OM SYTEMは旅行や日常向けの製品も強化していく

DPReviewに、OMDS(OM SYTEM)のブランド戦略・製品企画担当者のインタビューが掲載されています。

OM System's focus on the outdoors leaves door open for PEN

  • 我々はアウトドアでの写真撮影に重点を置いている。調査結果では、アウトドア写真家の数は今後も増加するか、少なくとも安定はしていると予想している。当社のカメラ システムはこのグループ(アウトドア写真家)に最良の選択であると信じているため、特に冒険写真家や野生動物写真家をターゲットにしている。屋外の環境では、小型軽量でありながら高性能を実現することが重要だ。
  • 我々の屋外使用の定義は、単なる屋外での使用を超えてたものだ。我々のシステムは、旅行中のスナップショットやマクロ撮影、または天体写真の撮影を楽しむ人にも最適だ。
  • (上記のコメントはPENシリーズの復活を意味するのか? ※注:北米では現在E-P7は販売されていません)
    日本とアジアではPEN E-P7の販売を継続していく。E-P7は小型で、明るくコンパクトなレンズと組合せれば旅行や日常の撮影に非常に有利だ。このため、今後もこのような製品を強化していく。旅行や日常の風景の撮影を楽しむ人々の範囲を拡大していきたい。

  • (AIのトレンドと役割について)
    イメージングにおける最も重要なトレンドは、画像処理アプリケーションと AIによるノイズ低減技術の進歩だと思う。これらのイノベーションは業界を大きく進歩させた。カメラのコンピューテーショナルフォトグラフィーは、芸術作品の創造に革命をもたらし、写真家の表現能力を広げる可能性があると考えている。今後技術が進歩すれば、AIノイズリダクション機能をカメラ本体に組み込むことも可能になるのではないかと考えている。しかし、実現は難しいかもしれない。

  • (カメラメーカー同士のコラボは?)
    他社とコラボする機会があるとしたら、おそらく画像処理ソフトの会社とコラボすることになるだろう。

  • (動画の将来について)
    専用のカメラで動画を撮影する人を増やすには、技術的なスペックよりも、ユーザーが動画に触れる機会を作ることが重要だ。調査の結果、動画撮影の高い知識や長い経験がない人は、動画の楽しみ方や編集方法に不安を持っていることがわった。このため、より多くの人が気軽に動画を楽しめるにユーザーフレンドリーな機能やサービスが非常に重要だと考えている。

  • (OM-1の更なるファームウェアアップデートについて)
    OM-1には、2024年2月21日に発表したアップデートを行うことで、いくつかの機能を追加できる。しかし、OM-1 Mark IIのすべての機能を旧モデルにコピーするのは不可能だ。OM-1 Mark IIは、OM-1 に比べて内部メモリが増加し、新たに最適化されたメモリ制御を採用しているため、旧モデルでMark IIのすべての新機能を提供することはできない。

 

OM SYSTEMは同社の強みであるアウトドアでの撮影に引き続き重点を置くようですが、一方でPENシリーズのような旅行や日常の風景撮影向けの機材も強化していくと述べているので、気軽に撮影できるカメラやレンズの登場も期待できるかもしれませんね。また、OM-1のアップデートに関しては、これまでのコメントと同様の内容となっていますね。