ニコン「Z7III」は登場せずZ7シリーズは終焉に向かう?

PetaPixelに、ニコンZ7シリーズの今後に関する推測が掲載されています。

While the Z6 III Is Here, a Z7 III is Far Less of a Certainty

  • Z6シリーズの発表時にはこれまでは常にZ7シリーズのカメラも発表されていたが、今回のZ6IIIの発表ではそうではなかった。ニコンはZ7シリーズの後継機については何も言及せずにZ6IIIのみを発表した。これはおそらくZ7IIIが登場する可能性が低いためだろう。

    ニコンはZ7シリーズを静かに終焉に向かわせようとしているようだ。Zf、Z5、Z6III、Z8、Z9が市場に出回っており、実際、Z7IIIの居場所はない。

    ニコンがZ7IIIをリリースするとしたら、Z8より下位のどこかに位置付けられる必要があり、ニコンの合理的なカメララインナップにぎこちなく入り込むことになるだろう。ニコンがZfとZ6IIIに多くの機能を詰め込んでいることを考えると、意図的にカメラの機能を制限してZ7IIIをラインナップの中に収めるという選択は、もはやニコンは望んでないように感じる。

    実際、写真家がZ7IIIに求める機能はほとんどすべてZ8に搭載されているため、ニコンはカメラの購入を検討している人を混乱させるだけのZ7IIIは作る理由はないと感じている可能性は高い。

    Z7IIIが提供できる唯一のZ8にない機能はメカシャッターだ。メカシャッターによるわずかなダイナミックレンジ向上を切望している写真家は少数いるが、ほとんどの人は気にしていない。それがZ7シリーズとZ8シリーズの唯一の差別化要因と考えると、ニコンがZ7でラインナップを混乱させる意味はない。

    ニコンのラインナップに欠けているカメラはEOS R5C、α7S、S5IIXのような動画重視のカメラだけで、ニコンがZ7IIIをリリースできる唯一の方法は、Z7IIIを写真家が期待するものとは別のものに変えることだと思う。ニコンがこの路線を選択する場合、Z7ではない新しい名称になる可能性が高いだろう。つまり、Z7IIの後継機が登場する可能性は低いということだ。

 
PetaPixelは、Z7IIIに期待する機能はメカシャッター以外はすべてZ8に搭載されているので、Z7IIIはラインナップに居場所がなく登場しないと予想していますが、α7RVのような非積層センサーを搭載した6000万画素以上の高画素機でじっくりとスチルを撮るのが目的のカメラなら需要があるような気もしますが、どうなることでしょうか。