シグマ「24-70mm F2.8 DG DN II Art」はコストパフォーマンス抜群で実に素晴らしいレンズ

DigitalCameraWorldにシグマの新しい標準ズーム「24-70mm F2.8 DG DN II Art」のレビューが掲載されています。

the Mark II edition comes with a raft of upgrades and improvements

  • 24-70mm F2.8 DG DN II型の価格は1199ドルと旧型よりも100ドル高いだけで、FE24-70mm F2.8 GM II(2298ドル とLUMIX S PRO 24-70mm F2.8(1998ドル)よりも遥かに安価だ。シグマがDG DN IIに詰め込んだ機能を考えると、本当にお買い得だと思える。
  • このレンズの重さは735g(Eマウント)で、835gの旧型よりも軽量化されている。一眼レフ用のDG OSは1020gもあった。
  • II型にはデクリックとロック機能を備えた絞りリングと、縦位置撮影時に便利な2つ目のファンクションボタンが追加されており、操作性はとても気に入っている。
  • ズームは伸縮式で望遠側では伸びる。ズームにはロックスイッチが付いているが、自重落下は見られない。
  • AFはシグマは従来の3倍速くなっていると主張しており、実写では動画時にはほぼ無音で滑らかに動き、スチルでは非常に速いことが確認された。

  • 実写テスト:画質は旧型は画面の一番隅の部分の解像力が大きく低下していたが、II型はこの点で非常に優れている。また、シャープなだけではなくボケも美しく滑らかで、ピントが合った部分からボケている部分への遷移は自然だ。
  • 色収差は大部分の焦点距離の絞り値で最小限で、旧型の性能を上回っている。歪曲は広角端はタル型で望遠端は糸巻き型だが自動的に補正される。このレンズは最近のミラーレス用のレンズのように自動補正に依存しすぎることもなく、全体的に優れた性能だ。

  • ラボテスト(解像力):中央の解像力はズーム全域で開放からとにかく際立った性能で、たとえこのレンズが単焦点レンズだったとしても感心するだろう。隅の解像力はズームの両端の開放時では一番隅の部分ではわずかに改善の余地はあるが、このレンズの弱点はそれが唯一のものだ。

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  • ラボテスト(色収差):ズームの広角側半分では色収差がわずかに目立つことがあるが、非常に低いレベルで自動補正できる範囲内だ。
  • ラボテスト(歪曲):24mmでは若干のタル型で、35mmでは歪曲は無く、50~70mmの範囲では糸巻き型が見られる。しかし、最近の多くのミラーレス用のレンズとは異なり、自動補正を使用しなくても完全に使い物になる。

  • 結論:24-70mm F2.8 DG DN II Artは実に素晴らしいレンズで、その画質と超高速で一貫して正確なAFが気に入っている。操作性の面でも同様に感銘を受けた。もっと幅広いマウントが選択できればいいのだが、これは時間が解決してくれるだろう。旧型のDG DN Artにもとても感心したが、II型はより軽量でAFが速く操作性も更によくなっている。素晴らしいレンズであるだけでなく、コストパフォーマンスも抜群だ。
  • 良い点:トップグレードの光学系と造り、絞りリングとファンクションボタン、超高速のAF。
  • 悪い点:マウントの選択肢が少ない、手ブレ補正非搭載、一般的な(ズーミングで)伸びる鏡筒。

 

新しい24-70mm DG DN II Artは旧型の弱点だった隅の解像力が改善され、AFもリニアモーターの採用で大幅に高速化されており、全体的に非常に高い評価となっています。軽量化と絞りリング、ファンクションボタンの追加で使い勝手もかなり改善しそうですね。

価格はこれだけの改善にかかわらずドルベースでは100ドルしか上がっていないので、コストパフォーマンス抜群という評価も納得いくところです。