Canon Rumorsに、カメラの発表の遅れや供給不足の問題に関する噂&推測が掲載されています。
・Opinion: A Material Delay - A Likely Reason for Camera Delays and Production Issues
- あらかじめ言っておくが、これらの推測はもっともらしく現実的に聞こえるかもしれないが、キヤノンやソニー、ニコンなどのメーカーからの正式に裏付けが取れた話ではない。
- 現在、世界のマグネシウム生産の大部分を中国が占めており、環境目標達成のための制限とエネルギー不足が重なり、マグネシウムの生産が大幅に減少した。この生産制限がマグネシウムの供給不足を引き起こした。
- キヤノンや他のメーカーが使用しているマグネシウムの供給不足が、カメラやレンズの生産遅延を引き起こしている。特にバッテリーグリップやプロ用カメラボディに使用されるマグネシウムが不足しており、これらの製品の生産が追いつかない状況だ。
- マグネシウム市場は今後も成長が見込まれており、軍事や航空宇宙産業などの大規模な需要が続くと予想されている。このため、カメラ業界がマグネシウムを十分に確保するのはますます難しくなる可能性がある。
- この話が事実なのかどうかは、我々には今後も分からないかもしれないが、マグネシウム不足は、カメラ業界全体で起こっていることに対するもっともらしい説明であることは確かだ。
ここ数年間カメラ機材の供給不足が続いており、今年は各社の新製品の発売も滞り気味ですが、Canon Rumorsはこの状況は中国のマグネシウム生産の制限と関わりがあるのではないかと考えているようです。
そのような理由なら、確かにコロナ禍が終わってもカメラの供給が一向に安定しないことに説明がつきますね。ただ、マグネシウム不足が原因だとしたら、国の政策が絡む問題なので、カメラメーカーの努力だけでは早期にカメラの供給不足を解消するのは難しいかもしれません。
岐阜のたけちゃん
ずいぶん前から高級機のボディにはマグネシウムが使われていますよね。
そろそろマグネシウムに代わる別の素材は出て来ないんでしょうか?
軽くて丈夫で加工がし易くて中国に頼らなくてもいい、何と言っても安価な素材!
あれば使ってるか・・・。
加山
真鍮深絞り、または真鍮削り出しにブラック焼き付け塗装、もしくはニッケル・クロームメッキが理想、というのは単なるノスタルジーでしょうね。
zk
ここいらで真鍮に戻りますか
こういう苦しい状況続くとペンタックスあたりがやってくれそう
Lll
Blackmagic社は昔からカーボン/ポリカーボネートを使用したボディですね。
ライカはM型は真鍮。
カーボンは衝撃で割れちゃうし、真鍮は柔らかくて厚みがないと強度が取れず重たくなる・・。
代替素材なんかあるかな・・・
雷電
マグネシウムはダイキャストにできる素材の中では、軽量で比強度(強さ/重量)も大きな材料です。軽量以外のメリットとしては,振動エネルギー吸収しやすく高い減衰能や制振性があること,衝突時に発生するくぼみが小さく耐くぼみ性が高いなど、カメラに適した特性が揃ってます。
マグネシウム供給が厳しいのが事実なら、アルミダイキャストやエンプラなど別素材の上位機種も出てくるかもしれませんね。
k-wan
チタンに戻るときが来たようです
SoA
もしほんとなら、堅牢性の必要があるボディはカーボン複合材でいいと思うし、質感重視ボディはアルマイトか真鍮で良いのでは。
Ura
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)って消費者向けに使うには高いんでしょうかね。
最新の航空機の胴体に使われるくらいには軽量で薄くて頑丈そうですが。
もっとも、どんなに性質的に優れていても
プラスチックというだけで嫌だという層も居る訳ではありますが……。
まーやん
エンプラでも十分強度を保てると思いますし、アルミだからぶつけたり落としても大丈夫って訳でもなくて結局内部には幾らかダメージが入ってますからね。供給不足が常態化していくようなら別の素材へ変える必要が出てくるかもしれません。
ミック兄さん
価格、剛性、耐衝撃性、熱伝導性、電磁シールド耐性、質量って
要求基準が上がっていますもんね。
次の素材で良いものが出てくれば良いのでしょうが。
moco
他の方もおっしゃっていますが、ブラックマジック社のBMPCC系のボディはCFRPの一種ですよね。
個人的には、BMPCCのように曲線的なフォルムでプラスチッキーな感じも、ある種の90年代風?なノスタルジーもあり好みではあるんですけど、、まあ高級路線が好きなユーザーには響かないでしょうかね…
せめてエントリー機やVlog機などには、もう少し積極的にCFRPを使っていくのもアリかなーとは思ってました。
RGVΓ
帝人のCFRTP素材「セリーボ」がニコンのデジタル一眼のボディの部分材料としてD5300あたりから使用されており、最近ではZ8の上部及び背面にも使用されています(前面はマグネシウム)。セリーボはTP(サーモ・プラスチック=熱可塑性樹脂)のため射出成型可能なのが特長で生産性が高いと言えます。Z8の場合、力の加わるマウント部を支える前面はマグネシウムなのでプロ機のボディをセリーボだけで作るにはまだ課題があるのかもしれませんが仮にマグネシウムの調達が困難になれば代替としては有力かと思われます。
紫陽花とかたつむり
EOS R6はその予兆だったのでしょうか?
今後、内部フレームのみマグネシウム合金で、外装はエンプラな機種が増えるかもしれませんね。
エンプラはマグ外装と比べてコスト面はどうなのでしょうか。
個人的には外装交換が気軽にできるようになると嬉しいのですが。
霙
EUのAI規制では無さそうということでしょうか。
パナのS9はディープラーニング技術を用いた認識AIを使用してるけど発表してますし
公式ページ見てもボディにマグネシウムを使ってるとは書いてませんね。
スマホも撮影にAIを使用してるのに新製品を出せてるのも、マグネシウムを使ってないからでしょうか。
くまきち
昔に戻って真鍮、なんならステンレスの硬くて丈夫なものにしても良いのかも。
腕時計の世界では、産業機械の進化により、ステンレスのケースを安価にかつ精巧に加工できるようになっているようです。カメラのボディーにも活用して欲しいものです。もう既にされている?? でも、ステンレスはちょっと重たくなるかな。。
タスク
延期されたと言われてるZV-E10IIは多分プラボディですよね
kmz
EUのAI規制やら中国のマグネシウムやら、政治的な事に振り回されてしまっていますね。
エコカーの主導権といい、日本の工業の先行きが不安になってしまいます。
rel
正直この記事の信頼性は低いものかと思います。
マグネシウムは品不足に陥っていませんし、なんなら生産過剰で輸出の相場が年々下がっている品目です。今年の中国で生産されているマグネシウムの相場も3年ぶりの安値になっており、2021年のマグネシウム不足で生産量を増やした反動で供給過多になっている状況です。
Canon Rumorsがどの情報をソースにこの記事を書いたのか分かりませんが、マグネシウムが品不足なのであれば、最も影響を受けるのはボディやホイール、フレーム等をマグネシウム合金で製造している自動車業界です。彼らが影響を受けていないのに使用量がかなり少ないカメラ業界が影響を受けているというのも変な話です。AI規制なども数年前から規制の草案自体は出来ていたので対策済かと思います、純粋に半導体不足が長引いているだけかと。
さいたまじん
ソースはprecedenceresearchとかいう調査会社?
CanonRumorにマグネシウムの資料のグラフとか貼ってあるから根拠がないネタではなさそう。
まる
2か月前ですが、マグネシウムの需要低迷の記事が出てきました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB119VS0R10C24A3000000/
マグネシウム自体は地殻を構成する元素の2%弱、塩素の10倍存在する元素で、
半導体の主要材料シリコン(地殻の約25%)と同様、純度や掘りやすさと採掘コストで
鉱山は絞られるでしょうけど、急に不足する物質でもなさそうです。
シキ
加工工程で無駄を減らすか、代替の素材を探すかですね。
ニコンは3Dプリンターの会社買収しているのでその辺の優位性がありますね。
商社マン
日経の中国経済の記事は"それどこの世界線の話?"と思ってしまうほど事実とかけ離れてることがあるから大手新聞社だからと盲信しないほうがいいですよ。自分はマグネシウムは門外漢なのでよくわからないけど。
xylogen
マグネシウム不足?これは絶対にないですね。確かにマグネシウムの精製は中国に依存していますが、それは安いという理由だけです。海中に腐るほどあり簡単に抽出・精製できるのでそれではないと思います
LALA
他の方も書いてらっしゃいますが
そもそもマグネシウム不足なんて起きてないですよ
むしろ供給過剰で値崩れしてる状況です
http://magnesium.or.jp/_wp/wp-content/uploads/2023/02/price2021-2024.1-2.pdf
この辺見ても分かりますが、2021年ごろをピークに価格も半減してますし
パッサー
中国からの供給が絞られてマグネシウム不足になったのは本当です。ただし数年前のはなしなので、ちょっとタイムリーじゃない話題です。もと記事は欧州産業団体の共同声明見て書いたんじゃないかな。ソース貼っときます。
>欧州12産業団体、EUに対しマグネシウム供給不足への緊急対応を要請
>世界的には年間120万トンの需要があり、そのうち87%が中国で生産され、同国はその過半を輸出している。しかし、2021年9月以降、その世界最大の生産および供給国である中国からの輸出が停止または大幅に減少し、「これまでに例がない規模」で国際的な供給量が減少している。その背景には、中国政府が9月中ごろから電力需給逼迫を理由に、同国企業に対して電力消費量の削減や操業を制限するように要請し、マグネシウム生産を含む企業活動に影響が出ていることがある(2021年10月5日記事、2021年10月20日記事参照)。中国からの供給量の大幅な減少によって、中国から輸入されていたマグネシウムへの需要が高まり、その取引価格は1トン当たり1万~1万4,000ドルと記録的な水準になっている。これは、2021年初頭の1トン当たり2,000ドルから数倍も高い価格となっている。
12団体は、EUにおけるマグネシウム需要の95%は中国からの輸入で賄われていることから、世界的な供給不足の影響を特に大きく受けており、欧州のアルミニウム、鉄・スチールを生産する業界やその原材料供給業界だけでなく、自動車、建設、包装といったエンドユーザー業界も含めEUのバリューチェーン全体に影響が及んでいると指摘。価格の高騰により、欧州企業がマグネシウムを含有する原材料を生産・調達することも実質的に不可能に近い水準となっており、また、このままの状況が継続すれば、11月末までに備蓄分が尽き、減産だけでなく、廃業に追い込まれる企業や多くの失業者が出かねないとした。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/10/bd2eb1faec7435b4.html
2007
ジュラルミン合金じゃ駄目なの!?
NK
Mgはクラーク数で8番目、
かなり豊富な資源ですね。
とはいえ、SDGsの視点からは、
長く製品を使う、リサイクルする・・・
そのような時代なのかも知れません。
そのため、昨今のデジカメは値段が高い?