8K動画はほとんどの人にとっては無意味で単なるマーケティングのためのもの

DigitalCameraWorldに、8K動画の必要性に関する意見記事が掲載されています。

8K video is pointless for most people - it's just marketing hype

  • 家庭での一般的なコンテンツ視聴において、8K動画は4Kに比べてほとんどメリットがない。フルHDから4Kへの移行により、画質は目に見える形で若干向上したが、4K と8Kの違いは多くの場合はほとんど分からない。画素数が4倍になっても、人間の目はそのディテールを確認できるわけではない。

    レイリーの公式をつかった計算では、75型テレビで8Kの違いを実際に感じ取るには2.5フィート(79cm)の距離から視聴する必要がある。2.5フィートから4.9フィートの距離では4Kより8Kがわずかに優れていることがわかるが、4.9フィート(149cm)以上離れると4Kと8Kの違いは分からない。

    パナソニックは70型の4Kテレビの視聴距離として6~9フィートを推奨しており、サムスンは75型のテレビで7.5フィートの視聴距離を提案していることを考えると、ほとんどの人にとって4.9フィートより近い距離で視聴することは非現実的だろう。

    テレビの視聴で8Kが目に見えるメリットをもたらすことはまずないかもしれないが、PCのモニタではどうだろう。PCのモニタはテレビよりもずっと近いので、8Kのディテールをよりよく見ることができるはずだが、8Kのコンシューマー向けのモニタはほとんど発売されておらず、これは8Kの需要がそれほどないことを示唆している。

    だからといって、8Kにメリットがないというわけではない。必要に応じて8Kからクロップして、ディテールをほとんど失うことなく4Kで出力できるという柔軟性の高さがある。さらに、放送や映画館での公開を目的としたプロフェッショナルな映像では、もちろん、最高品質で撮影するのが理にかなっている。

    しかし、自宅でコンテンツを視聴する場合、100型をはるかに超えるサイズのホームシアターでない限り、8Kは必要ないのが事実だ。同じ明るさ、コントラスト、リフレッシュ レート、追加の表示機能を備えた 4Kモニタは、人間の目には同じように美しく見える。

    動画の解像度に関しては、4Kを超えることは大多数の消費者にとって最終的に無意味なレベルに達しているので、8Kのマーケティングの誇大宣伝に騙されないようにして欲しい。

 

確かに、業務用以外の用途では4Kでも十分で、8Kテレビを持っていたとしても目に見えて8Kの画質の恩恵が受けられるケースは少ないかもしれませんね。「8Kは不要なので少しでもカメラの価格を下げて欲しい」という方も多いかもしれませんが、メーカーとしては高度な動画機能搭載して高付加価値化し販売単価を上げたいという思惑があるのかもしれませんね。