2023年11月のデジタルカメラの出荷台数は前年同月比80.5%の大幅減

CIPAが、2023年11月のデジタルカメラと交換レンズの生産出荷実績表とグラフを公開しています。

デジタルカメラ統計

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交換レンズ統計

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2023年10月のデジカメの総出荷台数は、前年同月比で80.5%(金額ベースで76.9%)と台数ベース、金額ベースともに前年を大幅に下回っています。2023年は4月と5月は前年を大きく超え、6月以降は10月までは前年と同程度の出荷台数を維持していましたが、11月は急落していますね。

カメラの出荷台数のうち、レンズ一体型は前年同月比で75.8%(金額ベースで91.5%)と10月よりは良くなっているものの引き続き低空飛行となっています。レンズ交換式はこれまでは好調でしたが、11月は前年同月比で81.9%(金額ベースで75.4%)と台数、金額ともに前年を大幅に下回っています。

レンズ交換式のうち、一眼レフの出荷台数は8万6575台(前年同月比52.6%)、ミラーレスは41万5342台(前年同月比92.7%)で、これまで最も伸びていたミラーレスカメラも11月は失速しています。

地域別の出荷台数は、台数ベースで日本が前年同月比で72.6%、中国が94.3%、日本中国以外のアジアが74.2%、欧州が66.2%、米州が96.0%、その他地域が75.1%と、各地域ともに前年割れとなっていますが、特に日本と欧州の落ち込みが大きいようです。11月は日本が好調だった10月とは状況が大きく変化していますね。