タムロン「28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD」は期待通りの多用途性だが広角端はかなりソフト

PetaPixelに、タムロンの新しい高倍率ズーム「28-300mm f/4-7.1 Di III VC VXD」のレビューが掲載されています。

Tamron 28-300mm f/4-7.1 Di III VC VXD Review

  • ズームリングは滑らかに回転し、自重落下を防ぐロックするスイッチも付いている。フォーカスリングはいつものようにかなり緩い感触だ。
  • このレンズは扱いやすく操作も簡単で、620gと軽量で一日中持ち運ぶのに便利だ。手ブレ補正の搭載はIBIS非搭載のボディのユーザーには嬉しいことだ。
  • VXDによるAFは優れた速度で、リアルタイムトラッキングも上手く動作した。暗い場所では少し遅れを感じたが、これはレンズが暗いことを考えると当然のことだ。
  • 近接撮影は28mmで1:2.8、300mmで1:3.8まで寄れるが、28mmではワーキングディスタンスが約1インチしかなく、被写体に影を落としてしまうことが多いのが残念だ。

  • 逆光時は太陽を撮影してもフレアは非常によく抑えられており、コントラストは良好に維持されている。ゴーストもわずかで、絞ってもわずらわしくならない。残念ながら、光芒は柔らかくドラマチックさに欠ける。
  • ボケは、玉ボケ内部に年輪ボケが見られ、画面の隅では強い口径食が見られ、全体的にうるさく見える傾向がある。
  • このレンズで驚きなのは、フォーカスブリージングがほとんど見られないことだ。
  • 画質は中央は開放から非常に良好だが、特に28mmでは隅は開放ではかなり柔らかくぼやけた感じで、F8あたりまで絞るとようやく使えるようになる。300mmでは四隅がより優れた安定した描写になるが、風景写真では広角端で四隅がシャープな方が望ましいと思う。

  • 新しい28-300mm F/4-7.1は期待通りの多用途性の提供してくれたが、撮影した画像は平凡なものだった。バンドの撮影ではAFは十分に機能したが、F7.1は暗さは理想的なものではなかった。とは言え、最終的に得られた結果には満足している。

 

28-300mm F4-7.1は望遠端300mmの高倍率ズームとしては軽量コンパクトで、AFも高倍率ズームとしてはかなり速く優秀なようで使い勝手はなかなかよさそうです。ただ、画質に関しては特に広角端で周辺部が甘いようで、高倍率ズームなりの画質のようです。