PetaPixelに、Photons to PhotosのパナソニックG9IIの電子シャッター使用時のダイナミックレンジが狭くなるというテスト結果は誤りだったという記事が掲載されています。
・How I Fumbled My Report on the G9 II's Dynamic Range Performance
- 2月に、Photons to Photosの William "Bill" Claff氏が、G9IIのダイナミック レンジ テスト結果を公開した。最初のテストでは、電子シャッターの使用により画質に大きな影響が出ていることが判明した。しかし、Claff氏はテストでミスを犯しており、再テストで異なる結果が出ている。
G9IIの最初のテスト結果を受けて、パナソニックはテスト方法の問題についてClaff氏に連絡し、Claff氏はその相違点を説明したと伝えられている。テストを再実行したところ、Claff氏は異なる結果を得て、G9IIの電子シャッターはダイナミックレンジに悪影響を与えないことが判明した。
一部のミラーレスカメラでは、選択したシャッターの種類によってピークのダイナミック レンジにまだ違いが見られるが、この差は基本的に最小限に抑えられており、多くの場合は解消されている。Lumix G9 II は後者の(解消されている)グループに属している。
G9IIは当初のテストでは電子シャッター使用時のダイナミックレンジが8.66で、メカシャッター使用時の10.54から2EV近くも落ちていましたが、再テストでは電子シャッターで10.55とメカシャッターとほぼ同じ値になっています。
また、ローライトISOのテスト結果も変更されており、メカシャッターの2132に対して、電子シャッターでは2059(初期のテストでは1897)とかなり差は小さくなっています。
再テストの結果から、G9IIはメカシャッター使用時と電子シャッター使用時の画質の差はほとんど無いと言ってよさそうですね。
パナ使いのおっさん
ああこれ自分もなんかおかしいと思ってました。電子シャッターでもレタッチの耐性変わんないしね
復活パナユーザー
僕もG9M2をストロボ使用時以外電子シャッターのみで運用してますが,ダイナミックレンジに問題があると感じたことがありませんでした。だから元記事を読んでも気にしてなかった。この手のテスト結果を鵜吞みにせず,自分で撮影して確かめることが肝要と思いますね。
ふるとねとんぼ
記事のコメント欄でもちょっと議論されているようですが、この記事を読んだだけだと、最初のテストではどういうミスでダイナミックレンジが落ちていて、今回のテストでは何を変えたら落ちなかったかが、今一つ分からないんですよね。
その議論では、「ダイナミックレンジブーストが効かない条件でテストしたのでは?」という推論になっているようですけど、それだとSH連写の時などはやっぱりダイナミックレンジが低下するんじゃないでしょうか?
私自身でも、ハイレゾ撮影で同時保存した通常解像度写真と、比較のために直後に撮ったメカシャッターの通常撮影写真とで、シャドウ部分の明るさが異なるという経験はしています。
マー坊豆腐
例えばSONY機であれば「設定によって14bitでRAW撮影できない機種とその撮影設定」というものがあり、とくに電子シャッターを使用した場合に12ビットで記録される機種がありました。
他メーカーの旧機種でも、この様な制約があったのではないかと想像します。