「EOS R1」は驚異的なAF性能でバスケットの試合を3,525枚撮影して100%の的中率

DigitalCameraWorldに、昨日発表されたキヤノンのフラッグシップ機「EOS R1」のレビューが掲載されています。

Canon EOS R1 review: the sports camera king is back to reclaim its throne

  • 改良されたIBISや視線入力AFから、自動ネットワーク切り替えや曇り止めの接眼レンズ、新ジョイスティックや新ボタンレイアウト、リモート再起動や ProRes RAW録画、そしてパッケージにプラスチックが一切使われていないということまで、このカメラはあらゆる点でR3よりも優れている。
  • カメラ内アップスケーリングとノイズ除去に関してはどちらも非常に優れており、この機能によってカメラの解像度と高感度性能に対する見方が変わると確信している。R1は、スポーツ撮影に最適な2400万画素の解像度を持ちながら、中判解像度で撮影する柔軟性も備えており、古典的なジレンマを解決している。高解像度のために、今や2台目のボディが本当に必要なのだろうか?
  • 新しいAFシステムとAF機能はまさに驚異的だ。AFはテストで全く問題なく動作した。迷いは一度も発生せず、背景のランダムなパターンにフォーカスが移動したり、顔意外の部分や別の被写体にAFが合ってしまうことはなかった。これは、個人用のフォーカスプラー(映画の現場でのピント合わせの専門家)と同じくらい信頼できる。

  • 小さな不満があり、これはR5 Mark IIでも経験したことで、電子シャッターを使用して高速でブレイクダンサーを撮影しているときにパルス照明だけで照らされている状態で、いくつか小さなバンディング問題が発生した。しかし、これは設定の問題だったかもしれない。
  • R1の優れたAI機能にぼやけた画像や焦点が合っていない画像を検出する機能があるが、撮影した3,525枚の画像のうち、焦点が合っていない画像が1枚もなかったので、この検出機能は働かなかった。これはAFシステムの素晴らしさを物語っている。また、意図的にぼやけた画像を作ってもこの機能は働かなかった。
  • 3,525 枚の画像を撮影したが、スポーツの撮影では100% の的中率を達成した。しかも、バスケットボールは、格闘技の次にカメラで撮影するのが最も難しいスポーツかもしれない。このカメラの仕組みについて知ったり理解したりする必要はない。被写体にカメラを向けると、すべてが焦点に合うように調整され、あとは写真を撮るだけだ。私はEOS R1 をスポーツ写真撮影用のチートツールだと宣言したい。
  • キヤノンの最新フラッグシップ機は待った甲斐があるカメラで、連写速度に関しては他社に追いつく必要すらなかった。
  • ラボテストで問題が起きない限り、EOS R1は私がこれまで使用した中で最高のスポーツカメラだ。スポーツに最適な24MPという解像度だけでなく、画質を損なうことなくカメラ内で画像を9600万画素にアップスケールできる。新しいAFは私がこれまで使用した中で最も堅牢な AFシステムで、6K60p RAW や C-Log2 などの機能により動画も夢のようだ。プロは、トップに立つには最高速度だけでなく、スマートさも必要であることを知っている。EOS R1 にはその両方がふんだんに備わっている。
  • 良い点:9600万画素へのカメラ内アップスケーリング、40コマ/秒の連写、予測AFトラッキング、6K60p C-Log2。
  • 悪い点:アップスケールがJPEG/HEIFのみ、わずかなバンディング問題?、ぼやけた画像を検出する機能が働かない。

 

DigitalCameraWorldの実写レビューは絶賛と言ってもいい評価ですね。AFは不規則な動きをするバスケットで100%の的中率ということで、本当に驚異的と言っていいかもしれません。他のスポーツや鳥、モータースポーツなど撮影でも同様のAF性能を発揮するのか興味深いところです。

また、AIによるアップスケーリングは「高画素機不要」とまで述べられているので、相当優秀な機能のようです。

EOS R1は連写や画素数などのスペック上はフラッグシップとしてはやや地味ですが、実際に使ってみてあっと驚くようなすごいカメラに仕上がっているようですね。