ニコンが「Z 9」の「オートキャプチャー」「ハイスピードフレームキャプチャー+」の機能を拡張し、「リッチトーンポートレート」「人物印象調整」「美肌効果」などのいくつかの新機能を追加するファームウェアVer.5.00をリリースしました。
・フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 9」のファームウェア Ver.5.00を公開
- 株式会社ニコンは、フラッグシップモデルのフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ「ニコン Z 9」のファームウェア Ver.5.00を公開する。
- スポーツ撮影での使い勝手を向上する機能拡充
「オートキャプチャー」に撮影開始日時を事前指定できる予約機能を追加。カメラを設置してから実際の撮影まで時間が空く場合でも、バッテリー消費を軽減し効率的な撮影を可能にする。
DXフォーマットでの撮影や、被写体検出対象に「飛行機」の追加、撮影待機中の画面上への黄色枠表示の追加などにより、「オートキャプチャー」での撮影の自由度を高め、表現の幅を広げた。
「ハイスピードフレームキャプチャー+」に低速の「C15」を加え、連続撮影の使い勝手を向上。「高周波フリッカー低減」には、一般的なLED照明やアドボードに使用される周波数のプリセットを追加したことで、シャッタースピードの選択が容易になり、効率よく高周波フリッカーを低減できる。 - より思い通りのポートレートを可能にする機能の追加
ピクチャーコントロールに、ウェディングや写真スタジオなどの、レタッチを前提とした撮影シーンでのベースの画づくりに適した「リッチトーンポートレート」を追加。さらに、「人物印象調整」や「美肌効果」などのポートレートに適した多彩な機能も取り入れた。
Profoto社製スピードライト「Profoto A10」の白色LEDがAF補助光として使用可能なほか、拡大再生におけるコマ送り操作時の動作として「ピント位置優先(顔検出)」を追加し、一段と利便性を向上させた。 - 操作性の向上、その他の特長
- 「撮影メニューの拡張」がオンのとき、これまで連動していた静止画、動画の撮影モードを、別々に管理可能
- フォーカスポイント枠の線の太さ調整による見やすさ向上
- マニュアルフォーカス時、ライブビューの絞りが開放状態でのピント合わせが可能
- マニュアルフォーカス時、シャッターボタン半押しで拡大表示の解除ができる機能を追加
- 「ハイレゾズーム」の操作性、合焦時のAF枠表示色を赤色から緑色に変更
- カスタムボタンに割り当てられる機能、操作ボタンのさらなる拡充
- 「画像編集のカスタマイズ」により、画像編集メニューに表示する機能を選択可能
- 連続撮影に「ループ再生」、「再生開始までの待機時間」、「自動連続再生の速度」の設定を追加
-「iメニュー」からすべての動画の再生速度を事前に設定可能(等倍再生、1/2再生、1/4再生)
- アプリ「SnapBridge」との接続方法に、スマートフォンのWi-Fi接続を占有しない「ステーションモード」を追加
- カメラにリモートグリップ「MC-N10」(2022年12月発売)を接続した状態で、同時にATOMOS社の「AirGlu」アクセサリー「UltraSync BLUE」にBluetoothで無線接続可能
2月のZ8のメジャーアップデートに続いて、Z9もアップデートされましたね。Z9のアップデートは今回も盛り沢山の内容で、Z9ユーザーの満足度もますます高まりそうです。ニコンのアップデートは大きな新機能の追加だけでなく、使い勝手を改善するちょっとしたアップデートも充実していて、ユーザーの意見が細やかに反映されたアップデートになっているという印象です。
Z9ユーザー
地味ですが、3Dトラッキング時に瞳認識に移行する機能が、スポーツ撮影で威力を発揮しそうで楽しみです。リッチトーンポートレートもせっかくPlenaがあるので、今度屋内スポーツでも試してみます。
あと家で物撮りすることが多いのですが、Snapbridgeのステーションモード追加は便利ですね。
いやこれだけガンガンアップデートしてくれて、地味な部分の細かい改良もあってホントありがたいです。
Sumi
HEIFがなかなか乗らないですね。何か理由があるのでしょうか?
けろけろ
ファームアップで新機能を追加していくスタイルは発売後も製品を陳腐化させない効果をもたらしていますね。
z9は同時期に出た他社製品と比べ古臭さを感じさせないでいる事からも。
昨今は付加価値に対するソフトウェアの比重が高くなり進歩も早い状況なので、
発売時の作ったきりではあっという間に古臭くなってしまう。
z9やz8は次期モデルが出るまで機能追加サポート込みの製品価格と言うビジネスモデルを確立したようですね。
後続機が出た直後はソフトウェア機能の差別化は僅かになるでしょうが、
スマホがOS更新で生まれ変わるのと同じで今のご時世にあっていると思います。
サイレントEOS
さすがプロ用ハイエンドのフラッグシップ機ですよね。ブランドを大切にしているっていう感じがひしひしと伝わってきます。
ぼやきになりますが、某社にもこのようなファームアップの期待をしておりました。(ハンドルネームとは無関係です)
元D850使い
フラッグシップだからこそですが継続的なアップデートは嬉しいです、EXPEED7の能力的にまだまだ余裕があるんでしょうね
この調子だとニコンはパリ五輪もZ9で行くつもりなんでしょうか?
あと少し前に噂されていたZ8のさらなるアップデートはどうなったのだろう…こちらも心待ちにしていますのでぜひ何卒
をぐを
ニコンZ9のファームウェア5.00、ずっと待ってたので嬉しいのですが、華々しいスペックの追加よりも、あたしが期待してるのは地道なAF性能の向上とかなんですよね。あとはいろんなボタンに機能をカスタマイズできるのはいいんだけど、ボタンを押したら、ちゃんとそのボタンに割り振った機能が発動することとか。
背面左上のカギボタンに画面再生機能を割り振ってるけど、押しても再生されないことが4割くらいありますよ。どうにかしてください。笑
アリエスZ6Ⅱ
ついにVer.5.00まで来ましたか。
これまでの熱心なファームアップには頭が下がります。
個人的にはMF時に開放絞りでのピント合わせがLvで可能という機能が楽しみです。
ZのEVFはピントの山が分かりやすいのでこの機能をと併せて重宝すると思います。
AFで選択できるようになると更に嬉しいですが、それは今後に期待します。
>をぐを さん
それはボタンの不良という可能性はありませんか?
Z 9ではないですが、録画ボタンの接点不良で修理に出したことがあるのでつい気になってしまいました。
確認済みであれば無視してください。
abc
定期的なファームウェアの更新は大変有り難いです。AFはあまり課題ではないとニコンは認知されてる感じですかね。動体を撮影していると理由無くピン抜けが度々発生するので是非こちらも改善して頂きたいです。
にこぷん
だからNIKON好きなんです。
今はレンズを優先している最中なのでZ8やZ9にはまだ届きませんがいつかは買いたいと思っています。
SJS
嬉しい限りですが、個人的には、AFや高感度画質の向上を期待しています。ソフトウェアだけでは無理なのかな。
ゼファー
Nikon Rumorsで言及されてた30FPSへのアプデ期待してたの少し残念です。次回のメジャーアプデであるのか、はたまた次のフラッグシップ機になるのか。
それでもソフトウェアの進化に手を抜かないNikonの姿勢にはとても好感が持てます。
sasasa
ここまで来てHEIFだけが追加にならないのは、やはり追加ライセンス費用が発生するのを無償アップデートでは出来ないのか、Expeed7のメディア処理IPコアレベルじゃないとHEVC対応してても難しくてZ8とはマイナーバージョンが違うと言った所があるのでしょうか。
いくらフラグシップと言えど、出た時期的にもハードレベルで何でもZ8が出来る事が出来るとは限らないって事ですかね。
D4
う〜ん。悩ましいです。
オリンピックイヤーなので、Z9Ⅱ来るかと思っていましたが、ファームアップ。
購入のタイミングが難しいですね。
即Z9購入するのか、一年待つとZ9Ⅱが出るのか?
発売から年数経過してるので、悩んでます。
性能的には、満足ですけどね。
をぐを
すみません、こちらの記事には2つめのコメントになってしまうのですが、デジカメinfoさんはきっとニコンの開発者の方々も目を皿のようにしてコメントを読んでいらっしゃると思うので、届くといいな、と思いながら書かせていただきます。
今日は保育園の卒園式だったのですが、写真屋さんから縦位置での撮影を指示され、ふだんほとんどしない縦位置での撮影を余儀なくされたのですが、縦位置に関して、僕にはずっと言いたいことがあり。笑
いまってデジタルだし、ミラーレスなんだから、横位置で構えながら、縦位置のフォーマットになるような撮影設定があればよくないですか? なんでないんですか。
4:5とか1:1とかはあるのに。そんなのいらねーよ、といつも思ってます。笑
あと、これもずっと前から思ってるのですが、ニコンZ9は4,500万画素もあるし、ニコンのZレンズ群はどれもものすごい解像力を持っているので、クロップを1.5倍に限定してるのはもったいない気がします。2倍くらいまで余裕でいけるでしょ。ミラーレスだとEVFは全画面表示できるわけだし。
で、なぜそれができないかってことを考えました。そもそもZ9はニコンD5にあった1.2倍のクロップすら消えてなくなっているわけで。けっこう重宝してたのに。
で、思ったのは、たぶんフォーマット、撮像素子のどこの部分だけを切り取って画像にする、というパターンをいくつも持つことって、そんなに簡単じゃないのかなって。ひとつ増やすごとに、ものすごくソフト的な負担?も大きくなったりとか。
ここまでは、ずっと前から考えてました。
この先は、今日、思いついたことで。
であるならば、マスクでよくね?と。
つまり、撮像としては全画面フルサイズを使ってるんだけど、撮影時に枠の印だけをつけて記録する。たとえば2:3の縦位置とか、1.2倍とか2倍のクロップとか。正当な?フォーマットはちゃんとEVFが全画面表示するけど、これらのなんちゃって追加フォーマットは、四角い枠だけでもいい。周りがグレーアウトするともっといい。で、それをニコンの純正ソフトをいっぺんくぐらせると、撮影者の意図に沿った画像として吐き出されると。
どうでしょうか? 僕はものすごくいいアイディアだと思うのですが。
なんであたしが縦位置が嫌かっていうと、そもそも構えづらいじゃないですか。重いし。ストロボを付けてるとバランスが悪くなるし。ニコンZ9は最初から縦位置用のシャッターがついてるけど、手持ちで構えてみればわかることですが、左手側の前部の10ピンコネクタとかストロボのシンクロ接点(のカバー)とかストラップ取付用の金具とかが手に当たって痛いのですよ。ニコンの人たちはなんにも感じないのでしょうか。あと、致命的なのは、ストロボをカメラの上につけた状態で縦位置で撮影するとストロボの影が被写体の後ろに派手に出ますよね。これがすごく嫌。それを避けてバウンスしようとするとストロボの発光部を天井に向けると白い反射板が機能しなくてこれも非常に残念。
こういうのが全部、縦位置用のマスクが可能になれば、全部クリアされると思うんですけどねぇ。ニコンのみなさん、検討していただけませぬか。
Z9のファームウェア5.00を出した直後で、少しは余裕もできたのではないでしょうか。それともZ9IIの追い込み時期かな。笑笑
>アリエスZ6Ⅱさん
お気遣い、ありがとうございます。
たぶんそれはないと思うんですけどね。
撮影直後によく発生する気がします。
単なるバグで、そのうち直るだろうと思ってますが、なかなか直らないですね。
過去にない規模でボタンのカスタマイズの自由度を高めたので、なかなかバグをゼロにできないんじゃないかなと大目に見てます。笑
どうしても画像再生したいときは本来のボタンを押すようにしてます。笑笑