キヤノンの新製品に導入して欲しい機能

Canon Rumorsに、キヤノンのこれまでの特許出願を基にした新製品に導入して欲しい機能に関する記事が掲載されています。

A few things I'd love to see Canon come out with this release cycle

  • これまでに紹介してきたいくつかのキヤノンの特許出願が世に出ることを願っている。これらの特許の全ては、発売予定のカメラに搭載される可能性があるものだ。当然のことだが、以下はキヤノンがカメラに実装を予定しているもののリストではなく、私はそうなって欲しい、そして、そうなる可能性があると思う技術だ。

  • 直角にチルト可能なEVF:キヤノンはこの特許が公開されて以来、カメラを発表していないので、キヤノンがこの技術を採用したカメラをリリースするのは今が良いタイミングだろう。もちろん、情報筋は新型カメラにチルト式EVFが採用されているとは誰も言っていないが、キヤノンは我々を驚かせるのが好きだ。

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  • 冷却能力の向上:キヤノンはここ半年、クーリングに関する特許を公開しているが、実際にこれらの技術をカメラに採用したかどうかは「カメラが正常に動作する」ことを除けば知りようがない。EOS R5が8K動画のオーバーヒート問題に悩まされたことは誰もが知っており、キヤノンが同じ過ちを繰り返さないのは間違いないと思う。私が実装される可能性が高いと思うのは、IBIS対応センサーの冷却性能向上に関する技術と、カメラを冷却するアクセサリグリップの技術だ。
  • 視線入力AFの改善:キヤノンは視線入力の改善に関する多くの研究を行っており、改良型の視線入力AFに関する特許と、改良型視線入力キャリブレーションに関する特許を出願している。どちらもぜひ導入して欲しいものだ。
  • 触覚フィードバック:完全電子シャッターではシャッターを押したかどうか判断するのが難しい場合があり、そのためにカメラで音を鳴らすのはそもそも(電子シャッターで)静かなカメラを望んだことに反しているように思える。キヤノンの特許はシャッターを押した際に触覚のフィードバックが得られるようにすることで、シャッターを切ったりメニューの設定変更時にそれが実行されたことを認識できるようにすることを目的としている。
  • NDフィルター内蔵:動画撮影者やポートレート写真家にとって、NDフィルター内蔵は確実なメリットになるだろう。

 

最近のキヤノンの特許出願に基づいた「導入して欲しい機能」なので、荒唐無稽なものはなくどれも非常に現実的で製品化されてもおかしくない技術ですね。

チルト機能の付いたEVFはパナソニックが以前に採用していますが、結構要望があるようなので、キヤノンにも1機種くらいこのタイプのEVFがあってもいいかもしれません。

冷却に関してはR5の8K動画が発売当初かなり批判されていたので、R5 Mark IIでは改善を期待したいところです。フラッグシップ機のEOS R1はさすがに冷却機構は万全と思いたいところですが、どうでしょうかね。

視線入力は人によって評価がバラつくので、個人差に対応することも課題になりそうですね。触覚フィードバックは状況によっては便利に使えそうなので、カメラの大きさ重さにあまり影響しないのなら採用して欲しいところです。

NDフィルターに関しては、一眼レフタイプのボディに組み込む技術の特許が出願されていますが、この技術が採用されたとしてもシネマEOSの可能性が高いような気がします。