パナソニック「LUMIX S 28-200mm F4-7.1 MACRO O.I.S.」は高倍率ズームとしてはズーム全域で非常に優れた画質

DigitalCameraWorldに、パナソニックの軽量コンパクトな高倍率ズーム「LUMIX S 28-200mm F4-7.1 MACRO O.I.S.」の初期レビューが掲載されています。

Panasonic Lumix S 28-200mm f/4-7.1 Macro O.I.S. review: the travel photographer's new best friend

  • 価格は899ドルで、競合する製品と比べて競争力のある価格だ。キヤノンやソニーの高倍率ズームはこれより150ほど高い。
  • このレンズは全長93.4mm、重さ413gと焦点距離の割りに驚くほど小型軽量だ。S5IIXとの組み合わせで持ち歩いたが、18-55mmの標準ズームと何ら変わらないと感じた。キヤノンやソニーの高倍率ズームと比べると、約2cm短く約300g軽くなり、実に顕著な違いがある。

  • 実写テスト:ズーム全域で良好な画質で、S5IIXとの組み合わせではズーム全域で解像力とコントラストはしっかりとしていた。7倍ズームなので単焦点レンズやプロ用ズームの画質には及ばないが、コンシューマーレベルのレンズを2本持ち歩くよりは良い選択肢で、旅行では優れた結果が得られるだろう。
  • 手ブレ補正は最新のデュアルI.S.2で、200mmでも非常に優れた効果で画像は安定していた。このレンズの唯一の欠点はF7.1という控えめな口径で、手ブレ補正の出番が多かったことだ。
  • AFはキビキビと動き、近接から遠距離まで瞬時に合焦する。AFは非常に静かだ。
  • 少し不要に感じるのはハーフマクロ機能(0.5倍のマクロ)で、レンズ前面から3cmまで寄れるのはかなり印象的だが、広角端の28mmでしか使用できず理想的なマクロの焦点距離からはほど遠い。この機能が偶然の産物なら素晴らしいが、大きな話題になる機能とは思えない。マクロの画像はシャープだが、被写体との角度によってはパースが不自然に感じる。

  • LUMIX S 28-200mm F4-7.1 O.I.S.は、最も必要とされる焦点距離を全てカバーする小型軽量なレンズを求めているパナソニックユーザーのウィッシュリストに間違いなく入るはずだ。非常に印象的なコンパクトなサイズと信じられないほどの軽さは、利便性と省スペース性で他社を圧倒している。焦点距離が他社の高倍率ズームよりも少し短いのは少し残念だが、これは小型化のためのトレードオフとして受け入れられるだろう。
  • 画質は単焦点やプロ用のレンズに及ばないもののコントラストが高くクリアで、このクラスのレンズとしてはズーム全域で非常に良好だ。また、手ブレ補正はスチルだけでなく動画でも安定した素晴らしい効果を発揮し、結果は非常に素晴らしいものだった。
  • 良い点:非常に軽量コンパクト、有用なズーム域、ズーム全域で良好な画質、耐候性があり旅行に適している。
  • 悪い点:単焦点や低倍率ズームほどシャープではない、28mmはマクロに不向き、ライバルよりも望遠端が短い。

 

パナソニックの28-200mm F4-7.1は高倍率ズームとしては驚くほど軽量コンパクトですが、画質はズーム全域で良好で手ブレ補正の効果も高くAFも速いということで、旅行なカジュアルな撮影で大いに活躍してくれそうですね。

0.5倍のマクロに関しては、ここまで寄れるのは広角端のみということで用途が限られそうですが、広角マクロは工夫次第で面白い写真が撮れるので、これはこれで使い道がありそうです。欠点はやはり望遠端でF7.1と暗いことですが、これだけ軽量コンパクトなレンズのでトレードオフとして納得するしかなさそうですね。