しています。
・DPReview Annual Awards: The best photography gear of 2023
ベストのズームレンズ
- 最終候補リスト
- キヤノン RF 24-105mm F2.8 L IS USM Z
- シグマ 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports
- ソニー FE 20-70mm F4G
- タムロン 70-180mm F2.8 Di III VCD VXD G2 - 次点:タムロン 70-180mm F2.8 Di III VCD VXD G2
「手ブレ補正とUSB-C端子が追加され、開放から優れた光学性能を実現している。これらが純正の70-200mm F2.8よりも大幅に小型軽量な鏡筒に組み込まれている。このレンズは価格と性能、サイズのバランスが優れている」 - 受賞:ソニー FE 20-70mm F4G
「従来の24-70mmよりも遥かに柔軟性のあるレンズで、旅行用に最適だ。コンパクトにもかかわらず開放からシャープで、ボケも心地よく、フレアも押さえられており画質面でも優れた性能を発揮する。電子手ブレ補正とブリージング補正を組み合わせても24mmの画角を維持でき、動画撮影者にも歓迎されるレンズだ。妥協が少なくハイアマの手にも届きやすい価格だ」
ベストの単焦点レンズ
- 最終候補リスト
- ニコン Z DX 24mm F1.7
- OM SYSTEM M.Zuiko Digial ED 90mm F3.5 Macro IS Pro
- シグマ 14mm F1.4 DG DN
- ソニー FE 50mm F1.4 GM - 次点:ソニー FE 50mm F1.4 GM
「FE 50mm F1.2 GMが登場したときに、これこそがソニーの50mmのGMだと思ったが、それは間違いだった。FE 50mm F1.4 GMは優れた画質と心地よいボケ、素早いAFを備え、他の高品質な50mmレンズと比べて驚くほど軽量コンパクトで、多くのフォトグラファーに最適な製品だ。F1.2の明るさが必要でなければこのレンズを入手するべきだ」 - 受賞: シグマ 14mm F1.4 DG DN
「山木CEOはシグマの戦略は他にはないレンズを作ることだと述べていたが、このレンズはまさにそのようなレンズだ。開放からシャープで、コマ収差がよく補正され、レンズヒーターの取り付け部まで用意されており、星の光を集めるのに十分な明るさを持つ天体用レンズだ」
ベストのエントリー向けカメラ
- 最終候補リスト
- キヤノン EOS R50
- キヤノン EOS R8
- 富士フイルム X-S20
- ソニー α6700 - 次点:キヤノン EOS R8
「上位モデルからいくつかの最高の機能を受け継ぎ、それらを小型のボディに搭載し、価格を大幅に下げたカメラだ。ジョイスティックや先幕メカシャッターの省略などいくつかのトレードオフはあるが、カジュアルユーザーには興味深い提案だ」 - 受賞:ソニー α6700
「スチル、動画、Vlog、あらゆるタイプのユーザーにとって優れたカメラで、エルゴノミクスやジョイスティックの欠如などで妥協をしつつも、多くの人が求める機能(たとえばデュアル電子ダイヤルや高性能なローリングシャッターなど)を搭載し絶妙なバランスを保っているカメラだ」
ベストのハイアマ向けカメラ
- 最終候補リスト
- ニコン Zf
- パナソニック LUMIX S5 IIX
- パナソニック LUMIX G9 II
- ソニー α7C II - 次点:パナソニック LUMIX S5 IIX
「LUMIXシリーズ初の位相差AF搭載機で、ライバル機種との間で生じていたわずかな性能差が埋められた。S5IIのXバージョンは動画関連の機能が追加され、スチルと動画の両方の撮影者がLマウントに注目する手頃な価格のカメラとなった」 - 受賞:ニコン Zf
「80年代初頭のクラシックなデザインを踏襲しながらも、それを現代の技術でバックアップしたカメラだ。AFはZ6と比べて大きく進化し、動画も大幅に向上しているが際立っているのは外観だ。レトロスタイルカメラが登場して何年も経った後でも、Zfは際立っている」
ベストのハイエンドカメラ
- 最終候補リスト
- 富士フイルム GFX100II
- ライカ Q3
- ニコン Z8
- ソニー α7C R - 次点:ソニー α7C R
「ラインナップの隙間を埋めるために、馴染みの部品を組み合わせたカメラだが、これらの部品はいずれも優れものだ。コンパクトなα7Cのボディを継承しているが、ファインダーは大型化されフロント電子ダイヤルが追加されている。また、α7R Vの優れたAFを採用しているが価格は900ドル安価だ」 - 受賞:ニコン Z8
「ソニーα1は高解像度と高速連写の両立はできないという考えを変えたが、Z8はより手頃な価格でそれを実現している。AFは快適で画質は最高の風景用カメラと同等で、動画は大画面でも違和感のないものだ。Z8は何を要求しても対応できるカメラで、感銘を受けずにはいられない」
DPReviewプロダクト・オブ・ザ・イヤー2023
- 最終候補リスト
- 富士フイルム GF 30mm F5.6 T/S
- ニコン Z8
- シグマ 14mm F1.4 DG DN Art
- ソニー FE 20-70mm F4 G - 次点:シグマ 14mm F1.4 | Art
「14mm F1.4はF1.4のレンズの中で最も画角の広いレンズだ。天体写真を念頭に置いて設計された数少ないレンズで、天体撮影へと駆り立ててくれるレンズだ」 - 受賞:ニコン Z8
「Z8は、ニコンがプロに提供しているのと同じ機能をハイアマにも手に入れられるカメラで実現した。D850よりもコンパクトだが、ほぼ全ての点でD850を上回っている。今後、より手頃な価格のカメラがAFや連写、動画の性能などの面でZ8に挑戦し初めると思われるが、現状ではZ8のような総合的なパフォーマンスを発揮するカメラはほとんどない」
DPReviewのプロダクト・オブ・ザ・イヤー2023はニコンZ8で、Z9とほぼ同等の性能をよりコンパクトなボディで実現し、あらゆる用途に対応する総合力の高いカメラに仕上げたことが高く評価されたようです。ニコンはハイエンドカメラ部門でもZ8が受賞しており、ハイアマ向けカメラではZfも受賞と、今年は大いに存在感を示していますね。
レンズのズーム部門で受賞したソニーのFE 20-70mm F4Gは、画質を維持しつつワイド側の広げた汎用性の広いレンズで、非常に便利なレンズに仕上がっているので受賞も納得のいくところです。
単焦点部門で受賞したシグマ14mm F1.4 Artは、星景写真に主眼を置いたニッチなレンズですが、他には無いスペックとわかりやすいコンセプトが高く評価されたようですね。
push
Z8は基本性能が高水準で、大きさを許容できればコスパも抜群ですから納得です。
レンズはEマウント関連のノミネートが多く、レンズ遊びなどの趣味には最適なマウントになっている印象です。
mac
R8とα7cⅡは同じカテゴリだと自分は思ってましたが違うんですかね?
海外は分かりませんが国内でR8はエントリーではなくミドルクラスと公式に謳ってます。
元55使い
ニコンの135mm f1.8 Plenaがエントリーされていないのが気になりましたが、エントリー締め切りに間に合わなかったのでしょうか。
コツメチャン
Z 8は、フラッグシップというよりも真のオールラウンドカメラという感じですよね。納得です。
これ1台あれば、動きモノも風景もなんでも高水準でいけますし、価格もスペック比で考えればかなり安価。
ファームウェアで機能追加も続けるようなので、長く売れるカメラになる気がします。
zv-e1ユーザー
ZV-E1は良くも悪くもランクインしなかったんですね。
自分で買ったというのもありますが、小型で高感度に強くて、ハマればハマるカメラなんですが、今はα7CⅡの影に完全に隠れちゃってますね。