ソニー、キヤノン、ニコンの「135mm F1.8」の比較では「Z 135mm f/1.8 S Plena」が最も安定した光学性能

PetaPixelに、ソニー「FE 135mm F1.8 GM」、キヤノン「RF135mm F1.8 L」、ニコン「Z 135mm f/1.8 S Plena」の3本の135mmレンズの比較レビューが掲載されています。

The Battle of the 135mm Lenses: Which Lens Takes the Portrait Podium?

  • 重さは935gのキヤノンRF135mm F1.8Lが最軽量で、950gのソニーFE 135mm F1.8 GMが3つの中間、ニコンは他よりも著しく大きく995gと最も重い。キヤノンは唯一手ブレ補正を搭載している。ニコンは価格がソニーやキヤノンよりも200ドル高いことに注意して欲しい。
  • 軸上色収差:ソニーには顕著な軸上色収差があり、背景に明確なマゼンタ、前景にはシアンの色が見られる。キヤノンとニコンは軸上色収差は全く見られなかった。
  • フレア:ソニーとニコンはフレアに非常に強く、明るい光源に向かって撮影してもコントラストの低下は最小限に抑えられている。ゴーストもよく抑えられており、どちらのレンズも開放付近では言うことは何もなく、絞るとフレアが若干出る程度だ。ここではキヤノンが悪い意味で際立っており、明らかに最もフレアが目立ち、明るい光源に向かって撮影すると、簡単に白くなってしまう傾向がある。これは前玉が汚れていないか2度チェックしたほどだ。逆光ポートレートの場合はフレアは悪いことではなく個性的なポートレートが撮れるが、私はしっかりとフレアが抑えられたレンズが好みだ。
  • 解像力:3本とも開放から優れたディテールが得られるが、開放ではソニーは最もコントラストが低く、キヤノンが最もシャープに見える。しかし、この違いは非常にわずかなものだ。3本ともF2.8~4に絞ると改善し、ほぼ同じ画質となった。F1.8で中央から隅まで最も安定しているのはニコンで、Plenaは画面のどこでもシャープだ。しかし、キヤノンは隅の解像力では苦戦しており、F1.8ではかなりソフトになり、F4に絞っても他のレンズほどシャープにならない。
  • ボケ:ボケはどのレンズもシルクのような心地よい描写だ。玉ボケはキヤノンもソニーも開放では(口径食の影響で)猫の目状になるが、ポートレートでは人物をフレーミングした際にいい感じの写りになることが多いので私は気にならない。ここでもニコンが最も安定したボケだが、ボケは好みによるところも大きい。

  • 結論:どのレンズもシャープで良く補正されており、いずれも購入する価値のあるレンズだ。ニコンのPlenaは3本の中では最も高価でかさばるが、光学性能は最も安定しており、厄介な特性は見られない。いずれにせよ、この種のレンズをまだ持っていなければ、購入を真剣に検討する時期が来ている。

 

光学性能面ではソニーは軸上色収差が目立ち、キヤノンは逆光耐性の悪さと隅の甘さの問題があり、大きな欠点がなく全体的に優れているのはニコンのPlenaのようですね。ただ、Plenaはその分、大きく重く高価になっているので、取り回し面や購入のしやすさを考慮に入れると文句なしの一番というわけでもなさそうです。いずれにしてもこのクラスのレンズは非常に高性能なので、どれを購入しても楽しめそうですね。